2012年のプレイリスト、アルバム編: 音響派としてのポップス

今年の話ですけれども、音楽仲間が集まってあーじゃないこーじゃない話していたとき、「J – POP はロマン派」みたいなコトを言ってらっしゃった方がいまして、理由は忘れたんですが、そのときは「あー、でも、なるほどなあ」と納得したことがありました。理由は忘れた、っていうのは、まあ、お酒呑んでたからなんですけど(笑)

でも、今考えたら、どうでしょう、ロマン派かなあ、どうなのかなあ、多分ロマン派なのかなあ、分からないですけど。ロマン派って、音楽を進歩させようとするチカラがありましたでしょう? 特に音律面に関して。ただ、今の、っていうか、基本的に「ポップス」っていうものは、音楽を音律面に関して進歩させるチカラがないっていうか、そんなものはハナから相手にしない。と、ワタシは考えるわけですよ。ロックとかヒップホップも同じです。いや、細かく見てったらまた話は別ですよ(笑) それで、まあ、ロックやらヒップホップやらだったら、音律でなければ、律動を工夫しようとするわけです。つまり、面白いリズムを生み出そうとするわけですね。グルーヴって言っても良いし。ビートとも言うし。でも、ポップスの場合、そういったこともあんまりしない。何の冒険もしないわけです。だからポップスなんですけど。

じゃあ、ワタシたちは、何故ポップスの或る曲、或るアルバムに魅かれるのか。人によっては「歌詞」でしょう。というか、ライトな音楽ファンの多くは歌詞に大きな魅力を感じてると思います。あとは———、音響だと思うんです。やっぱり。別の言い方をすれば音色。———はっきり言って、今、レコードショップやダウンロードにたくさん流通している「音源」というものに、ワタシは音律や律動の期待はしていません。たくさん楽曲を聴いていると、そうなっちゃうところがあります。仕方ないです。それは。だから、音響を聴くんです。「この声が良い!」とか、この「楽器の音色が良い!」とか、「この音色とこの音色の組み合わせが良い!」とか、そういうところで音楽を聴いています。ポップス系の新譜を聴く場合。それで、話を冒頭の「J – POP はロマン派」ってのに戻しますと、ワタシは「J – POP は音響派」だと、最近思うようになってきています。というか、全てのポップスは音響派なのではないか、と。

律動や音律に関しては、ことポップスにおいては、或る程度理論があって、「こういうコード」「こういうメロディー」とか、「こういうコード進行」とか「こういうリズム」とか、そういうのが或る程度決まっていて、その「決まっているものとの距離感」っていうので、面白いとか面白くないとかが測れるんですが。音響っていうのにはあんまりそういうのがない。あと、「この音色どうやって作ってるんだろう」っていう感じで、ワタシにとって音響っていうのは、けっこう未知の領域が大きいんですよ。未知の領域っていうと大げさですけど(笑)、要するによく分かっていない。別の言い方だと、「こういう声が好き」っていう場合の「こういう」を、じゃあ計測的に説明できるかと言うと、ちょっとワタシにはまだできません。多分、何か機械(笑・すごいざっくりな表現ですが)とか必要なのでしょう。あの、音声解析みたいな。

ということで、以下に挙げた「2012年のプレイリスト」は、「何か良く分かんないけど音響が個人的にすっげぇ気に入ったぞ!」っていうのを基準に選出・ランク付けされてます(毎年々々、購入する新譜の数が減ってきていますが・・・)。全体的な傾向としては...、もうですね、女性ばかりですね、コレ(笑)。何でカネ払ってまでオッサンの声聴かにゃいかんの! っていう勢いですね(笑) Dragon Ash と Mr. Children が申し訳なさそうに入ってますが、コレはアレですよ、中学生から聴いているから、もう、買うのが手癖みたいなもんですよ(笑) あと、ヒップホップ聴かなかったですね。というかダンス・ミュージック少ない、っていうかコレ、ないですよね、ダンス・ミュージック。今何が流行ってるんでしょう、DJ・クラブ界隈。良く分かってません(笑) あとはアニソンですかね、もう。しょうがないですね。こればっかりは。

