Sexteto Caracas の『Ritmo y Sabor de Fiesta Con El』は、1969年にベネズエラの小さなレーベル、Discos Dianaから発売された、このエネルギッシュなセクステットの唯一のアルバムです。サルサが国内で人気を博す中、彼らの音楽は、ガラーチャやグアグアンコーのリズムを特徴とし、リズムとパーティーの雰囲気を巧みに捉えています。アルバムは、リーダー Moisés “Ajoporro” Daubeterre の指揮の下、シンプルながらも魅力的なアレンジで、ブーガルーの熱狂の中で生まれましたが、今日ではその価値が見直され、コレクターズアイテムとなっています。
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前衛とポップが同時するジャズ・オペラ: Lucian Ban『Oedipe Redux』
20 世紀初頭のルーマニアの音楽家、George Enescu によるオペラ『オイディプス王』が、ジャズへと解体・再構築。『Oedipe Redux』と題されニューヨークのレーベル Sunnyside Records から 5 月にリリースされます。手がけたのはトランスシルバニアのピアニスト Lucian Ban と 、アメリカのバイオリニスト Mat Maneri。
続きを読む分類不能なラテン系ポップ・ジャズ: leo postolovsky『Pequeños Infinitos』
を拠点に活動するピアニスト作曲家、音楽教育者の Leo Postolovsky が、新譜『Pequeños Infinitos』を ears&eyes Records からリリース。
続きを読む五穀豊穣で所得向上: 農家ラップ協同組合、本格派ラップ曲「GOKOKUHOJOH」で始動
ポッドキャストを中心にラップ曲を発表していた愛知の MC. G、同じく農家系ポッドキャストを発信している奈良のゲンさん、そして 2018 年に EP「Lil 農家」でデビューし昨年は「Tokyo Drift Freestyle」の農業ヴァージョン「農道 Drift」も発表した高知の Lil 農家の 3 組が、農家ラップ協同組合を結成、YouTube に第一弾楽曲「GOKOKUHOJOH」を発表しました。
続きを読むマッチングアプリをテーマにしたラップ!? MC ペアーズがティザー動画を公開
新型コロナ禍の影響で、利用者数が増加しているマッチングアプリ。
マッチングアプリをテーマにした小説や、それを原作にしたドラマも制作されるなど、クリエイターの創作意欲を掻き立てる存在にもなっていますが、マッチングアプリをテーマにしたラップがついに登場した模様。
続きを読む本能を刺激する 2021 年型ダンスミュージック: Guedra Guedra『Vexillology』
いまがどんな時代で、どんな世界なのかは関係なく、わたしたちは優れたダンスミュージックには反応してしまいます。身体が反応し、踊ってしまうのです。
続きを読むKllo が開示したエレクトニック系の可能性: Kllo『Maybe We Could』
一度あるジャンルが流行すると、そのジャンルのテンプレートが形成されて、そのテンプレに則った楽曲ばかりになってしまうのは、音楽の流行によくあることです。それが、クラブミュージックというか、ダンスミュージックというか、分かりやすく・例えば、EDM のサブジャンルといった場合にはなおさらなんですよね。というのも、DTM が発達しているから。EDM のようなエレクトロニックな音楽ジャンルの場合、DTM 、つまりパソコンを使用して楽曲を制作するのですが、そのとき、DAW (Digital Audio Workstation) というソフトウェアを使用するんですね。この DAW は、いろいろなソフトウェア会社からいろいろな種類のものが発売されているのですが、概ね、「テンプレート」が用意されています。ヒップホップ「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、ハウス「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、そして、流行りのEDM「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、というふうに。
続きを読む新世代ポップスとしての在り方のお手本: Mikael Temrowski『A Letter to My Younger Self』
音楽は、ポップスの在り方は、どんどん進化していっていて、ぼーっとしていたら時代に取り残されてしまいます。
続きを読むLil 農家、Tokyo Drift Freestyle「農道 drift」を公開
2018 年、セルフ・タイトルのデビューEP『Lil 農家』が局地的な人気を集めた Lil 農家。
しばらく音源のリリースが途絶えていましたが、コロナ禍の流行に乗って Tokyo Drift Freestyle である「農道 drift」を公開しました。
極上のアンビエント・ジャズ: Niño, Miguel Atwood-Ferguson『Chicago Wave』
現在進行形のジャズと言うと、日本のリスナーからしてみると、やはりどこか、テン年代以降は、Robert Glasperとの距離感、あるいは、Kamasi Washingtonとの距離感という観点からなかなか逃れられないでいるのではないでしょうか。
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