ジャズ史を聴くために読んだ 13 冊: 音楽の良さをなんとなくわかるために

先日, 「「音楽の良さ」は分からないけど, 誤魔化して納得する方法はある」という記事を投稿しました

先日, こういう記事を読みまして. 自分には音楽の良さが分からない投稿者の方は, 歌詞が好きな曲 = 良い曲というのが基本で, 楽曲を構成している歌詞ではない要素についての良し悪しが分からない, 分かるとしたら,「なんかいい感じ、くらいの

だらだらと書きましたが, めちゃくちゃ凝縮して言うと, 音楽の良さをなんーとなく知るためには, 音楽史を順番に聴けばいいよ. いまはインターネットが発達してるから, 定額ストリーミングサービスで, 音楽史の本に載ってる名前を検索して 1 ページ目から聴けばいいよ. どのジャンルの音楽史を聴くかは, なんでもいいけど, クラシックがオススメだよ, ていうところです.

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オススメのクラシック音楽史書籍

クラシック音楽史として, 音楽家・楽曲ともに量が豊富かつ, コンパクトにまとまっている 1 冊として, さきほどの記事でオススメしたのが,

  • 片桐 功 他『はじめての音楽史 古代ギリシアの音楽から日本の現代音楽まで』( 音楽之友社, 2009 )

です. 他にもあるはずなんですけど, いまぱっと思い浮かばないですね, いまぱっと思い浮かぶのは,

が, コンパクトかついい感じの本だと思います. さて, この記事の主な目的は, クラシック音楽史の本はまた別の機会に譲るとして, じゃあ, ジャズとかロックとかだとどうなんだ, ということで, ジャズ史を聴くために何を読んだらいいのか, その個人的なセレクトです.

はじめてのジャズ史のためのオススメ書籍

個人的なセレクト, というのは, 単にわたしが読んだことのある, かつ, オススメの本, という意図です. わたしは別にジャズマニアでもなんでもないし, ( こう言っていいかは分かりませんが, 言わば, ) 教養としてジャズを嗜む, 以下に並んでいるのは, その際に, 参考にした本です.

そして, これらの本に載っている音楽家, 楽曲を, 1 ページ目から順番に ( 定額ストリーミングサービスや, 場合によっては Youtube などで ) 聴くことで, ジャズの良さがなーんとなく分かると思います. 少なくとも, ツタヤで「ア」から順番にレンタルして聴くよりは.

先ず, とりあえず読んでおいて損はない, と, いうのが,

  • フランク・ティロー『ジャズの歴史』( 音楽之友社, 1998 )

です.

載っているのが 70 年代のフリージャズまでなので, 物足りない感じがなきにしもあらずですが, ジャズ成立あたりから, クラシック音楽との関連もまじえつつ, 非常に丁寧に書かれています.

しかしいきなり荷が重い, という場合は, いきなり軽くなるのですが,

  • 澤田俊祐『面白いほどよくわかる ジャズのすべて』( 日本文芸社, 2007 )

から読んで聴いてもいいと思います. とにかく, 歴史的に, というかほとんど年代記的に, 音楽家とその作品が並んでいればいいのですから. この本にはいちおう, 70 年代以降のジャズも載っています.

70 年代以降のジャズで, とりあえず著名な音楽家の名前だけ知っときたい, 作品はあとでググるから, という場合は,

  • 清水 俊彦『ジャズ・オルタナティヴ』( 青土社, 1996 )
  • 清水 俊彦『ジャズ・アヴァンギャルド』( 青土社, 1997 )

がいいかもしれません. 音楽評論家のレビュー集ですので, 人によっては余計な情報もあるかもしれませんが, とりあえず知っておく程度なら, 役に立つと思います. すみません, もっといい本があれば教えて下さい.

最新のジャズの動向としては,

  • 柳葉光隆『Jazz the New Chapter: ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平』( シンコー・ミュージック, 2014 )

でしょう. 同『2』『3』も発売されています.

ただ, これらはディスクガイドで, 「歴史」というには紹介されている作品が広すぎます. もっといい本があれば教えて下さい.

あと, まあ, 参考になるか分からないですけど, ジャズ「史」に限定して, 参考になるのかもしれないものを ( どっちだ ), 思いついた範囲で.

  • マイルス・デイビス『マイルス・デイビス自叙伝 ( 1 ) 』『 ( 2 ) 』 (宝島社, 1999)
  • 油井正一『生きているジャズ史』( シンコー・ミュージック, 2001 )
  • 油井正一『ジャズの歴史物語』( アルテスパブシッシング, 2009 )
  • 菊地 成孔・大谷 能生『憂鬱と官能を教えた学校』( 河出書房新社, 2004 )
  • 菊地 成孔・大谷 能生『東京大学のアルバート・アイラー 歴史編』『キーワード編』( メディア総合研究所, 2006 )
  • 菊地 成孔・大谷 能生『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』( エスクアイア・マガジン・ジャパン, 2008 )

もっと面白い本があるよ! という方がいらっしゃいましたら, コメントいただけると助かります.

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