なお、例によって例のごとく、稚拙なレビューがついてます。分量がまちまちですが。ワタシの文章作成能力が低い、ということでご了承をー。

【スポンサーリンク】
スポンサーリンク

01.Of Monsters & Men 《My Head Is An Animal》

アイスランド出身、5人組フォークロックバンド、Of Monsters & Men のデビュー盤。本国アイスランドでのリリースは2011年ですが、US 盤の発売が2012年ということで、今年のプレイリストに入れました。そして今年最もグっときたアルバムがコレです。

何と言うんでしょうか、北欧系。北欧系なんですが、あのー、一口に北欧系と言っても幅が広過ぎてですね(笑) 何とも言えないんですが、先ず、メロディーが素朴ですよね。コードも素朴。そのー、東欧〜北欧の、素朴な感じですよ。音響は基本的にはフォークで、フォーク・ロックなんていうふうに、iTunes に入れるとジャンル分けされたりするんですが。やっぱりシンプルですね。アコギに、クリーン系のエレキギター、あと多少、アコーディオンっぽい音とか、ラッパが入ってたりするんですが、エレクトロニカっぽい SE なんかも入ってます。けれど、割と控えめです。あくまで、素朴に。

それで、何が良いか。まあ、要するにその素朴さが良いんですけど、もっと言うと、男女ツィン・ボーカルで、しかも2人とも、よく日本人にあるようなキンキンした声とか、子どもっぽい声じゃない。とても聴きやすい。それで、そのー、2人ともそんーな美形じゃなくてですね、どちらかと言うと小太りっていう(笑) そういうところもいいですよね。そして、かけ声ね。「ヘイ!」みたいな。

フジロックの FIELD OF HEAVEN とかで聴きたいですね。

まあ、あのー、良過ぎてですね、あんま言うことない(笑)

02. すーぱーそに子 《SONICONICOROCK Tribute To VOCALOID》

ゲーム制作会社ニトロプラスのイメージガールが歌った、ボーカロイド・カバー・アルバム。そに子は実在します。はいー。本ブログの以前のエントリーをお読みくださいー。

03. 悠木碧 《プティパ》

『魔法少女 まどかマギカ』の鹿目まどか役で注目された人気声優のデビューアルバム。はいー。当ブログの以前のエントリーをお読みくださいー。その2。

04. First Aid Kit 《Lion’s Roar》

こちらはスウェーデンの姉妹フォークデュオ。コレもですね、Of Monsters And Men と同じような感じで、それでそのー、いい感じなので、特に言うことないです。フォークですね、こういうの、ずーっと聴いていられますね。

05. ClariS 《BIRTHDAY》

アニソンのオープニングなどを歌う現役女子高生デュオの 1st アルバム。何が良いかってですね、そんーな上手くないんですよ、歌が。だから、カラオケなんですよね。めっちゃ安定したカラオケみたいな。聴いてるとですね、中学生とカラオケ行ったような気になりますね。彼女たち、デビュー中学生のときだったらしいですし。

それで、音響的な魅力で言うと、基本的にユニゾンで歌うわけです。そうなると、「ダブル」処理っぽくなるわけですよ。ダブル録音というのはですね、同じ声を2つかそれ以上重ねて、なんかこう、不思議ーな、あのー、よく「滲んだ」なんて比喩されるんですけど。そういう効果を、ボーカルに出すための録音・編集技術ですね。なんですけど、彼女たちの場合、ダブルじゃないんですよ。別の人が歌っているので。そこがまたですね、彼女たちの素人っぽい魅力を増幅させているわけです。そしてさらに、ユニゾンがダブル処理されるわけですから、サビとかで。そうなると、実質クアドラブル(「ダブル」が「2」なら、「4」みたいな意味です)になるんですよ。そうなるともう、聴いている側としては、お腹いっぱい(笑) あざーっす! みたいな(笑)

06. 第一宇宙速度 《ラブ&Ⅱ+》

前述のニトロプラのイメージガール、すーぱーそに子がフロントを務める、3人組ガールズ・ロックバンドの2nd アルバム。彼女たちも実在します。いやいや、実在するんですよ! フウリ(Dr.)も鈴(Ba. )も実在します!

