音楽と社会、そして哲学とはどのように関わっているのでしょうか? 今回の「音楽の哲学史」シリーズではこの問いを考えるため、マルクス主義的アプローチにを取り上げます。特に、テオドール・W・アドルノ(Theodor W. Adorno)とエルンスト・ブロッホ(Ernst Bloch)の思想に焦点を当てて、その詳細を見ていきましょう。
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哲学系の事典で「音楽」はどう論じられているのか?: 『哲学事典』(平凡社)「音楽芸術論」のノート
音楽は哲学的にどう議論されているのか、あるいは議論されてきたのか。その大枠を捉えるために最も有効な手段のうちの1つが、「事典を調べる」でしょう。ということで、様々な哲学・思想系の事典で音楽に関する項目をノートをつくってみることにしました。調べてみるとけっこうでてくるものですね。事典ということで、1つ1つの項目のボリュームが大きいので、内容をかいつまんでの紹介になります。 続きを読む
20 世紀を聴き比べる (10)「1910 年: ロマン主義の終わり / 無調の始まり」
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よく歴史の本で、ある年に世界と日本それぞれ何が起きたか比べられる年表がありますよね。ある同じ年にどういった出来事が起きたか世界と日本で比べられる年表の、音楽版というのがあれば面白いなと思いつきまして。ただし、日本の音楽と世界の音楽を比べるのではなく、同じ年に発表されたクラシック (現代音楽) とジャズ、ポップス、ロック、ヒップホップを比べる、みたいな。
続きを読む20 世紀を聴き比べる (9)「1909 年: 全面的な無調へ」
よく歴史の本で、ある年に世界と日本それぞれ何が起きたか比べられる年表がありますよね。ある同じ年にどういった出来事が起きたか世界と日本で比べられる年表の、音楽版というのがあれば面白いなと思いつきまして。ただし、日本の音楽と世界の音楽を比べるのではなく、同じ年に発表されたクラシック (現代音楽) とジャズ、ポップス、ロック、ヒップホップを比べる、みたいな。
続きを読む20 世紀を聴き比べる (6)「1906 年: 無調前のシェーンベルクも・・・カッコいいです!」
よく歴史の本で、ある年に世界と日本それぞれ何が起きたか比べられる年表がありますよね。ある同じ年にどういった出来事が起きたか世界と日本で比べられる年表の、音楽版というのがあれば面白いなと思いつきまして。ただし、日本の音楽と世界の音楽を比べるのではなく、同じ年に発表されたクラシック (現代音楽) とジャズ、ポップス、ロック、ヒップホップを比べる、みたいな。
続きを読む20世紀後半の音楽(3)ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会
20世紀前半の音楽(2)新ウィーン楽派: 表現主義
西洋音楽史、20世紀前半の2回目です。前回はコチラ.
1.モダニズム
さて、20世紀前半の西洋音楽をみていくに当り、その起点となるのは表現主義Expressionismです。 続きを読む