「音楽の哲学史」を掘り下げるこのシリーズの「中世」では、これまでにアウグスティヌスやボエティウスの貢献、そしてキリスト教における音楽思想の基礎を概観してきました。しかし、音楽がどのようにして中世の学問体系の中で位置づけられ、その意義がどのように変化していったのか、という点についてはまだ深掘りしていません。そこで、今回の記事では、「音楽とリベラル・アーツの分類」というテーマを探ります。音楽がリベラル・アーツの一部としてどのように扱われ、その中でどのような役割を果たしたのか、そしてそれがなぜ重要なのかについて、見ていきましょう。
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中世の音楽哲学(1)後期古代から中世における音楽哲学: アウグスティヌスとボエティウス
本サイトではこれまで古代ギリシアの音楽哲学を紹介してきました。
- 古代ギリシアの音楽哲学 (1) 音楽の哲学史への招待
- 古代ギリシアの音楽哲学 (2) 音楽と宇宙の調和: ピタゴラスとピタゴラス派の哲学
- 古代ギリシアの音楽哲学 (3) 音楽と数学、そして哲学の交差点
- 古代ギリシアの音楽哲学 (4) 音楽、感情、および社会: プラトンとアリストテレスの視点
- 古代ギリシアの音楽哲学 (5) アリストクセノスと、音楽道徳への懐疑
ピタゴラスの宇宙の調和からアリストテレスとプラトンの音楽観まで、音楽が古代ギリシア社会においていかに重要であったかを見てきました。今回は、その旅を続け、後期古代から中世にかけての音楽哲学の発展を探ります。(参考: History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800)
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