えーと、先ずですね、前作よりもバンドサウンド感が増しています。前作はけっこうですね、こう、シンセとかがフワーと入ったりですね、リズムが打ち込みだったりしたんですけれども、今作は違います。アルバムの1曲目が、前作に入らなかった3rd シングル〈進め、BLUE STAR !〉なんですが、コレがけっこう、スリーピース・ロックっぽいアレンジ(まあ、ギターはざっくり聴いただけで4本くらい入ってるんですが(笑) まぁ、そういうのはですね、Nirvana のアルバムとかもそうですしね(笑) あんまこだわるトコではないハズです。多分)です。もうその、1曲目からですね、「作られたアルバム」というよりも、「作り上げたアルバム」である。と。そう宣言しているかのようです。2曲目、3曲目、4曲目くらいまでですね、ずーっとバンドサウンドです。アルバム表題曲〈ラブ & ピース +〉が、アコースティックな、やっぱりバンドサウンドに、ストリングスが絡むミドルテンポのバラードなんですが、こう書くと Nirvana の〈All Apologies〉みたいですが(笑)、えー、この曲を挟んでですね、割とアルバムは後半というか、バンドサウンドにちょっと打込みが入ったりですね。そういう感じになるんですが、やっぱり基本的にはバンドサウンドですね。ロックなんです、ロック。

ロック、っということでですね、このアルバムには、ロック名曲カバーが収録されてます。〈I Fought The Law〉と〈Smells Like Teen Spirit〉です。どちらもそに子ちゃんお気に入りの The Clash と Nirvana のカバーということですが、〈I Fought The Law〉の方はオリジナルは Sony Curtis という人なので、カバーのカバーというよく分からないことになってますね(笑) コレ、よくカバー許されたな、とか、あ、死んでるから良いんでしょうかね(笑) もしかして、「日本のピンク髪・巨乳アキバアイドルが、俺たちの楽曲をカバーするなんて。クールだろ?」みたいな感じだったんでしょうか(笑) まあ、あのー、《パンコレ 〜voice actresses’ legendary punk songs collection〜》っていう企画アルバムがあってですね、内容的には声優がパンクの名曲をいわゆる「萌え声」でカバーする、っていうのなんですけど(笑) スゴいですよ、コレ(笑) 聴いてみて下さい、Youtube にありますんで(笑) まあ、コレが許されてそに子ちゃんが許されないわけないですよね、だって。声優さんたちは Nirvana 好きかどうかなんて分かりませんけど、そに子ちゃんは公言してますからね! 好きだ! って。

えー、話をモトに戻すと、実はワタクシ、このアルバムの本編ではなくて、初回限定に付いてくるボーナス・ディスクの方が好きなんですよ。何と、ライブ音源(笑) 本編は「スタジオ」作品なので、ギターやシンセなどが重ねられた編曲ですが、さすがに「ライブバージョン」ということで、本編が疑似「スリーピース」だとしたら、ボーナスディスクの方は、本格的に「スリーピース」のロックバンドサウンド(数曲、シンセが足されていますが、そりゃ、まあ、ねえ・・・)になってます。例えばですね、1曲目はやっぱり、本編と同じく〈進め、BLUE STAR !〉なんですけど、ギターソロのパートでコードによる伴奏がなくてですね、単音弾きになってます。そに子ちゃんが頑張って弾いてるんですよ! ちゃんとエフェクター踏んでますよ! コレ! で、このギターソロがけっこう煮え切らない(笑) ライブ感出てます! あとですね、コーラスなんですが、スタジオ作品だと全部そに子ちゃんの声の多重録音なんですが、さすがにライブということで、フウリや鈴がコーラスしてます! つまり! 捉えようによっては、といういうか、もはや現代ロックバンドの常識である「ライブの方がショボい」ということになるんですが、でもでも、それが逆に、彼女たちのしっかり演奏しようとする意志として伝わってくるのです! 鈴がベース弾いてるのです! フウリがドラム叩いてるのです! あのデカい乳で(笑) ちょっとですね、フウリの乳腺が心配ですね。切れちゃうんじゃないか、っていう(笑) ドラム叩くって、けっこう女の人だと乳房がぶるんぶるん揺れるんですよ(笑) 前に、FUJIROCK で ELECTLANE っていうガールズ・バンドを見たときに、そりゃもうぶるんぶるん揺れててですね、ドキドキしましたよ、大丈夫かって(笑)

