Mr.Children「優しい歌」レビュー: さよならジオシティーズ! 過去記事一挙転載(18)

ジオシティーズが… 終わってしまう… このままでは… 高校の頃にしたためていた音楽レビューが消えてしまう… なんとか救出しないと… とあたふたしていたのですが, パソコンを検索したら出てきました! ということで, せっかく発見したので,「さよなら, ジオシティーズ」と題して, 過去に書いた音楽レビューをこのサイトへ転載することにしました. 18 回目は, 2001 年 8 月にリリースされた Mr. Children のシングル,「優しい歌」レビュー. 文章はほぼそのまま!

ではどうぞ…!

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決別の歌: Mr. Children「優しい歌」

PVの桜井氏は、すごい迫力だ。
これでもか!!と言わんばかりに顔が歪み体全体で、
歌、そして、それに込められた感情を表現している。
それに反比例するかのように、淡々と演奏をするほかの3人。
全員が黒の衣装(JENだけが灰色のタンクトップ)で、シンプルだがとてもカッコイイ。
特に、ナカケイの髪形は、個人的にかなり気に入っている(笑)。

向日葵のドライフラワーの傍らに立って、それを見上げる桜井氏のシーンがあるのだが、
ただそれだけなのに、すごく感情めいたものが伝わってくる。
とても印象的なカットだ。

とにかく、ミスチルのビデオにしては、とてもシンプルな構成なのだが、
その分、今まで以上に伝わるものは多い。
どこが「優しいの」か、ファンサイトのBBSにも書き込まれていたし、僕も、こう思う。
「怖い」。

3分52秒という、とても短い時間の中に、
何やらいっぱいにぐしゃぐしゃとつめ込められている。
そして、他のアーティストには見られない、ミスチル独特の「重さ」が、
ずっしりとしている。

典型的なビートルズ調で、初期を思い出させもするが、
10年というバンドのキャリアが、とてもいいアジを出している。
ミディアムテンポで、ゴリゴリのバンドに、とてもやわらかいアコーディオンが入り
さらに、うっすらとストリングスがかかる。
ボーカルは、ややぶっきらぼうで、歌うというより、表現している、という感じだ。
全体的に、とても勢いがあって、とてもシンプルで。
そう、スタンダードな良曲だ。
晴れた日に、少しの風と街を歩いてて、自然に流れてきそうな、
本当にそんな感じだ。
しかし、桜井氏は、こう歌う。

後悔の歌 甘えていた 鏡の中の男に今 復讐を誓う

これが、「怖さ」の原因かもしれない。歌詞は、ずっとこんな調子だ。

実は、桜井氏が初婚のときに生まれた女の子の名前が、
この歌のタイトルと似ているのだ
(このHPにワイドショー的要素はいらんので、はっきりとは言わんが)。
ファンのあいだでは、その娘に対して捧げられた歌なのでは?と、ささやかれている。

誰かが救いの手を 君に差し出している だけど今は それに気付けずにいるんだな

深読みしようと思えば、いくらでもできるが。

さぁ、「優しい歌」を聴こう。
桜井氏は、そこに「懺悔」や「後悔」を移入したのだろうか。
単なる「優しさ」ではないことは、確かだ。

この曲で、ミスチルは、何かと決別したことは確かだ。
あー。
アルバムはよー出んかなー。

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