「 Richard Wagner 」一覧

近代の音楽思想 (6) 絶対音楽と形式主義

本ブログの「音楽の哲学史」シリーズでは、前回の記事までで、ショーペンハウアー、ワーグナー、ニーチェの音楽思想を詳しく見てきました。今回の記事では、それに続いて19世紀の音楽思想における絶対音楽と形式主義の台頭について探求します。

続きを読む

近代の音楽思想 (5) ニーチェ

本ブログでは現在、西洋哲学における音楽思想の歴史を解説しています。前回の記事までで、近代における音楽思想として、アルトゥル・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer、フリードリヒ・シェリング Friedrich Schelling 、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル Georg Wilhelm Friedrich Hegel 、そしてワーグナー Richald Wagner の思想を詳しく解説してきました。今回はその続きとして、フリードリヒ・ニーチェ Friedrich Nietzsche の音楽美学に焦点を当てます。ニーチェの音楽美学とは何でしょうか? 彼の思想における「アポロン的」と「ディオニュソス的」とはどういうことでしょうか? ニーチェの視点から音楽の本質を探っていきましょう (参考: History of Western Philosophy of Music: since 1800)。

続きを読む

近代の音楽思想 (4) ワーグナー: 総合芸術作品の理念

近代の音楽思想において、音楽とドラマはどのような関係にあるのでしょうか?今回の記事では、リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner の音楽哲学を通じて、このテーマを探求します。前回の記事までで、ショーペンハウアーやヘーゲル、シェリングといった哲学者の音楽思想について解説しましたが、今回はその続きとして、ワーグナーの音楽とドラマの結びつきを詳しく見ていきます。参考は History of Western Philosophy of Music: since 1800

続きを読む

近代の音楽思想(2) 形而上学の響き: ショーペンハウアーが探究した音楽の本質

音楽は単なる音の配列以上のものです。それは感情、思想、さらには宇宙の根本原理を映し出す鏡とも言えるでしょう。では、音楽がこのように多層的な意味を持つようになった背景には何があるのでしょうか? 19世紀のドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer は、音楽を中心に据えた独自の哲学体系を築き上げ、音楽が持つ深い形而上学的な意義に光を当てました。今回の記事では、ショーペンハウアーの音楽哲学に焦点を当て、彼の思想が今日の私たちの音楽観にどのような影響を与えているのかを探ります。

続きを読む

ロマン主義の音楽(3)様式: 旋律・リズム・和声

西洋音楽史、ロマン主義の3回目です。

前回はロマン主義音楽の一般的な特徴について紹介しました。

なお、本サイトの西洋音楽史全体の目次はコチラです。

さて、ロマン主義の時代には、個性的な音楽様式が対立し合いながらも併存していました。したがって、この時代の様式を統一的にまとめるのは難しい。それでも、多々ある個性的な音楽様式のなかから、或る程度の共通性を見出すこともできます。 続きを読む


【スポンサーリンク】
スポンサーリンク