あ、今調べたら、乳腺が切れるんじゃなくて、胸の靭帯が伸びるみたいです。そして伸びると元に戻らない(笑) コレは大変ですよ(笑) つまり、フウリちゃんは自分の胸の靭帯が伸びるかもしれない、っていう、そういうリスクを背負いながらドラムを叩いてるわけです! というのがヒシヒシと感じるアルバムですね、何なんですかね、ホントに(笑)

07. Priscilla Ahn 《Natural Colors》

ロサンゼルスを中心に活動してる女性シンガーの、日本企画盤。日本のロック・ポップスなどを、プリシラが日本語だったりそうじゃなかったりでカバーしているアルバムです。アコースティックな感じですね。あのー、ボサノバの人でも、こういうのありましたよね、誰でしたっけ? あ! クレモンティーヌですね! でも彼女、フランス人でしたっけ? ボサノバ? フランス? 良く分かりません(笑) えー、話をプリシラに戻しましょう(笑)

完全に音響派です。コレは。

生来の声の良さに、リバーブ多めの処理、それによって増幅されるリップノイズ。そのリップノイズがですね、非常にこう、耳にクるんですよ。リップノイズ、エロいです。さらに、舌足らずな日本語。やっぱり、日本語ネイティヴではないので、でも日本語で歌おうとしているので、どこかちゃんと歌えてないんですよ、それが良い。

あと、選曲もまあ、その、日本の「ロック隠れた名曲」みたいなのをですね、上手くセレクトしてますね。選曲をセレクトって重言なんですけど(笑) くるりとかね、もう岸田繁に歌わせたらいかんよ、原曲より100万倍いいよ! みたいな。あと、ハナレグミの曲とかね、本人よりずっと素晴らしい。荒井由美〈やさしさに包まれたなら〉とか、井上陽水〈帰れない2人〉とかですね。いずれも原曲よりワタクシは好きですね。

あ、〈風をあつめて〉が入ってますね。この曲、カバーアルバムに絶対入ってますよね(笑) もう、この曲カバーするの禁止にしましょう。今度から(笑)

08. Mars Volta 《Noctourniquet》

頑張っていらっしゃいます。非常に、頑張っていらっしゃいます。次に紹介します上原ひろみ《MOVE》が、〈編集・エレクトリック〉を極力避けつつ十二平均律内部でいかに例外を見出そうとするか、という作業の結果であれば。このアルバムは〈編集・エレクトリック〉を援用しつつどこまで非〈編集・エレクトリック〉であれる/かしかも十二平均律内部での例外を探りつつ。が目指されています。それでも、やはり「ロック」なので、音律的冒険は、それはズージャーに比べれば貧しいですけれども。

要するに、プログレなんですけれども(笑)、まあ、えー、プログレですね(笑) プログレ界のミスチルと言いますか。安心して聴ける! みたいな(笑) 安心して不安定だ! っていう(笑) どっちやねん、っていう(笑)

