「 Richard Wagner 」一覧

近代の音楽思想(2) 形而上学の響き: ショーペンハウアーが探究した音楽の本質

音楽は単なる音の配列以上のものです。それは感情、思想、さらには宇宙の根本原理を映し出す鏡とも言えるでしょう。では、音楽がこのように多層的な意味を持つようになった背景には何があるのでしょうか? 19世紀のドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer は、音楽を中心に据えた独自の哲学体系を築き上げ、音楽が持つ深い形而上学的な意義に光を当てました。今回の記事では、ショーペンハウアーの音楽哲学に焦点を当て、彼の思想が今日の私たちの音楽観にどのような影響を与えているのかを探ります。

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ロマン主義の音楽(3)様式: 旋律・リズム・和声

西洋音楽史、ロマン主義の3回目です。

前回はロマン主義音楽の一般的な特徴について紹介しました。

なお、本サイトの西洋音楽史全体の目次はコチラです。

さて、ロマン主義の時代には、個性的な音楽様式が対立し合いながらも併存していました。したがって、この時代の様式を統一的にまとめるのは難しい。それでも、多々ある個性的な音楽様式のなかから、或る程度の共通性を見出すこともできます。 続きを読む


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