音楽理論と哲学、これら二つの分野はどのように交わり、互いに影響し合ってきたのでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』の「Music Theory and Philosophy」によれば、この問いに対する答えは複雑で多岐にわたります。音楽理論と哲学の関係は、古代ギリシャのアリストクセノス Aristoxenus of Tarentum の時代から現代に至るまで、数多くの思想家たちによって探求されてきました。
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中世の音楽哲学(1)後期古代から中世における音楽哲学: アウグスティヌスとボエティウス
本サイトではこれまで古代ギリシアの音楽哲学を紹介してきました。
- 古代ギリシアの音楽哲学 (1) 音楽の哲学史への招待
- 古代ギリシアの音楽哲学 (2) 音楽と宇宙の調和: ピタゴラスとピタゴラス派の哲学
- 古代ギリシアの音楽哲学 (3) 音楽と数学、そして哲学の交差点
- 古代ギリシアの音楽哲学 (4) 音楽、感情、および社会: プラトンとアリストテレスの視点
- 古代ギリシアの音楽哲学 (5) アリストクセノスと、音楽道徳への懐疑
ピタゴラスの宇宙の調和からアリストテレスとプラトンの音楽観まで、音楽が古代ギリシア社会においていかに重要であったかを見てきました。今回は、その旅を続け、後期古代から中世にかけての音楽哲学の発展を探ります。(参考: History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800)
続きを読む音楽と数学、そして哲学の交差点: 古代ギリシアの音楽観
音楽と数学、そしてそれに哲学が絡み合うとどうなるのでしょうか?この質問に対する答えは、古代ギリシャ時代まで遡ります。音楽がただの芸術ではなく、数学や哲学と深い関連性を持っていることは、数千年も前から考えられてきました。この記事では、Stanford Encyclopedia of Philosophyの「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」を参考に、音楽、数学、哲学の三つがどのように絡み合っているのかを探ります。
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