しかしまあ、こうして聴いているとですね、ロックがいかにリズム重視なのかがわかりますね。別にメロディーとかはですね、ギターとか、ボーカルの。割と単純なんですよ、要するに「リフ」主体ですよね。割と短い複数小節で以って、聴き手に覚えやすいメロディーを提示してですね。主題と言っても良いかもしれませんが、リフを(笑) そのリフ自体は割と単純なんですよ、メロディー、えー、音律が。ただ、リズムが3以外の奇数だったり、楽曲の段落の小節数が奇数だったり、そういう感じなんです。だから、「おッ」って、(2012年現在、多量に流通している音楽ばかりを聴いていて、かつ、)初めて聴く人にとっては、そういう、不思議な聴取体験ができるんですけど。まあ、それくらいですね。

09. 上原ひろみ 《MOVE》

日本のジャズ・ピアニストの4枚目。

FUJI ROCK とかで何回か観て、テレビとかでも。とにかく彼女が懸命にライブで演奏する様子が、めちゃくちゃ好きなんですよ。何と言うか、抽象的な言い方で悪いんですけど、音楽の神様から愛されてるな〜、彼女も音楽の神様をものスゴく愛してるな〜、と。で、そういう、ライブでの彼女のスゴさを体験していたので、スタジオアルバムってどうなんでしょう、魅力半減するんじゃないかなぁ、って思って、ずーっと聴けてなかったんですけど。で、この作品で初めて、彼女のスタジオアルバムを聴きまして。いや、スゴいっすね。

あまり音律的に、つまり、メロディーとコードの絡みで、おお! となるようなのはないんですけど、それでもかなり調性が揺れているんですけど。ピアノのハナシですが。今。基本的にはあまり安定せずにぐんぐん進んでいくような、そういうメロディーなんですけど、そこを、たまーに、ロマン派か! って突っ込みたくなるほどですね、割と分かりやすいメロディーを挟んできたりしてですね、そのアンバランスさが、うまく安定している、っていう。どっちやねん、っていうところですね。あとは、律動、つまりリズムなんですが、終始ポリリズミックでして。ベースも程よく感じにルードな音響で。ファズが効いてるのか効いていないのか微妙な、こう、聴きやすい。しっかし耳にかかる。えー。まとめるとロマンティッシュ・ポリリズム。いや、逆か、ポリリズム・ロマンティッシュ。コレは旧譜も遡って聴かんとあかんなー。

10. Esperanza Spalding 《Radio Music Society》

アメリカのジャズ・ベーシストによる4枚目。

やはり「ジャズ」ということで、巷で流通しまくっているポピュラー音楽に比べると、かなり音律的な冒険が試みられてます。リズムもかなり挑戦的ですね。それでいて、Esperanza の場合、歌が入ってますので、その歌メロのおかげで非常に聴きやすい。ポップスです。特にこのアルバムは、前作とかに比べるとかなりアレンジも派手だったりで、今までのなかでいちばん聴きやすいんじゃないでしょうか。もちろん、細かい所でかなーり気持ち悪いことしてますけど(笑)

その、「気持ち悪さ」がですね、(比べるのが間違ってるかもしれませんが(笑))、前出の上原ひろみとか、後述の DCPRG とかに比べて、かなりさりげないんですよね。ジャズっていうと、やっぱ、個人的には、「どうだ! 気持ち悪いだろ! 気持ち悪くてすげーだろ! コレがジャズだ! プギャー!」みたいな(笑) そういうイメージあるんですけど(笑) Esperanza はそうではない、と。すげぇ聴きやすいんだけど、実はすげえ気持ち悪いことしてる、っていう。そういうジャズの面白さをですね、存分に味わえます。

11. DCPRG 《SECOND REPORT FROM IRON MOUTAIN USA》

サックス奏者、菊地成孔によるジャズ・ユニットによる「第3期」3rd アルバム。「第3期」とかその辺は Wikipedia でも読んでおいて下さい(笑)

