「 2026年05月 」一覧

Charli XCX から辿り着いた、マーク・フィッシャーという亡霊

Charli XCX の新曲「Rock Music」がやべーということでブログ記事を書いたのですが、今回の記事はその補足です。

その当該記事で書いたように、あのMVは音と映像が明らかに異なる時代を指示しています。音は2025年のもの、映像は00年代のクラブシーンの質感。その非同期が引き起こす「懐かしいのに新しい」という感覚を追いかけているうちに、2024年の『Brat』に行き着き、Indie Sleaze という概念に行き着き、そしてある思想家の名前に行き着きました。

マーク・フィッシャーです。

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Charli XCXの「Rock Music」で蘇った、あの頃の夜: 『brat』の成功と、いま再び語られる “Indie Sleaze” のこと

昨日(2026 年 5 月 8 日)に公開された Charli XCX の新曲「Rock Music」MV。

いやもう最高でしたね。

まずサウンド。

めっちゃ新しい。

いわゆるハイパーポップ以降の質感――鋭いトランジェント、ガラスのように硬質な高域、デジタル的に誇張された空間設計。日本の先鋭的なハイパーポップほど極端ではないにせよ、しっかり2020年代の音でした。

ところが、映像はどこか懐かしかった。

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ミュージシャンは「楽器」を作り始めている: 生成AIはミュージシャンの仕事を奪わなかった

Sunoのような音楽生成AIの登場によって、「ミュージシャンの仕事は奪われるのではないか」という不安が広がっています。その不安には、たしかに現実味があります。かつては作曲ができなかった人でも、いまではプロンプトを入力するだけで、かなり完成度の高い楽曲を生成できます。音楽理論を知らなくても、楽器を弾けなくても、DAWを扱えなくても、数分で「それっぽい曲」を作ることができます。

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