「 Gabriel Urbain Fauré 」一覧

音楽人類学で読み解く西洋音楽の「ローカル」な特性

西洋音楽史における作曲家たちの生涯や作品分析は、多くの学術書で綿密に掘り下げられています。しかし、これらの音楽が生まれた文化的・社会的な背景については、従来の音楽史研究ではあまり深く触れられてこなかった部分があります。この点において、音楽人類学は新たな視点を提供します。音楽人類学は、音楽を単なる芸術の形式としてではなく、それが生まれ育った文化の一部として捉えることを促します。では、このアプローチは具体的にどのような洞察をもたらすのでしょうか? 吉岡政憲 「音楽史・音楽学・人類学: 西洋音楽史研究としての音楽人類学」(2024) を参考にこの点について検討します。

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2013「パリ、至福の時」

毎年、5月のゴールデンウィーク中に開催されますクラシックの祭典、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン La Folle Journée au Japon(以下、LFJ)。

ワタシは2年振りに行ったのですが、3日目、5日5日に7公演鑑賞しました。2年前までは、1公演しか鑑賞しなかったんですけれども、今回は、まあ、せっかく行くんだったら朝から晩まで聴いてやろう、ということで。

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ロマン主義の音楽(13)フランス: グランド・オペラ、サン=サーンス、フランク、フォーレ

西洋音楽史、ロマン主義の13回目です。前回のエントリーまででは、ドイツを中心にしたロマン主義音楽、および、19世紀イタリアの音楽について取り上げました。今回はフランスです。 続きを読む


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