頑張ってるなあ〜、って感じですね。いや、頑張ってない音楽家なんていないんでしょうけど。こう、ヒップホップに挑戦しようとしている、と。ポリリズム的な、複調性的な、そういうトラック・演奏に対して、ラップを乗せるとどうなるのか(そもそもヒップホップのトラックは、サンプリングの「結果」として、ポリリズム的な、複調性的なそれが生まれる場合があるんですけれども。DCPRG の場合は、「結果」「生まれてしまった」ポリリズムとかじゃなくてですね、意図的にポリリズム状態を生み出しているわけです。この辺が、DCPRG によるラップにおける挑戦らしいです)。菊地成孔自身もラップしたり、ヴォーカロイドにラップさせたり、客演迎えたりしてるんですけど。そのー、客演の SIM LAB はさすが、そもそもラッパー集団ですので、けっこうカッコいいんですけど、菊地さんのラップがですね(笑) 要らないんじゃないかっていう(笑) ちょっと気持ち悪いですね(笑)

あのー、ずーっとダブル録音されてるんですよ。ダブルについての詳細は先述しましたので、そちらを参考していただいて、この録音技術の効果の1つとして、多少歌がヘタだろうが、上手く聴こえるわけです、ってのが挙げられます。誤摩化されるから。それで、菊地サンのラップがずーっとダブルなんですよ、うーん、どうなんだ(笑) 上手いかどうかで言えば、そんーな韻もキレイにふめてないし、そもそもフロウができてないというか、、、いやあ、ラップ難いっすよね。せっかくバックトラックがかっこいいんで、もう、バックトラックだけで良いんじゃないか、って、思いますね。

12. Florence + The Machine 《Celemonials》

UK 盤は2011年発売ですが、国内盤は2012年発売ということで。今年のプレイリストに入れました。

イギリスの女性シンガー、Florence Welch を中心としたバンドということですが、あまりロックっぽくない音響ですね。このアルバムはとにかく、シングルにもなった〈Shake It Out〉がけっこうカッコよくてですね。シンセ主体の音作りで、ドラムがかなりコレ、リバーブが深くかかってる。それで、声はソウルっぽいらしいんですけど、その辺は良く分かりませんが、こう、けっこう、声は加工されてますね。エンヤみたいにですね、自分のフローレンスの声が多重録音されて、コーラスっぽくなってます。それで、壮大な感じが演出されてます。

歌唱は割と、リズムに対して自由であるというか、けっこう Verse の部分は拍子に対してアグレッシブですね。そしてサビで、ジャストタイムで、先ほどの多重録音されたコーラスがこう、押し寄せてくるわけですね。こういうところがなかなか、カッコいいんじゃないでしょうか。

13. Little Willies 《For The Good Times》

ジャズシンガー・ピアニストである Norah Jones が中心になって結成されたカントリー・バンドの2枚目。まさか2枚目が出るとは! 1枚目《The Little Willies》がめっちゃ名盤でしたね、個人的に。だから期待して買ったんですが、今作はそうでもありませんでした(笑)

あのー、一応ですね、コレ、このコメントを書いてるときには、そのアルバムを聴きながら書いているわけです。当たり前ですけれども。ただ、このアルバムだけですね、何故か今、手許になくてですね、1stアルバムを聴きながら書いています(笑)

いやー、1stいいよ、コレは良い!

2枚目は知らん。だって買ったけどどっかいったもの・・・。

14. MiChi 《THERAPY》

ダンス・ミュージック系女性シンガーのメジャー2枚目、インディーからだと3枚目。

なかなか売れないっすね、デビュー当初はけっこう方々で取り上げられたりしてましたが、何かそれまでというか、、、けっこう好きなんで、頑張ってほしいですね。

声が良いっすよね、あとはあんま前作と変わんないっすね、、、えー、特に言うことなし!

