「 音楽美学 」一覧

音楽はなぜ、理解するより先に「効く」のか?: リコ・グラウプナー「物語を追い越す音」を読む

あなたにも、こんな経験はないでしょうか。はじめて耳にした曲なのに、気がつくと涙が滲んでいる。歌詞の意味もわからない外国語の音楽なのに、胸の奥が締め付けられる。あるいは逆に、理屈のうえでは「素晴らしい音楽だ」とわかっているのに、何も感じない。

音楽と私たちの感情の関係は、一見わかりやすそうで、じつはひどく謎めいています。「感動する曲には深い意味がある」「歌詞に共感したから泣けた」――そういった説明は直感的には納得しやすいものです。しかし本当にそうなのでしょうか。意味を「理解する」ことが、感動の原因なのでしょうか。

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音楽体験の科学と哲学: デカルトからゲシュタルト理論までの探求

音楽と心、それぞれが持つ複雑さと深さは、長い間人類を魅了し続けてきました。しかし、これら二つが交差する瞬間に何が起こるのでしょうか?音楽は単に聴覚的な楽しみ以上のものを私たちに提供し、心理学と哲学はその体験をどのように解釈し拡張するのでしょうか?本稿では、「音楽学:デカルトからゲシュタルト理論まで」(原題: Musicology from Descartes to Gestaltという論文を基に、この複雑な関係を解き明かします。

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