フィールドワークを通じて描き出されるエチオピア音楽のリアル: 川瀬 慈『エチオピア高原の吟遊詩人: うたに生きる者たち』

国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授で、映像人類学を専門とする川瀬慈による、フィールドワークに基づいてリアルなエチオピア音楽の姿を伝える音楽書が、音楽之友社から 10 月 27 日に発売予定 (価格は 3,000 円)。

【スポンサーリンク】
スポンサーリンク

書籍情報

※情報は 2020 年 9 月 11 日時点のもの

内容紹介

“東アフリカのエチオピアで、音楽を職能として生きる吟遊詩人。そのコミュニティに入り込み、目にした光景とは――。
弦楽器マシンコを弾き語るアズマリ、一種の門付を行う芸能者ラリベラ。どちらも聴き手との豊かなやりとりのなかで、芸能活動をしたたかに展開させる。著者はその様子に強く惹かれ、エチオピアで長年のフィールドワークを行ってきた。
研究者と被調査者という図式を超え、著者は吟遊詩人たちの活動、生きざまを追う。映像人類学者・映像作家である著者は、主観的・客観的記述を自在に使いこなし、たくさんの写真とともに、エチオピア音楽文化の動態を立体的に伝えていく。歌い手たちが、欧米をはじめアフリカ外の世界での活動する様子、新型コロナウイルスによる感染症の影響下で活動する様子も紹介する。
うたに生きる彼ら、彼女たちの素顔は、音楽、芸能について、アフリカの地平から相対化してとらえ、考えることをうながす。

(「本が好き! ラボ」より)

著者紹介

1977年、岐阜県生まれ。
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。
国立民族学博物館/総合研究大学院大学准教授。専門は映像人類学。
人類学、シネマ、アート、文学の交点から創造的な叙述と語りの地平を探求する。主な著作に『ストリートの精霊たち』(世界思想社、2018年、第6回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞)、
『あふりこ――フィクションの重奏/遍在するアフリカ』(編著、新曜社、2019年)。代表的な映像作品に『僕らの時代は』『精霊の馬』『Room 11, Ethiopia Hotel』(イタリア・サルデーニャ国際民族誌映画祭にて「最も革新的な映画賞」受賞)。

(「本が好き! ラボ」 より)

著者既刊

著者論文

【スポンサーリンク】
スポンサーリンク

シェアする

フォローする

関連コンテンツとスポンサーリンク

【関連コンテンツとスポンサーリンク】



【スポンサーリンク】
スポンサーリンク