15. Alicia Keys 《Girls on Fire》

アメリカの女性 R&B シンガーの5枚目。聴きやすいっすよね。Alicia 、良い声ですし。ただ、ジャケットが割と今までに比べて雑かな〜、っていうくらいで、後は安心して聴けますね。

あ、3曲目が割と、リズム頑張ってますね、これ、サンプリングでしょうか。タイトルがですね、〈When It’s All Over〉、日本語にすると「全部終わったら」みたいな感じでしょうか(笑) なかなか良い感じですね(笑) あ、クレジットみたらサンプリングじゃないみたいですね、ん? ジョン・レジェンドの名前が書いてあるんですけど、最近名前を見ないと思ったら何してるんでしょうか(笑) 彼はココで(笑) あ、何か「パパ〜」とか言いながら、そー言う感じの子どもの声の SE で終わりましたね。この曲は何なんでしょうか。んー、別にまあ、聴かなくてもいいですね、コレ。

まぁ、そういうのはともかく、リズム、だ、と。リズムで勝負するしかないらしい。あとはそのリズムを打ってるビートの音響ですね。で、リズムで勝負するって言っても、別に変拍子とか、そういうのではないんですね、このー、クラブ・ミュージック、ブラック・ミュージックの場合。間というか、フツーの4拍子なんですけど、その、小節と小節と言うか、フレーズとフレーズの間が、不均等なんですよね、楽曲の或る箇所において。しかし、その不均等さは、 DAW 上で均等の管理されている。こういうリズムがですね、聴いてて「オッ」ってなるわけですよ、コレがアールビーのリズムかー、みたいになるわけです。

16. Norah Jones 《Little Broken Hearts》

ジャズシンガー、ってことで紹介されてますけど、けっこう、前作くらいからですね、「ジャズか?」っていう感じですね。だからどうしても、前作は最後まで聴き通せなかった(笑) けっきょくまだ1回も通して聴いてません(笑) 5枚目の今作もそういう感じですね、いちおう、全部は聴いたんですが・・・。ジャズ、って紹介されなければ、フツーに良質のポップス、っていうことなんでしょうけれども、ジャズ、って紹介されると、「ジャズぅ?」になってしまうわけです。

んー、ドラムの音色がですね、非 – ジャズですね(笑) 何すか、非 – ジャズって(笑)

じゃあ何で買ったんだ、って話ですが、前出の Little Willies がやっぱ良くてですね、買っちゃったわけです。

17. Dragon Ash 《LOUD & PEACE》

日本を代表するミクスチャー・ロックバンドのベスト盤。彼らのアルバムもシングルも全部持ってますので、ベスト盤は買う必要ないんですけど、ただ、コレはですね、ボーナス・ディスクに BOTS による全曲 Dragon Ash の DJ mix 的なサムシングがついてるんです。それがけっこう楽しみで買ったんですが、聴いたんですが、まあまあです(笑) こんなの誰でも作れます(笑) Ableton Live あればちょこちょこっと(笑) まあでも、こういうのって、オフィシャルに出てるから聴けちゃう、っていうのはありますよね。別にカッコ悪いわけでもないですし。Soundcloud でどこのウマの骨かも知らんヤツが勝手に作った Dragon Ash 縛りの DJ mix とか、聴く気にならないですもの。

