WILD BUNCH FEST. 2019 2 日目レポート: 洋楽フェス好きが体験した, 初めての地方邦楽フェス

「令和」最初の夏. 改元イベントによって自分が日本人であることを思いの外, 意識させられてしまい, そうであるならこの令和最初の夏も, 日本のミュージシャンがメインの音楽フェスに参戦したいという気持ちが強まりました. 選んだのは「WILD BUNCH FEST.」.

山口県で開催され, 今年で 7 年目, いわゆる「邦楽ロック」がメインのフェス. つまり, ROCK IN JAPAN FES. の地方版といったところ. WILD BUNCH を選んだのは, なんと言ってもキャンプができるから. 数年前までほぼ毎年フジロックに参戦し, 必ずキャンプしていた身としては, フェスと言えばキャンプなんですよね.

今年の WILD BUNCH FES. は, 8 月 23 〜 25 日の 3 日間の開催. 3 日間開催なのは今回が初. 全日程の参戦はスケジュール的に難しかったので, 2 日目, 8 月 24 日の参戦することにしました. キャンプは 1 日目と 2 日目の夜!

2 日目を選んだのは, 大好きな Dragon Ash が出演するから.

いままで単独ライブへは行ったことあったけど, フェスでの Dragon Ash を経験したことはありませんでした. 邦楽ロックフェスと言えば Dragon Ash みたいなところもあるし, 一度, 観てみたかったんですよね. フェスでの Dragon Ash を.

というわけで 2 日目のチケットをゲットしたんですが, よくよくラインナップを確認すると, WILD BUNCH FES. 2019 の 2 日目は, 特定の年代の邦楽ロック・ファンには刺さりまくりなメンツでした. 比較的若い世代のミュージシャンも混ざりつつ, Dragon Ash の他に, BRAHMAN, The Birthday, Ken Yokoyama, という 90 年代に新しかったロックシーンを牽引してきた名前がずらり. これに加えさらにザ・クロマニヨンズ, そしてトドメが eastern youth! これ, 一部を前身バンドに名前を置き換えれば, BRAHMAN, Hi-Standard, THEE MICHEL GUN ELEPHANT なんですよね…「98 年か!? 今は!?? 別の世界線のエア・ジャムにタイムスリップしてしまったか!???」と感慨深くなってしまいます. それにクロマニヨンズの前身バンドは THE HIGH LOWS というかブルーハーツでしょ, それでこうやって並べると Dragon Ash (もう 20 年選手ですが…) がいちばん後輩になる, というのも良いですね. こういったこういったラインナップが, 1 日で, 同じステージで, しかも立て続けのタイムテーブルで, というのは, もう, 狙ってるな〜, と思わざるを得ません. 2 日目トリは MONOEYES, ということで ELLEGARDEN だし.

と,「これは俺にとって最高の邦楽ロックフェスになるのでは…」とモノ凄く心待ちにしていたところ, KenKen 逮捕のニュースが.「なに余計なことヤっちゃってくれてんだよ!??!???」と憤りを感じたのですが, Dragon Ash の出演がキャンセルになることはなく, ひとまず胸をなでおろしました. しかし Dragon Ash, どういったステージになるのか… ただのリスナーが心配してもどうしようもないのですが, ヤキモキしながらWILD BUNCH 当日を迎え, いざ会場へ. 残念ながら空模様もあまりすっきりせず…

先述の通り, フェスのチケットは 2 日目だけの購入. 1 日目は夕方に到着してキャンプ! なんですが, 奥田民生の音漏れを聴こうと思い, ステージを探しに会場内の散策へ.

目次

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奥田民生

林のなかの小さなステージ Off the Lip をようやく見つけられた頃には, すでにショウは始まっていて, しかも演っているのが「ヒゲとボイン」(!) でかなりビックリしました. 本当にこじんまりとした弾き語りセットで, なかなか体験できない, ある意味, ぜいたいくな空間. リストバンド・エリアの内外は簡単な柵だけでのみ仕切られていて, 音漏れというか, 少し後ろの方で聴いているくらいばっちり聞こえました. 本編終演後には BRAHMAN の TOSHI-LOW が急にステージに現れて, アンコールの煽りが. TOSHI-LOW は次の日もけっこう他人のステージに登場しては観客を煽っていたんですが, 前からこういうキャラでしたっけ…? しかし「海へと」と「マシマロ」を聴きたかった!

  • 海へと
  • マシマロ
  • ヒゲとボイン
  • 愛のボート
  • The STANDARD
  • 55
  • さすらい
  • (encore) イージュー★ライダー

奥田民生終了後は, 再び会場内を散策しつつ, テントでくつろぎました. 

