2017 年ポピュラー音楽 5 選 +α: 音楽は退化する. ただし, 進化という形で

ほぼ毎年書いています, その年に聴いたポピュラー音楽の新譜のうち, 気に入ったものセレクト. 今年はあまりピンとくる作品が少なく, 5 作品 + α みたいな感じです. それで, これまたほぼ毎年のように但し書きをしていますが, 網羅的に話題の新作をすべて聴いているわけではありませんので, この記事は何か音楽シーン的なことを書いているわけではありません. あくまで個人的な, 気になった音楽作品セレクト, ということで. 続きを読む


より粗末に, より傲慢に… サウンドクラウド・ラップとは何なのか?

ついにリリースされた Lil Pump の 1 st アルバム『Lil Pump』.

Lil Pump はしばしば, サウンドクラウド・ラップのシーンの 1 人だと紹介されますが, サウンドクラウド・ラップとは一体どのような音楽なのでしょうか.

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Frank Ocean への客演で KOHH が証明したこと

すごく単純な事実ですが, 音楽は音楽だから魅力的です. というと身も蓋もない言い方ですので, もう少し詳しく言えば, ある楽曲の歌詞がどんなに (たとえば) 文学的に優れていても, リズムやメロディー, コード進行, 音色などなど音楽を構成している要素がカッコ悪ければ, その歌詞はカッコ悪い.  続きを読む


Kllo が開示したエレクトニック系の可能性: Kllo『Maybe We Could』

一度あるジャンルが流行すると、そのジャンルのテンプレートが形成されて、そのテンプレに則った楽曲ばかりになってしまうのは、音楽の流行によくあることです。それが、クラブミュージックというか、ダンスミュージックというか、分かりやすく・例えば、EDM のサブジャンルといった場合にはなおさらなんですよね。というのも、DTM が発達しているから。EDM のようなエレクトロニックな音楽ジャンルの場合、DTM 、つまりパソコンを使用して楽曲を制作するのですが、そのとき、DAW (Digital Audio Workstation) というソフトウェアを使用するんですね。この DAW は、いろいろなソフトウェア会社からいろいろな種類のものが発売されているのですが、概ね、「テンプレート」が用意されています。ヒップホップ「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、ハウス「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、そして、流行りのEDM「風」のトラックを制作したい場合のテンプレ、というふうに。

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