フジロック 2022、イベント自体が良かったのかそうでなかったのかの判断はここではしませんが、私が行った 29 日、Jpegmafia や Hiatus Kaiyote、Bonobo といった出演者は本当に素晴らしいパフォーマンスを観せてくれました。
一方でフジロックの感染対策についてですが、及第点には届いてないというのが私の結論です。観客エリア前方 (出演者に近い方) の密、マスクを外しての大きな歓声もありました。本当はこれらも個人的には嫌だったんですが、1 日およそ 2 万人の参加者すべてにマナーを徹底させるのは難しいでしょう。
しかしそれだけではなく、ダイブこそありませんでしたが、モッシュはありましたし、出演者が観客エリアへ乱入したり、ステージへ観客を上げたりといったパフォーマンスもありました。
さすがにこういうのは運営ストップかけるべきだと思うのですが、特に出演者の観客エリア乱入については。なぜかふつうにライブは進行しましたし、ライブ後に注意喚起のアナウンスがあったりもしませんでした。
さらに洋楽を中心に、コールアンドレスポンスを求めるパフォーマンスもありました。いやだから声出しできなんですよ。観客は。この辺り運営から出演者への事前の注意などはなかったのでしょうか?
「去年は陽性者が出なかった」「観客はルールを守っていた」といった事前情報をもとに、どうしても Jpegmafia が観たい! という気持ちで今回、フジロックへ行きましたが、残念ながら私の想像していたような感染防止のためのルールの徹底はされていませんでした。
これを書いているのは 8 月 3 日です。フジロックへ行った日を 1 日目として数えると、6 日目ですが、今のところ新型コロナの症状は出ていません。
感染者数がスゴいことになっているので、PCR 検査にも行っていないので、陽性か陰性かも分からないのですが。
ただ、今日の午前、COCOA を見ると 29 日、陽性者との接触時間が 330 分あったと出ました。
5 時間です。わたしがステージの前の方で「うわー、隣が近いなー」と思いながら鑑賞したライブが 6 組なので、ほぼ全てのライブで、近くに陽性者がいたことになります。
さらに夕方確認すると 499 分になっていました。
8 時間です。明らかにライブ鑑賞した時間を越しています。これは各ライブで複数人、近くに陽性者がいたと解釈できます。
2022 年 8 月 3 日時点での日本の新型コロナ感染者累計数は 1300 万人です。つまり 10 人に 1 人は感染していることになり、自分が感染してもなんらおかしくない状況です。
また、高齢者でなければ重症化リスクも低いと言われています。
ただ、私が怖いのは後遺症の方です。広島県のデータによると、37 %に後遺症があり、うち 15 %は日常生活に支障をきたしているとのことです。
ということは単純に計算すると、新型コロナ感染者のうちの 5 %、つまり 20 人に 1 人は日常生活に支障をきたす後遺症があることになります。
この数字をどう解釈するかは人それぞれですが、私は「新型コロナにかかったら 5 %の確率でツラい後遺症が残る」のは「怖い」です。
また、これまた単純な推計ですが、いま国民全体の 200 人に 1 人が、新型コロナの後遺症に悩まされていることになります。このことからも、私にとって新型コロナはまだ「怖い」ウイルスです。
今回、フジロックに 1 日だけ行って、陽性者との接触時間が 8 時間にも及びました。感染リスクとしては充分高いと思います。正直、ここまでになるとは思いませんでした。交通機関の予約などをしていたのでキャンセルしにくい状況だったとは言え、うかつな行動でした。反省しています。私は今年の夏はもう野外音楽フェスには行きませんし、しばらく座席指定のないライブにも行きたくありません (ちょっと Ultra に行きたかった… Bonobo あまりにも良かったから… もっとバッキバキのダンスミュージックを爆音で聴きたいんじゃ…)
私は医療系の専門家ではないので独自に調査し自分で判断した結果をこうしてブログでシェアしているのですが、
- 新型コロナに罹ったら 20 人に 1 人はツラい後遺症が残る (広島県データを元に執筆者が推計)
- 20,000 人規模の野外音楽イベントに行くと、1 日あたり 8 時間、陽性者と接触する
この辺りを踏まえて、2022 年のフェスシーズンをどう迎えるか、音楽ファンは 1 人 1 人が考えて行動しなければなりません。