音楽の歴史において、作曲技法やスタイルの変遷はどのようにして起こったのでしょうか?そして、その変遷を解析するために計算モデルはどのように活用できるのでしょうか?今回は、Fabian C. Moss、Robert Lieck、Martin Rohrmeierによる論文「Computational modeling of interval distributions in tonal space reveals paradigmatic stylistic changes in Western music history」(2024) を紹介し、コンピューターモデリングがどのようにして西洋音楽史の様式変化を明らかにするかを解説します。
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5 人の著者がつむぐ西洋音楽の「ストーリー」: 『つながりと流れがよくわかる 西洋音楽の歴史』
小畑 恒夫、岸本 宏子、有田 栄、石川 亮子、酒巻 和子という昭和音楽大の教員陣 5 人による著者が「ストーリー」重視の西洋音楽史本がアルテスパブリッシングより登場。264 ページとコンパクトで、価格は 2,200 円。10 月 28 日発売予定。
続きを読む18世紀イギリス音楽史家によるヨーロッパ音楽記録、本邦初翻訳:『チャールズ・バーニー音楽見聞録』
チャールズ・バーニーは 18 世紀イギリスの音楽史家。主著『総合音楽史』を始め、多くの著作を残したほか、作曲家としても作品を発表しています。バーニーが当時のフランス、イタリア、ドイツを巡ったヨーロッパ音楽記録が、本邦初邦訳。ドイツ編とフランス・イタリア編の 2 巻に別れ、10 月に春秋社から出版予定です。
アナリーゼという視点から音楽史を捉える一冊: 久保田 慶一『音楽分析の歴史: ムシカ・ポエティカからシェンカー分析へ』
3 月に編著書『楽譜でわかる 20 世紀音楽』を刊行したばかりの国立音楽大学教授・久保田慶一が、音楽分析 = アナリーゼという視点から音楽史を捉える『音楽分析の歴史: ムシカ・ポエティカからシェンカー分析へ』を発売予定。4 月 8 日に春秋社から。価格は 3,960 円。
続きを読む[音楽書 近刊] グリフィス・ポール 『文化のなかの西洋音楽史』
The Times 紙や The New York Times 紙で音楽批評を担当し, オペラ台本作家や小説家としても活躍, さらには『ニュー・グローヴ音楽辞典』編集スタッフの経験もあるイギリスの音楽評論家, グリフィス・ポールの著作『文化史の中の西洋音楽史』の翻訳が刊行予定.
西洋音楽史 (クラシック音楽) のコーナーを開設しました
昨年の 9 月にリニューアルして以来, ただいま絶賛「引っ越し作業中」の本サイトですが, 引っ越し作業の最大の山場である「西洋音楽史」コーナーの移行を, 無事終わらせることができました. 続きを読む
西洋音楽に関する文書が約 3,500 項目! モルデンハウアー・アーカイブ
アメリカ議会図書館のサイトに、モルデンハウアー・アーカイブというページがあります。
中世から近代までの西洋音楽に関する文書が約 3,500 項目(!)も公開されているとのこと。ここまで多いと逆に(何の?)探そうとする気がなくなってしまう…、これが非ネットネイティヴの意志的限界か(笑)、いや、単にそこまで音楽が好きではない証拠かもしれない…
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西洋音楽史 まとめ
本サイトの西洋音楽史の記事をまとめました。目次として使用していただければと思います。
西洋音楽史 はじめに
音楽理論の歴史的展開 ( 西洋音楽史 )
現在、本 web サイトでは、西洋音楽史についてまとめています。
前回のエントリーでは、「音楽の起源」について簡単にまとめました。
さて今回は、音楽理論について簡単に取り上げます。私たちが音楽的行為をする際、各民族によって独自の理論が存在していると言われています。音楽の歴史、特に西洋音楽史と音楽理論が密接に関係していて、音楽理論の発展が音楽史の発展と言っても過言ではありません。 続きを読む