結論から言うと、「否」ですね。つまり、Roland GO: PIANO 88 は買うべきではありません。GO: PIANO 88 を買うなら、あと 2 〜 3 万円出して、別メーカーの電子ピアノのエントリーモデルを買うべきです。
続きを読む「 2022年11月 」一覧
近代の音楽思想 (4) ワーグナー: 総合芸術作品の理念
近代の音楽思想において、音楽とドラマはどのような関係にあるのでしょうか?今回の記事では、リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner の音楽哲学を通じて、このテーマを探求します。前回の記事までで、ショーペンハウアーやヘーゲル、シェリングといった哲学者の音楽思想について解説しましたが、今回はその続きとして、ワーグナーの音楽とドラマの結びつきを詳しく見ていきます。参考は History of Western Philosophy of Music: since 1800 。
続きを読む近代の音楽思想 (3): シェリングとヘーゲル
本ブログでは「音楽の哲学史」というシリーズを通して、音楽に対する哲学者たちの見解を探求しています。前回の記事では、ショーペンハウアーの音楽思想について詳しく解説しました。今回は、その続きとして、シェリングとヘーゲルという二人の哲学者の音楽観について詳しく見ていきます。シェリングとヘーゲルはそれぞれどのように音楽を捉え、その哲学体系に組み込んだのでしょうか?彼らの見解を探ることで、音楽の本質についての理解が深まることでしょう。
続きを読むJ Dilla 遺作『Donuts』の影響
J Dilla は、デトロイト出身のヒップホッププロデューサーであり、彼の音楽は多くのアーティストやファンに影響を与え続けています。そのなかでも音楽的功績を語る上で欠かせないのが、遺作となったアルバム『Donuts』です。このアルバムは、病床で制作されたとされ、彼の最後の作品としてファンや音楽仲間から特別な意味を持つものとなっています。『Donuts』には、彼自身の人生や家族、音楽への愛情が詰め込まれており、まるで彼の「別れの手紙」として多くの人々に受け取られています。
続きを読む近代の音楽思想(2) 形而上学の響き: ショーペンハウアーが探究した音楽の本質
音楽は単なる音の配列以上のものです。それは感情、思想、さらには宇宙の根本原理を映し出す鏡とも言えるでしょう。では、音楽がこのように多層的な意味を持つようになった背景には何があるのでしょうか? 19世紀のドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer は、音楽を中心に据えた独自の哲学体系を築き上げ、音楽が持つ深い形而上学的な意義に光を当てました。今回の記事では、ショーペンハウアーの音楽哲学に焦点を当て、彼の思想が今日の私たちの音楽観にどのような影響を与えているのかを探ります。
続きを読む伝説のビートメーカー J Dilla、その壮絶な闘病生活と音楽への情熱
ヒップホップ界において「Dilla Time」と称される独特なリズム感とサンプリング技術で知られるJ Dilla。彼の音楽は、ジャズ、ソウル、ヒップホップを新たな形で融合させ、後世に多大な影響を与えたことはよく知られています。しかし、彼の人生には壮絶な闘病生活という側面があったことをご存じでしょうか?
続きを読む