西洋音楽史、ロマン主義の9回目です。19世紀に入り間もなく始まったロマン主義は、現実を超えた「無限」「永遠」といったような、宇宙の真理や人間の生の本質といったような、そのような何かを求めて、芸術作品を表現しました。初期の代表者としてはシューベルト Franz Peter Schubert が挙げられ、これに続いてメンデルスゾーン Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy やシューマン Robert Alexander Schumann 、ショパン Fryderyk Franciszek Chopin らが活躍します。 続きを読む
ロマン主義の音楽(5)シューベルト
没後120年 ゴッホ展
2011年11月3日、国立新美術館にて『没後120年 ゴッホ展』を鑑賞した。当展覧会は「1.伝統」、「2.若き芸術家の誕生」、「3.色彩理論と人体の研究 – ニューネン」、「4.パリのモダニズム」「5.真のモダンアーティストの登場 – アルル」、「6.さらなる探求と様式の展開 – サン・レミとオーヴェール・シュル・オワーズ」の6部構成であり、画家ゴッホの芸術家としての成長の軌跡を辿る構成であった。あいにく、人出の多かったため、ゆっくり鑑賞というわけにはいかなかったが、以下に印象に残った作品についてのメモを記す。
ロマン主義の音楽(2)一般的特徴
西洋音楽史、ロマン主義の2回目です。
1.根源的な芸術としての音楽
ロマン主義時代においては、様々な芸術の中で、音楽が最も根源的な芸術であるとされました。というのも音楽は、当時、非物質的だと考えられていた音という素材を用い、具体的なものの描写から最も遠い芸術であるから、他の芸術よりも無限なるものの表現に適している、と考えられていたからです。
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