20 世紀を聴き比べる (10)「1910 年: ロマン主義の終わり / 無調の始まり」

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よく歴史の本で、ある年に世界と日本それぞれ何が起きたか比べられる年表がありますよね。ある同じ年にどういった出来事が起きたか世界と日本で比べられる年表の、音楽版というのがあれば面白いなと思いつきまして。ただし、日本の音楽と世界の音楽を比べるのではなく、同じ年に発表されたクラシック (現代音楽) とジャズ、ポップス、ロック、ヒップホップを比べる、みたいな。

それを年表にしてしまうと、インターネット上で見るのは厳しいものがありますので、1 つの記事につき、1 年ずつ、同じ年に発表された音楽を、ちょっとまとめて、聴き比べられるようにしてみようではないかと。

というのを思いつきまして、現在、「20世紀を聴き比べる」と題して、1 記事につき 1 年ずつ、ある年に発表された音楽を聴き比べることのできるシリーズを公開しています。

今回は第 10 回、1910 年です。

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1910 年のクラシック音楽: ロマン主義の終わり / 無調の始まり

ロマン主義時代の終わりは 1910 年前後と考えられています。この頃、マーラーが最後の交響曲を完成させ、シェーンベルクが無調の作品を書き始めたからです。

  • マーラー『交響曲第 9 番 ニ長調』(1909 〜 1910、初演 1912)
  • マーラー『交響曲第 10 番 嬰ヘ長調』(1910、初演 1924)

マーラー『交響曲第 10 番 嬰ヘ長調』は未完。マーラーは 1911 年没のため、死後の初演。

  • F. ブゾーニ『対位法的幻想曲』

シェーンベルクの無調作品については、

を参考にしてください。

プッチーニ『西部の娘』も 1910 年ですね。

1910 年のポピュラー音楽

つづいて、ポピュラー音楽。

こちらも、作曲年なのか、出版 (発売) 年なのか、あるいはレコーディング年なのか、あるいは流行年なのか、が、1 つの楽曲において異なっていて、なかなか単純には言えません。

また、1910 年ピンポイントとなると、確証的な資料が手元になくてですね…

とりあえず、以下の 3 サイトを参考にして、「流行した」上位 3 曲を紹介します。

The World’s Music Charts」より

  • Louise Homer「America the Beautiful」
  • Blanche Ring「Come, Josephine, in My Flying Machine」
  • Billy Murray & Haydn Quartet「By the Light of the Silvery Moon」

playback.fm

  • Peerless Quartet「Let Me Call You Sweetheart」
  • Louise Homer「America the Beautiful」
  • Billy Murray & Haydn Quartet「By the Light of the Silvery Moon」

MusicVF.com

  • Billy Murray & the Haydn Quartet「By the Light of the Silvery Moon」
  • Harry Macdonough「Where the River Shannon Flows」
  • Bert Williams「Play That Barber-Shop Chord」
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