西洋音楽史における作曲家たちの生涯や作品分析は、多くの学術書で綿密に掘り下げられています。しかし、これらの音楽が生まれた文化的・社会的な背景については、従来の音楽史研究ではあまり深く触れられてこなかった部分があります。この点において、音楽人類学は新たな視点を提供します。音楽人類学は、音楽を単なる芸術の形式としてではなく、それが生まれ育った文化の一部として捉えることを促します。では、このアプローチは具体的にどのような洞察をもたらすのでしょうか? 吉岡政憲 「音楽史・音楽学・人類学: 西洋音楽史研究としての音楽人類学」(2024) を参考にこの点について検討します。
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ゲーム音楽における音楽性と、ミュージッキングの概念
音楽ゲームにおける音楽性とは、どのようなものでしょうか? 恥ずかしながらいままでこの観点を持っていませんでした。音楽ブログの管理人をしておきながら、です。
続きを読む音楽という単語の使われ方
クリストファー・スモール著、野澤豊一・西島千尋訳『ミュージッキング 音楽は〈行為〉である』(2011年 水声社)、「プレリュード 音楽と音楽すること」(序章に当たります)のノートです。以下も参考にしてください。
音楽はモノではない、活動である
クリストファー・スモール著、野澤豊一・西島千尋訳『ミュージッキング 音楽は〈行為〉である』(2011年水声社)のノートです。本書については、以下も参考にしてください。
「<音楽する>とはどういうことか? …」
『アルテス Vol. 1』【Amazon】に、クリストファー・スモール『ミュージッキング』【Amazon】の書評が載っており、そこに「ミュージッキング理論への批判を整理」した論文として、中村 美亜「<音楽する>とはどういうことか? : 多文化社会における音楽文化の意義を考えるための予備的考察」が紹介されていた。
これは、東京藝術大学附属図書館のウェブサイトから、「電子版 音楽学部紀要」の一部としてダウンロードできる。
私としては『ミュージッキング』はかなり興味深く読んだのだが、しかし全面的に賛成できるわけではない。ミュージッキング理論を多角的に理解するためにも、参考にしたい。
参考 URL
クリストファー・スモール著『ミュージッキング 音楽は〈行為である〉』(水声社)書評
本書は、1998年のスモールの著作の邦訳である。
1.動機
本書は以前から気になってはいて積読状態だったのだが、キェルケゴール『キリスト教の修練』における芸術非難を受けて、この非難から芸術を(おおげさでおこがましいが)〈救う〉考え方はないか、と読み始めたのが本書である。 続きを読む
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