18. Mr. Children 《[(an imitation) blood orange]》

《SUPERMARKET FANTASY》くらいから、もう、ミスチルは覚悟が決まったと思うんですよ。何の覚悟かっていうと、同じようなミスチル・ブランドの楽曲を作り続ける、と。まあ、《HOME》もそんな感じではあったんですけど。いや、まあ、全てのミュージシャンは、自分たちらしさ、みたいな、そういうのを表現しようと、少なからずしているとは思うんですけど、商業的に成功しまくっているミュージシャンには、或る固定されたイメージがついてしまいますよね。例えば、ミュージシャンに限らずに、特撮でウルトラマンとかさ、いきなり全然違う、ゴジラみたいなのが次のウルトラマンです! ってなったら、なんじゃそりゃ!!! ってなるでしょ? いや、ウルトラマンがウルトラマンじゃなくなってゴジラになっちゃったっていうミスチルも聴いてみたいけどさ(笑)、 割と《HOME》くらいまでは、そういう、イメージぶち壊そうとしたりとか、どっかやっぱ「ロック」みたいなさ、そういうのがあったと思うわけです。ちなみに《HOME》だったら〈フェイク〉とかね。4つ打ちのアシッドっぽい音作りとか。いつの時代だ(笑)って最初聴いたとき思ったけど。で。話が冒頭に戻りますけど、《SUPERMARKET FANTASY》からはもう、そんな冒険が全然聴こえてこなかったというか。ひたすら、桜井和寿のソングライティング力、ポップス力だけで勝負されてて。で、まあ、飽きるわけですよ(笑)、ずーっと聴いてる側としては(笑) そのー、まー、このアルバムで初めてミスチルを聴いた! っていう人にとっては、こんな全曲シングルみたいな(「シングル」っていう概念、あるんすかね? 最近の10代に)! すげえアルバム! っていう感想があるかもですけれども(今、Wikipedia 調べたら、ほとんどタイアップついてるんですね。スゴい(笑))。でもでも、繰り返しますけど、飽きる。全曲似たような内容。

でですね、何で全曲似たような内容なのかって、前作の《SENSE》まではですね、桜井和寿が「今まで自分が作ってない歌メロ」っていうのを探っていたと思うんですよ。一生懸命。〈fanfare〉とかね。〈fanfare〉はアレですよ、多分、そのー、「自分が作ってない歌メロ」の終着点みたいな感じですよね。で、で。今作は多分、「自分が作ってない歌メロ」みたいな、そういうのもあんま意識してないんじゃないか、と。聴きながら思ってしまいますね。

でもでもでも、全曲、確かに違う曲(あのー、ここ7、8年の「良い歌」系のアレンジって、全部ミスチルに聴こえちゃうんですよね。例えば、コブクロとか、いきものがかりとか、絢香とかさー。もしかしてミスチル以前にミスチルのロールモデルになったアレンジってのがあったのかもしれないけど。でも、かなりほとんどミスチルですよね、ここ7、8年の良い歌系のアレンジって。ミスチル過ぎて2回同じことを言いましたけど(笑) ワタシはこの事態を、J – POP のミスチル化って呼んでるんですけど、まあ、ワタシ以外使ってる人知りませんが(笑))コレはスゴいことですよ。

同じような違う曲をずーっと作り続ける、っていう覚悟がないと、こんな所業(笑)はできません。あとはですね、桜井和寿がいつまで楽曲を作り続けられるか、っていう(笑) いつか、JASRAC に訴えられるんじゃないか、この楽曲は、お前が前に作った楽曲に似てるからダメだ! みたいな(笑) まあ、JASRAC が訴える機関なのかどうか知りませんけれども。そういうですね、ハラハラしながらミスチルを聴きつづけたいと思います。まだ書けるんだ! もう書けないんじゃないか、大丈夫か? 50歳だぞ? もう? みたいな(笑) 音楽性違うけど、彼らなら日本のローリング・ストーンズ目指せるんじゃないか、って思いますよ。サザンも活動休止ですし。頑張って良い歌を書き続けてほしいですね。これからも。

19. LAMA 《Modanica》

えー、言うことありません(笑) 悪い意味で(笑) やっぱ言っときますか。ナカコーさんですね、スーパーカーのときから何ーっも変わってませんね。もう少しなんか、こう、ギター頑張ってほしいですね。もう無理でしょうけど。


と! いうことで、ざっくり見てきましたけれども、20枚も買ってなかったですね! ちなみに今年買ったなかで、旧譜も含めると、いちばんグッときたポピュラー音楽は、映画『Waking Life』のサントラですかね! タンゴ! カッコいいっす!

ポピュラーに限らなければ、フォーレの室内楽、もしくはコレッリの協奏曲かな


【スポンサーリンク】
スポンサーリンク