リラックスしたファンク・サウンドに, 意外なラッパーの組み合わせが気持ちいい: Calvin Harris『Funk Wav Bounces Vol. 1』

Calvin Harris が前作『Motion』(2014) 以来 3 年ぶり 5 枚目のアルバム『Funk Wav Bounces Vol. 1』をリリース. 個人的に正直言って, EDM シーンって全然好きになれないので, Calvin Harris もいままで全くノーチェックだんたんですが, これは 2017 年夏のサウンド・トラックになるんじゃないっすかね〜, ていうくらい最高の出来. これは 2017 年に聴いておかなければならないアルバムのうちの 1 枚でしょう.

何が最高って, まずメタ情報として目に入るゲスト陣が最高.

収録曲すべてにゲスト・ボーカル, あるいはゲスト・ラッパーが参加していて, 1 曲目に Frank Ocean と Migos. 2 曲目に Schoolboy Q, PartyNextDoor に D.R.A.M..  3 曲目が Young Thug, Pharrell Williams に Ariana Grande. 4 曲目, Future とKhalid.  5 曲目, Travis Scott と A-Track. 6 曲目には John Legend, Snoop Dogg, そして (Migosから) Takeoff (!). 7 曲目, Nicki Minaj, 8 曲目, Katy Perry とBig Sean (!), 9 曲目が Kehlani とLil Yachty, そして最後が Jessie Reyez, ていう, 要するにこれを聴いとけば, いまの US のヒップホップシーンで誰が注目されているかがだいーたいわかるような客演メンツになっています.

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アルバム情報

  • タイトル: 『Funk Wav Bounces Vol. 1』
  • アーティスト: Calvin Harris
  • リリース: 6 月 30 日

ただメンツだけじゃなくて, 組み合わせも面白いですね. 1 枚目の先行シングルかつアルバム 1 曲目「Slide」の, Frank Ocean と Migos ていうだけで面白い.

Young Thug と Pharrell っていう組み合わせだけでお腹いっぱいなのに, そこに Ariana Grande とか!

あと, John Legend と Snoop Dogg ていうだけで最高を通り超して上昇なのにそこに Take off とか!

個人的には, このメンツに Chance が入っていたらパーフェクトだったんですが, どうなんでしょうか. あと, Drake なんか入ってそうなんですけど, まあ, 入ってなくてもあんまり気になりませんが.

それで, そういう点で, つまりゲストの人選な点で, ここでこの話をするとちょっと話の流れとしては悪いかもしれませんが, DJ Khaled の先日リリースされた (これもまた 2017 年最高の夏のためのサウンド・トラックなんですが)『Grateful』と対比できるアルバムかもしれませんね.

「Slide」の雰囲気が「Get Lucky」に似ているということで,

Daft Punk の『Random Access Memories』と比べてもいられているようですが,

まあ, 確かに, グっと抑えらえた 80 年代風サウンドっていう点では, 『Funk Wav Bounces Vol. 1』と『Random Access Memories』は共通項があるかもしれません. が, 客演のメンツ的なところで言えば, Khaled と比べて・共通項がある/ないを探ってみるのも面白いかもしれません.

で, Khaled と Harris の両方のアルバムに参加している Lil Yachty はやっぱ今年も最強か, と. Nicki Minaj もそうか, と.

そう, それでさきほど 80 年代風サウンド, と,『Funk Wav Bounces Vol. 1』を特徴づけましたが, これがですね, またゲストとの組み合わせで面白くてですね.

また Khaled を引き合いに出しますけど, Khaled の『Grateful』は, US ヒップホップの最新のトレンドを Khaled 流に仕上げていて, だから 2017 年が賞味期限で, そういう点で, いましか聴けないという点で, いま聴くべきアルバム, ていう感じなんですけど, Harris の方はですね, そうなっていない. つまり, トラックが US ヒップホップのトレンドとかではない. こう, けっこう, かなり落ち着いたトラックである, と.

で, この落ち着いた感じの, 平和なトラックで, Migos とか Young Thug とか Lil Yachty とか, 普段えげつないトラックでラップをしている連中が, リラックスした感じのラップをしている, ていう. これは, なかなか他では聴けないんじゃないかな, と思います.

え? このトラックで Young Thug !? みたいなのも, ふだん US のラップを追いかけてる人には楽しめるんじゃないんでしょうか.

と, いうことで Calvin Harris の『Funk Wav Bounces Vol. 1』. ただただそのリラックスしたダンス・ビートに身を委ねるのも良し, ゲスト陣の意外な (メンツ的/音楽的) 組み合わせを楽しむのも良しで, 最高に楽しめる 1 枚です. オススメ!



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