「 アリストテレス 」一覧

中世の音楽哲学(4)中世イスラム世界の音楽哲学

音楽と宇宙、そして人間の内面とはどういう関係性・・・、などというと、現代では荒唐無稽に思えますが、この問いに対する探求は、古代ギリシャ時代から続く音楽の哲学の歴史において重要なテーマです。中世では、この探求はさらに深化し、イスラム世界においても顕著な発展を遂げました。

本ブログの「音楽の哲学史」シリーズ、今回は中世の音楽哲学、特にイスラム哲学者たちの貢献に迫ります(参考: History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800)。

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中世の音楽哲学(3)リベラル・アーツの分類

「音楽の哲学史」を掘り下げるこのシリーズの「中世」では、これまでにアウグスティヌスやボエティウスの貢献、そしてキリスト教における音楽思想の基礎を概観してきました。しかし、音楽がどのようにして中世の学問体系の中で位置づけられ、その意義がどのように変化していったのか、という点についてはまだ深掘りしていません。そこで、今回の記事では、「音楽とリベラル・アーツの分類」というテーマを探ります。音楽がリベラル・アーツの一部としてどのように扱われ、その中でどのような役割を果たしたのか、そしてそれがなぜ重要なのかについて、見ていきましょう。

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音楽、感情、および社会: プラトンとアリストテレスの視点

音楽は私たちの日常生活に深く根ざしており、その力は単に耳を楽しませることに留まりません。では、音楽が持つこの力は、どのようにして私たちの感情や社会に影響を及ぼしているのでしょうか?古代ギリシャの哲学者、プラトンとアリストテレスは、音楽が人間の感情を模倣し、その結果として社会にどのような価値をもたらすかについて、深い洞察を提供しています。本記事では、Stanford Encyclopedia of Philosophyの「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」を参考に、二人の哲学者がどのように音楽の社会的および個人的価値を理解していたかを解説します。

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古代ギリシア音楽(6)ギリシアの音楽理論家: アリストテレス

西洋音楽史の出発点、古代ギリシアについての6回目です。

西洋音楽史の目次はコチラになります。

今回は、前回のプラトンの弟子であるアリストテレスを取り上げます。アリストテレスと言えば、ソクラテス、プラトンとともに最重要哲学者としてしばしば取り上げられます。また、その幅広い学問的業績から、「万学の祖」とも言われます。このようなアリストテレスはまた、音楽についても論じていました。 続きを読む


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