20 世紀を聴き比べる (2)「1902 年: 20 世紀オペラ最初の傑作の誕生年」

よく歴史の本で、ある年に世界と日本それぞれ何が起きたか比べられる年表がありますよね。ある同じ年にどういった出来事が起きたか世界と日本で比べられる年表の、音楽版というのがあれば面白いなと思いつきまして。ただし、日本の音楽と世界の音楽を比べるのではなく、同じ年に発表されたクラシック (現代音楽) とジャズ、ポップス、ロック、ヒップホップを比べる、みたいな。

それを年表にしてしまうと、インターネット上で見るのは厳しいものがありますので、1 つの記事につき、1 年ずつ、同じ年に発表された音楽を、ちょっとまとめて、聴き比べられるようにしてみようではないかと。

と言うのを思いつきまして、前回から、「20世紀を聴き比べる」と題してですね、1 記事につき 1 年ずつ、ある年に発表された音楽を聴き比べることのできるシリーズを始めました。

第 2 回目の今回は、1902 年です。

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1902 年のクラシック音楽

まずはクラシック。クラシック曲において「この年にはこの楽曲!」と断言するのは難しいのですが、この点に関しては、前回の記事のクラシックの項目を参考にしてください。

では、1902 年のクラシック曲を聴いてみましょう。

  • ドビュッシー「ペレアスとメリザンド」(1892 年〜1902 年にかけて作曲、1902 年 4 月、初演)

中期のオペラ作品。ドビュッシーは声楽・器楽を問わず、さまざまな分野で独創的な作品を残しましたが、「ペレアスとメリザンド」は象徴主義的手法を用いた作品で、 20 世紀オペラにおける最初の傑作とされています。

  • マーラー『交響曲第 5 番 嬰ハ短調』(1901 〜 02、初演 1902)

1902 年のポピュラー音楽

つづいて、ポピュラー音楽。

こちらも、作曲年なのか、出版 (発売) 年なのか、あるいはレコーディング年なのか、あるいは流行年なのか、が、1 つの楽曲において異なっていて、なかなか単純には言えません。

また、1902 年ピンポイントとなると、確証的な資料が手元になくてですね…

とりあえず、以下の 3 サイトを参考にして、「流行した」上位 3 曲を紹介します。

The World’s Music Charts」より

  • Byron G Harlan, Joe Belmont & the Florodra Girls「Tell Me Pretty Maiden」
  • Arthur Collins「Bill Bailey (Won’t You Please Come Home)」
  • Bert Williams「Good Morning, Carrie」

playback.fm」より

  • Byron G Harlan, Joe Belmont & the Florodra Girls「Tell Me Pretty Maiden」
  • Arthur Collins「Bill Bailey (Won’t You Please Come Home)」
  • Bert Williams「Good Morning, Carrie」

MusicVF.com」より

  • Len Spencer「Arkansaw Traveler」
  • Arthur Collins「Bill Bailey (Won’t You Please Come Home)」
  • J.W. Myers「In the Good Old Summer Time」
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