Björk『Vespertine』 レビュー: さよならジオシティーズ! 過去記事一挙転載(17)

ジオシティーズが… 終わってしまう… このままでは… 高校の頃にしたためていた音楽レビューが消えてしまう… なんとか救出しないと… とあたふたしていたのですが, パソコンを検索したら出てきました! ということで, せっかく発見したので,「さよなら, ジオシティーズ」と題して, 過去に書いた音楽レビューをこのサイトへ転載することにしました. 17 回目は, 2001 年 8 月にリリースされた Björk のアルバム,『Vespertine』レビュー. 文章はほぼそのまま!

ではどうぞ…!

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真っ白で、真っ黒: Björk『Vespertine』レビュー

星とか、小さな雪とか、白すぎる、これも小さな羽根とか、
そういうものが冬のとても静かな夜空に、しんしんと振ってくる光景を、
北の国で見れたなのら、僕はどんな言葉でその感動を言い表すだろうか。
やっぱり第一声は、きれい、って、とても素直に、するっと飾り気のない言葉を発してしまうだろう。
そして、しばらくその光景を眺め、だんだん終わっていく頃、こう思うのだろう、

ビョークのヴェスパタインみたいだ。

それほど、静かで、きれいで、真っ暗で、チラキラな白なAlだ。

こんなこと言われたって意味不明だろうが、
じっさいそのようなものだから仕方がない。
そして、この意味不明な言葉はほめ言葉という事を、ここに表しておきたい。

そして、不思議な体験をする。

Al全体を包む空気は、とても神的で、
それこそ全てが穏やかな波の連鎖で構成されている。
しかし、そんな空気とは反対に、
聴けば聴くほど心持ちが高揚してしまう。
このマジックは、ビョークの声があってこその賜物だろう。
感動した。

このAlに詰め込まれているのは、
そう言った新しい神的要素と、アイルランドのノスタルジックな暖かさである
(ごめんなさい、アイルランドには言ったことないんだけど、憶測ということで)。
この2つが化学反応をおこし、聴き手を虜としてしまうのだ。

またさらに好きになってしまった、ビョークを。

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