ツイッターなどの一部界隈で話題になっている ( なっていた? ) #私を構成する9枚, つくってみました.
と, いうわけで ( ? ) 解説エントリーです.
こういうのを選ぶときの基準って, まあ, 人さまざまだと思うんですけど, 中学・高校の頃, 音楽聴き始めたときにハマったやつとか, 私的オールタイムベストみたいなやつとか. わたしはそういう, 静的なチョイスが苦手なので, いま, 聴きたい, いまでも聴ける, いまハマってる, まあとにかく「今」を基準に選びました. だから半年後には変わってると思います.そういう, 動的なセレクトです. あと, いわゆるクラシックみたいなそういう, あまり録音文化になじまない音楽は外してます.それ入れると演奏とかそういう基準も入ってくるし, ていうか演奏の好き嫌いは, こういうのに並べられるほど聴き込んでいる自信がないので. まあ, だからていうかそもそも「枚」じゃないしな笑 それ言うたら物理媒体ないストリーミングだけのやつとかどうするんだよ, ていうハナシですが, そういう細かいのは, いやそこはこだわらないんですね, て感じですけど, そこは入れます. デジタル媒体だけのは入れます.
では左上から右下まで順番に. 並び順は, わたしが「聴いた」順番です. 発売された順番ではありません.
奥田民生『股旅』
とかなんとか言いながら 1 枚目は奥田民生『股旅』( 笑 ). これは音楽を意識的に聴き始めた頃, 中学生の頃に, リアルタイムで買ったヤツですね. いま聴いてもめちゃくちゃカッコいいロックアルバムです. 「旅」をテーマにしたコンセプトアルバム, ていうのも, わたしの「いま」につながっているようなつながっていないようなそういう気分です. 次.
田中フミヤ『Unknown Possibility vol. 2』
これもほぼリアルタイムで聴いて, ほとんどたぶんいちばん最初に買ったテクノの CD . 高校の頃. いや, いま聴いても最高のミニマル・テクノですね. メロディーがほとんどないにも関わらず, その, リズムパターンと, ていうかそのリズムパターンも別に複雑じゃないんですけど, 音の響き. 徹底的に削ぎ落とされたパーカッションの音の響きだけでここまで構築するなんて本当にスゴいといま聴いても思います.
Albert Ayler『Love Cry』
この辺から音楽の趣味がちょけてきますね. フリージャズにはまった最初の 1 枚. まだわたしが菊地成孔を追いかけていた頃に聴いたヤツです. 大学院生の頃かな. この「9枚」の画像を作ったあとに気付いたんですけど, いま聴きたい Ayler のアルバムは『Love Cry』じゃなくて『〜 in Greenwich Village』ですね.
Nico Gomez『Bossa Nova』
もうこの頃になると完全に趣味がちょけてますね. 就職してますかね, もうこの頃には. 70 年代のラテンジャズ. でもベルギー人によるフェイク・ラテンジャズ, ていう. そういうフェイク感も, わたしらしいと思います ( ? ). なおこれも, Nico Gomez ならぜんぜん『Ritual』の方がカッコいいし,
ラテンジャズ聴き始めた頃にはまったのは ( これもフェイクですけど ) Geraldo Frisina なんですけど,「9 枚」ていうね, ジャケを並べる, てなると見栄えするのこのアルバムだと. ジャケも好きだぞ, ということで.
Matthew Herbert『One Pig』
ハーバート自体は, 大学生の頃に『Bodily Function』を聴いて以来, いまでもファンなんですけど, 1 枚挙げるとしたらコレですね. ハーバートの音色というか, サンプリングに対する姿勢がスゴく好きなんですよ. とにかく, オリジナルの音色を出すためにサンプリングする. そしてそこに政治的なメッセージを込める. 音楽に政治的なメッセージを込めるんなら, 歌詞がいちばん分かりやすいと思いますが, そうじゃなくて, 歌詞に頼らずに, 政治的なメッセージを込めるにはどうすればいいか, その方法がサンプリングだと思うんですよね. 『Goodbye Swingtime』なんかもスゴく好きです.
なお『One Pig』は, 食品業界の†闇†を暴くために, 全編ブタ ( などの家畜 ) のサンプリング笑 これ聴いた頃にはもう働いてたかな, 記憶曖昧ですけど. 同じコンセプトの『Plat du Joul』も最高です.
V.A『ゆるゆりずむ でゅえっと』
アニメにはまったのは就職してから『けいおん!!』からで, 同時にアニソンにずぶずぶはまっていったんですけど, 1 枚選ぶとしたらコレですね. 『ゆるゆり』最高じゃないですか. しかもこのアルバム, デュエットソングだけなんですよ. つまり歌で百合を, カップリングを, ユリップルを楽しめる訳ですよ. そんなん聴き続けるに決まってるじゃないですか. なおこのアルバムでいちばん好きなのは「女と女のゆりゲーム」です.
Towkio『.Wav Theory』
もうこの辺から完全に去年ですね. ラップ自体は, 高校くらいからちょいちょい自分内ブームがあって, その度にかなり聴いてるんですけど, いまは第 3 次くらいのブームです. これはここ 4, 5 年のなんとかウェーブとかトラップなんとかとか, ジュークなんとかとかそういうクラブ・ミュージックの流行りのわかりやすくて最高なの, コレだと思います.
まあ第 2 次くらいのときはですね, レアグルーヴのサンプリングのほこりっぽい音が好きだったんですけど, 最近はあんまそういうヒップホップはカッコいいとは思えなくて, ぶーぶー鳴っててビッチビッチ言ってるだけのが好きだったりするんですけど, これはまあ, そういうんじゃないですけど, カッコいい. カッコいいぞ!
Dubb Nubb『It’s Weird In This World』
これも今年. アシッドフォークの定義がなんなのかよくわからないしあんま興味ないけど, なんか聴いてて気持ち悪くてカッコいいフォークがアシッド・フォークなんでしょ? ていう雑な理解が自分のなかにあります. Dubb Nubb このブログでもたびたび紹介している, セントルイスの姉妹フォークデュオ. 最高かよ. 姉妹百合とか最高かよ.
Astor Piazzolla『L’Ultime Concert – 3 Juillet 1990』
タンゴはここ 1, 2 年で聴き始めて, いまんとこピアソラくらいしか分からないし, ピアソラのアルバムありすぎて不勉強きわまりないんですけど, いまんとこ 1 枚選ぶとしたらコレ. 最高です.
いかかでしたか? いかがでしたか? じゃねえよ! ていう感じですが, いまんところ, ヒップホップとフリージャズ, あとラテンジャズとアシッドフォークがあれば生きていける感じがします. そんなチラ裏エントリーでした!