「 未分類 」一覧

Charli XCX から辿り着いた、マーク・フィッシャーという亡霊

Charli XCX の新曲「Rock Music」がやべーということでブログ記事を書いたのですが、今回の記事はその補足です。

その当該記事で書いたように、あのMVは音と映像が明らかに異なる時代を指示しています。音は2025年のもの、映像は00年代のクラブシーンの質感。その非同期が引き起こす「懐かしいのに新しい」という感覚を追いかけているうちに、2024年の『Brat』に行き着き、Indie Sleaze という概念に行き着き、そしてある思想家の名前に行き着きました。

マーク・フィッシャーです。

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ミュージシャンは「楽器」を作り始めている: 生成AIはミュージシャンの仕事を奪わなかった

Sunoのような音楽生成AIの登場によって、「ミュージシャンの仕事は奪われるのではないか」という不安が広がっています。その不安には、たしかに現実味があります。かつては作曲ができなかった人でも、いまではプロンプトを入力するだけで、かなり完成度の高い楽曲を生成できます。音楽理論を知らなくても、楽器を弾けなくても、DAWを扱えなくても、数分で「それっぽい曲」を作ることができます。

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音楽のDNA: 伝統音楽を通じて見る文化間の架け橋

音楽は、人々の間の見えない絆を織りなし、世代を超えて文化を伝える手段です。それは、特定のメロディーやリズムに込められた歴史と伝統によって、異なる文化圏間での共有された経験を生み出します。しかし、異なる文化の伝統音楽がどのようにして互いに関係しているのか、その「音楽のDNA」を科学的に解析し理解する試みは、一体どのような洞察をもたらすのでしょうか?

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近世の音楽思想 (2) フィレンツェ・カメラータの影響

前回の記事で、近世初期の音楽思想として、ティンクトリス Tinctoris やザルリーノ Zarlino の理論を掘り下げました。今回は、その続きとして「メロディと表現」に焦点を当て、特にフィレンツェ・カメラータ The Florentine Carameta の重要性と彼らが音楽に対して持っていた哲学的なアプローチについて詳細に説明します。主な参考先はこれまでと同様、Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」の項 です。今回の記事ではでは、メロディがどのように音楽の表現力を高めるのか、そしてそれがなぜ近世の音楽思想において重要なのかを探ります。

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J Dilla の創造力を育んだ友人関係と初期の音楽体験

J Dillaが世界に影響を与えるビートメイカーになるまで、どのような経験を積み重ねてきたのでしょうか? Dan Charnas 『Dilla Time』「Dee Jay」(2022)Amazon】では、彼の若い頃の音楽的成長や初期の制作手法、友情を通じた学びが詳述されています。本記事では、「Dee Jay」をもとに、J Dillaの音楽的ルーツを探ります。

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WILD BUNCH FEST. 2019 2 日目レポート: 洋楽フェス好きが体験した, 初めての地方邦楽フェス

「令和」最初の夏. 改元イベントによって自分が日本人であることを思いの外, 意識させられてしまい, そうであるならこの令和最初の夏も, 日本のミュージシャンがメインの音楽フェスに参戦したいという気持ちが強まりました. 選んだのは「WILD BUNCH FEST.」. 続きを読む


初音ミクが自らの存在についてラップしまくる!: 『みくすて!』解説 (4)「初音ミクの実存」

7 月 13 日に, SoundcloudDatpiff から配信スタートしました『みくすて!』楽曲解説記事の 3 回目です. 前回は 3 曲目「Why To VOCALORAP」について解説しました.

今回は 4 曲目,「初音ミクの実存」について. 続きを読む


イマドキの大学生は音楽を無料だと思っている, ていうことの再確認

「音楽を無料だと思っている」というのは, かなり誤解を招く表現だと思いますが, 正確に言えば, 録音された楽曲は無料で聴きたい, ライブにはカネを払う, ていう感じでしょうか.

それ, お前の周りだけだろ, て言われたらそれまでですけど. うん, その「周り」ていうのも, 地方の大学だしね. しかもサンプル数 2 〜 3 だし. でもまあ, 個人的に面白かったのでメモっとく, てことで. 続きを読む


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