朝鮮半島の音楽

以前, ポンチャックという 15 年くらい前に流行したと思われる韓国のテクノを紹介したんですが,

これに関連して, 今回は韓国の, ていうか朝鮮半島の伝統音楽について紹介します.

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宮廷の儀礼音楽

朝鮮半島は, 地理的には中国と地続です. そのため, 歴史的に中国と朝貢関係をもちつづけて, その権威を背景に国内を統治してきました. こうした背景を音楽の面で象徴するのが, 儒教の祭礼楽である雅楽です. 雅楽は, 朝鮮王朝時代に, 宋から伝来した雅楽をもとに制定されました.

現在でも毎年, ソウルの文廟で孔子の誕生日を祝う釈奠大典が行われます. 釈奠大典では, 音楽は, 青銅製の編鐘を含めた, 中国式の大規模な楽器群をそなえ, 登歌楽と軒架楽の 2 組に分かれます. また, 舞は縦横が同じ人数による群舞で, 文舞と武舞の 2 種類があります.

一方, 王家の祖先や王を祀る宗廟の祭礼では, 文廟楽と形態は似ているものの, 朝鮮半島独自の音楽が用いられます. たとえばリズムを比べると, 文廟楽ではすべて均等な 4 拍子であるのに対し, 宗廟楽は 4, 3, 5 拍子がまじった変拍子になっています.

中国から伝来した宮廷音楽・舞踊は, 唐楽とよばれました. 唐楽のうちつたわっているのは, 宋の詞楽にルーツをもつ「洛陽春」と「歩虚子」の 2 曲です.

唐楽に対し, 朝鮮半島在来の宮廷音楽は郷楽とよばれます. 代表曲は「井邑」「動動」などです. 楽器編成は,「井邑」が唐笛が中心,「動動」が郷笛中心の, 管弦合奏の形態になっています.

また, 管打楽器で合奏する軍隊の行進曲, 大吹打も残っています.

古典音楽

代表例としては, 管絃合奏の「霊山会相」や, 声楽のカゴク, 時調唱が挙げられます. 古典音楽は, 正楽とも言われ, 宮廷音楽に比べて楽器編成が小規模, 弦楽が中心です. ただ,「霊山会相」のように, 宮廷舞踊の伴奏として編成をかえて演奏された楽曲もあります.

民俗音楽

朝鮮半島では, 職業音楽家であれ, 農民が中心であるアマチュアであれ, もともとの民間音楽の担い手は社会の底辺に生きる人々でした. 民間音楽の担い手の生活は, 朝鮮半島固有の二土と密着していて, そのために民族音楽は, 生活の基盤を形成するシャーマニズムと密接な関係をもっています.

たとえばパンソリは, 巫堂の巫歌や語りを継承する, 語り物音楽です. 伴奏は太鼓 1 つで, 歌と語りを交えて長編物語が演じられます. パンソリの題材は,「春香伝」など, 支配層に虐げられた女性の物語が中心になっています.

パンソリから発展した音楽劇である, 唱劇も民俗音楽の 1 つ. たとえばシナウイは, 全羅道のシャーマンの儀礼伴奏音楽をもとにする器楽合奏です. 使用楽器は横笛, 呼吸, 砂時計型両面太鼓で, 各声部の即興的な演奏が特徴です.

シナウイの音楽性を器楽独奏へ受け継いだ散調という音楽もあります. 伽耶琴やコムンゴで演奏されます.

農民の音楽 = 農楽は, 朝鮮半島では風物とよばれます. ブクと言われる太鼓と, 杖鼓, チン (ゴング) , クェガリ (小型のゴング) でリズムを奏で, これに合わせてはね踊ります.

朝鮮半島の民俗音楽には, 仮面劇もあります. 仮面劇は, マイムが中心で, 器楽合奏が伴われます. 演目は, 支配層の腐敗や滑稽さを庶民の視点から描写したものが多い一方, シャーマニズム的な要素もふんだんに含まれています.


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