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金澤正剛『新版 古楽のすすめ』「まえがき」のノート

現在読んでいる、 金澤正剛『新版 古楽のすすめ』「まえがき」のノートです。小節線のある/なしについて、興味深い考え方があったのでメモ。

 

小節線のある/なしについて

「十五~十六世紀のポリフォニーの楽譜においては、今日のスコア方式の楽譜と異なり、それぞれの声部が別々に記されている。つまりテノルはテノルの旋律だけを、バスはバスの旋律だけを見て歌う。その点では今日のオーケストラのパート譜と同じであるが、拍子を示す小節線が引かれていない点が違う。各声部はそれぞれ基準となるタクトゥスに合わせて、強弱に関係なく、のびのびと歌う。アクセントはそれぞれの声部の歌詞の付け方にしたがって付ける。そこで各声部はそれぞれ独立した動きを続けながら、重なり合って素晴らしい調和の世界を生み出す。それこそがこの時代のポリフォニーの醍醐味である。 続きを読む


金沢正剛『新版 古楽のすすめ』で紹介されている音楽

  • パレストリーナ(バッハ以前の音楽家)
  • 『ダニエル物語』(中世の典礼劇)
  • ジョン・ダウランド(16 – 17世紀イギリスの作曲家、リュート奏者)
  • パーセル(17世紀イギリスの作曲家)
  • ロココ音楽(イタリアのバロック音楽と同時代、優雅で繊細なフランスの音楽)

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