ヒップホップとジャズの10年: 個人が選ぶ 10 年代のアルバム 100 選 -Albums of The Decade ’10s-

もうすぐで 2010 年代が終わります. 10 年代も本当にたくさんの素晴らしい音楽が生まれました.

音楽にとっての 10 年代を短くまとめると, ヒップホップとジャズの 10 年間でした. トラップやサウンドクラウド・ラップといったヒップホップの新しい潮流の勢いもあり, ヒップホップはロックを抜いてアメリカで最も「売れている」ジャンルになりました. また, 特に日本で人気だったのが,「Robert Glasper 以降」で括られたジャズです.『Black Radio』におけるヒップホップへ接近したジャズが話題を呼び, これを皮切りに, Robert Glasper 以外の同時代ジャズも注目を集めるようになりました. 続きを読む


2017 年ポピュラー音楽 5 選 +α: 音楽は退化する. ただし, 進化という形で

ほぼ毎年書いています, その年に聴いたポピュラー音楽の新譜のうち, 気に入ったものセレクト. 今年はあまりピンとくる作品が少なく, 5 作品 + α みたいな感じです. それで, これまたほぼ毎年のように但し書きをしていますが, 網羅的に話題の新作をすべて聴いているわけではありませんので, この記事は何か音楽シーン的なことを書いているわけではありません. あくまで個人的な, 気になった音楽作品セレクト, ということで. 続きを読む




より粗末に, より傲慢に… サウンドクラウド・ラップとは何なのか?

ついにリリースされた Lil Pump の 1 st アルバム『Lil Pump』.

Lil Pump はしばしば, サウンドクラウド・ラップのシーンの 1 人だと紹介されますが, サウンドクラウド・ラップとは一体どのような音楽なのでしょうか.

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メロディー型ラップをボカロで再現する際は, リリックの「言葉」のアクセントと, メロディー, DYN を対応させよう

DTM とサイト更新の両立をはかるために, DTM 中に気付いたことや, 進捗状況メモのために, DTM 作業記録みたいなのを書いています.

今回の記事は, 前回の記事と関連しています.

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リラックスしたファンク・サウンドに, 意外なラッパーの組み合わせが気持ちいい: Calvin Harris『Funk Wav Bounces Vol. 1』

Calvin Harris が前作『Motion』(2014) 以来 3 年ぶり 5 枚目のアルバム『Funk Wav Bounces Vol. 1』をリリース. 個人的に正直言って, EDM シーンって全然好きになれないので, Calvin Harris もいままで全くノーチェックだんたんですが, これは 2017 年夏のサウンド・トラックになるんじゃないっすかね〜, ていうくらい最高の出来. これは 2017 年に聴いておかなければならないアルバムのうちの 1 枚でしょう.

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ヒップホップの中心地: アトランタ・ヒップホップ入門

先日, デビューアルバム『Teenage Emotion』をリリースした Lil Yachty. ここ 2 年くらいの US  の若手ラッパーで注目するべき人物の 1 人の Lil Yachty は, 出身こそ違いますが, アトランタ・ヒップホップのシーンの一員に数え上げられています. アトランタのヒップホップ・シーンと言えば, 日本でも知名度があるのは Migos でしょう. 昨年の話ですが,『ユリイカ』でさえ Migos Migos 言ってましたからね (笑). 続きを読む



新たな「ジャパニーズ」フィメールラップの傑作が誕生. Kero Kero Bonito『Bonito Generation』

ラップかヒップホップか

ラップは, ヒップホップらしいビートのうえにのればラップであるし, 逆に, これぞラップ! な感じであれば, たとえトラックがヒップホップらしくなくても, ラップに聴こえます.

ラップなのかヒップホップなのか. 両者は分けることはできるのか. インスト・ヒップホップ ( ヒプホップのインストではなく! ) については一旦考慮から外して, ラップが入ってるけどヒップホップじゃないよね, ていうのはあるし, ほとんど歌なんじゃないのしっかり五線譜で再現できるんじゃないのと思える ( 実は五線譜で再現してもそれから外れるところにほとんどうたのラップのラップ性があるのですが )「ボーカル」パート (  これはラップなんですが, ) が入っていてもヒップホップである, ていうのもあります.

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