DTM をしていると, もっと効率的に楽曲を制作できないものか, といつも思います. ここでの効率とは, できるだけ数多く楽曲を制作する, という意味です. 大げさな話になりますが, 人生の時間は有限です. 納得のいく, 人生の 1 曲を書き上げる, という考え方もありますが, そういう考え方の下に楽曲を書くのは超・天才の仕事で, 自分のような日曜 DTMer にとっては, 有限の時間の人生のなかでいかに多くの楽曲を書くことができるのか, が重要です.
「ながら DTM」は可能か?
できるだけ数多く楽曲を DTM で制作するために, いくつかのアプローチが考え付きます. 最もオーソドックスなアプローチとしては, 使用している DAW ソフトの特性を熟知することです. が, そういったアプローチとは別に, 少し発想を変えれば, 例えば「ながら DTMは可能か?」が思いつきます.
例えば, 音楽を聴きながら DTM をしたり, テレビを観ながら DTM をしたり, です. さすがに本を読みながらは無理ですけど. 音楽を聴きながら DTM というのは, ある程度可能かもしれません. しかし, テレビを観ながらは, 相当 DTM 能力が高くないとちょっと無理ですね. テレビの内容が入ってきませんので.
複数曲同時に DTM
「ながら DTM」以外には, 「複数曲同時に DTM」が思いつきます. 厳密に 2 曲以上を同時に, というのは不可能ですが, パソコンを 2 つ並べれば, ほぼ 2 曲同時というのは可能かもしれません.
パソコンが 1 台しかなくても, ほぼ 2 曲同時というのを制限をもう少しゆるめると, 複数曲同時に制作を進行させる, というのは可能でしょう. つまり, ある特定の 1 曲を仕上げてから次の楽曲に着手する, というふうに順番に制作するのではなく, A 曲を制作していて疲れたら B 曲, B 曲を制作していて疲れたら C 曲, C 曲に疲れたらまた A 曲に戻って…, という具合に DTM をする. いわば, DTM の息抜きに DTM をする, という感じですね.
ある特定の 1 曲の最終的な仕上げの場面では, 1 日, 2 日集中してその楽曲に向き合わなければなりませんが, 下書き〜ある程度形にする程度なら, こういった形でのパソコンが 1 台しかなくても. 複数曲同時制作は可能でしょう.
こうした楽曲制作は, 制作がストップしないという点で, 1 曲ずつ仕上げる方法よりは, 効率的だと言えます.
ただ, 制作の進行スケジュールをちゃんと把握していないと, ある特定の楽曲をどう仕上げたいのかが分からなくなってしまったりしてしまう, あるいはお蔵入りになってしまう, などというデメリットはありますが.
DTM の息抜きに DTM をしよう
今回は, 効率的な楽曲制作のために, 複数同時の楽曲制作の方法を紹介しました. できるだけ数多く楽曲を制作したい場合には,「DTM の息抜きに DTM をする」くらいのスタンスで, 複数楽曲を同時に制作すると, 捗るかもしれません. まだ試したことのない DTMer さんは, ぜひ試してみてください.