初心者用ピアノ教則本として日本で最も有名な『バイエル』. しかし現在流通している『バイエル』は, イラストや練習曲が追加されたり, さらにはそもそも楽譜すら初版ではないなど, オリジナルがまったく知られていないそうです.
「本書は1850年に発行された『バイエル』の〈初版〉を日本で初めて明らかにするものです」
( Amazon 紹介文より )
【スポンサーリンク】
書籍情報
- タイトル:『『バイエル』原典探訪: 知られざる自筆譜・初版譜の遍歴』
- 著者: 多田 純一, 安田 寛, 小野 亮祐, 長尾 智絵
- 出版社: 音楽之友社
- 発売日: 3 月 10 日( 2016 年 1 月 23 日現在の予定日 )
取材過程で発見された自筆譜をはじめとする様々な情報──初版の発行部数や海外版の発行年、さらには自筆譜との差異を紹介し、日本のピアノ教育界が最も強く深く影響を受けてきた『バイエル』の本来の姿を探ります。『バイエル』は本国で刊行後ベストセラーとなり、すぐさま各国語に翻訳されて国際的に広まりました。こうしたグローバルな流れの中で日本にもたらされたのです。ですからオリジナルの姿を知ることは、私達の先祖がどのように西洋音楽を受け入れたかを考える重要な手がかりとなるはずです。
( Amazon 紹介文より )
著者既刊
- 安田 寛『仰げば尊し 幻の原曲発見と『小学唱歌集』全軌跡 』( 東京堂出版, 2015 )
- 多田純一『日本人とショパン──洋楽導入期のピアノ音楽』( アルテス・パブリッシング, 2014 )
- 安田 寛『バイエルの謎: 日本文化になったピアノ教則本』( 音楽之友社, 2012 )
- 安田 寛『「唱歌」という奇跡 十二の物語―讃美歌と近代化の間で (文春新書) 』( 文藝春秋, 2003 )