トータル・セリー、コンピュータ音楽、アレトリー、オペラ劇場破壊論など、20 世紀音楽に多大なる影響と功績を残したフランスの音楽家・ブーレーズ (1925-2016) のインタビュー集が、法政大学出版局より 9 月 10 日に発売予定 (3,200 円)。1990 年代に行われたインタビューが収録されており、インタビュアーはフランシス・ベイコンとの対談集を発表しているフランスの評論家・ミシェル・アルシャンボー。
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書籍情報
- タイトル:『ブーレーズとの対話』
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著者: ピエール・ブーレーズ、ミシェル・アルシャンボー
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翻訳者: 笠羽 映子
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出版社: 法政大学出版局
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発売日: 2020 年 9 月 10 日
※情報は 8 月 14 日時点のもの
内容紹介
現代音楽の闘士と呼ばれたブーレーズが世界的指揮者として円熟期を迎える1990年代に行われたインタビュー。幼少期、学生時代から音楽家としてのキャリア形成期を経て国立音響音楽研究所(IRCAM)創設にいたる思い出を辿りつつ、音楽論、文学・絵画論、教育・社会・政治問題に対する姿勢が語られる。戦後フランスを駆け抜けた偉大な芸術家にして多才な知識人ブーレーズをあらためて知る貴重な対話集。
(「大学出版部協会」より)
関連論文
- 阿部 俊祐「ピエール・ブーレーズ《12のノタシオン》から見えてくる作曲技法」
- 山下 尚一「ピエール・ブーレーズにおける音楽の矛盾的思考について」
- 山下 尚一「ジョン・ケージとピエール・ブーレーズにおける偶然性の問題」
- 山下 尚一「ブーレーズとフーコーにおける音楽的知覚の問題」
- 今村淳「〈他者〉との「響存」―ピエール・ブーレーズの芸術概念を通して―」
- 今村 淳「芸術表現における「時間性と空間性」」
- 笠羽 映子「Review: Pierre Boulez. Tombeau, Fac-similes de l’epure et de la premiere mise au net de la partition, edites par Robert Piencikowski, une publication de la Fondation Paul Sacher. Wien, Universal Edition(UE34972), 2010, avec Avant-propos, Introduction-Monuments (en pays fertile)-, Bibliographie et Discographie, en francais et en anglais, 154 pages, 154 euros, ISBN 978-3-7024-6861-3」