そしていよいよ 2 日目. まずまずの天気. というか曇っているから快適. まずは, この日のメインステージ一発目をとりあえず観ようということで, Bandits Stage へ. 一発目はゴールデンボンバー (笑)

ゴールデンボンバー

あまり期待せずに, とりあえずメインステージ一発目だし, いちおう, くらいの気持ちで, 後ろの方で見ていたのですが, 音楽を中心に参加者をしっかり楽しまそうとするステージングは本当に面白かった.「音楽を中心に」ということで, 音楽以外のパフォーマンスも充実していたのですが, たとえばシャワーとかスイカ割りとか. 地方のロックフェスでここまでやるか…! と感激してしまいました. MC で終始, 「好きなように楽しんで」というメッセージが発せられていたのも好印象. 今年話題の楽曲「令和」も聴けましたし, 大満足の一発目のライブでした.

  • #CD が売れないこんな世の中じゃ
  • やんやんや Night 〜踊ろよ日本人〜
  • 抱きしめてシュヴァルツ
  • 令和
  • ザ・V系っぽい曲
  • 女々しくて

eastern_youth

eastern youth は「夏の日の午後」からずーっとファンなんですが, 恥ずかしながらいままで一度もライブに行ったことがありませんでした. ですので今回が初・eastern youth. 90 年代末から 00 年代初頭までの往年の名曲に, 最近の話題作まで充実のセットリスト. 全曲知っている曲なので全力で歌ってしまいました. が, 当然ながらそれを上回るステージからの轟音. そして悟りから癒しの境地へと突入したかのような吉野の歌声. おそらく 20 年くらいずっと見た目が変わっていないドラムス・田森さん. どれも最高すぎて自然に涙が出てきてしまいましたね. ロックのライブでこんなに泣くことがあるのか, てくらい!

eastern youth 終演後, 即メインステージへ移動. SHISHAMO が平和的にステージを盛り上げるなか, Dragon Ash 待機のモッシュピットへ.

Dragon_Ash

SHISHAMO 終了ばらく後, いよいよ始まった Doragon Ash. 1 曲目, ライブ開始の合図として定番となった, 20 周年記念配信シングル「Mix It Up」でいきなりモッシュピットは大騒乱! つづいてそのままの勢いで, hide カバー「Rocket Dive」, さらに新曲「Fly Over」で, 観客のヴォルテージが上がりきったところで…, 「Walk with Dreams」…! IKÜZÖNE のラストレコーディングになってしまった楽曲を, 急遽サポートベーシストを迎える事態になってしまったこのタイミングで選ぶ…

配信停止になってしまった最新アルバムから, kj のラップスキルが際立つ「Jump」を経て, いよいよステージはクライマックスへ. もちろん,「百合」から「Fantasista」という定石の流れ. 正直, モッシュピットにいるの相当つらかったけど, もうこれは最後までつていくしかない!

もみくちゃになった, 本当に最後の最後で The BONEZ「Thread and Needle」合唱.「ライブハウスからイチからやりなおさせてください」「次はニッコニコで会えるよう」ていう kj の MC が本当に心に刺さった…

  • Mix It Up
  • Rocket Dive
  • Fly Over
  • Walk with Dreams
  • Jump
  • 百合の咲く場所で
  • Fantasista

Dragon Ash が終わって次, BRAHMAN までしばらく時間があったので会場内散策へ. 結果, BRAHMAN を見逃すという失態… メインステージに戻ると, The Birthday が.「チバ, いつのまにあんなに老けたんだ… でもほっそ!」なんて思いながら, The Birthday をチラ見しながらクロマニヨンズ待ちへ.

クロマニヨンズ

昨年, 台風の影響で 2 日目が中止になったため, 出演できなかったクロマニヨンズ. 2 年分の思いをステージにぶつけたいという甲本ヒロトによる MC での宣言にグッときました. 正直, 知っている曲は少なかったのですが, 研ぎ澄まされすぎたシンプルなロックって本当に心から楽しめますね.

  • クロマニヨン・ストンプ
  • 突撃ロック
  • エルビス
  • ギリギリッガンガン
  • 生きる
  • どん底GIGS (宇宙で一番スゲエ夜)
  • エイトビート
  • タリホー
  • ナンバーワン野郎!

気付いたら, ブルーハーツよりもハイロウズよりもクロマニヨンズの方が長いんですね. 邦楽ロックの一つの到達点かもしれません, クロマニヨンズ.

Ken Yokoyama

この日, 最も事件性の高かったのが Ken Yokoyama . モッシュピットで待機してたんですが, ライブが始まった瞬間, 当然ながらダイヴ地獄! ステージ脇にはいつの間にか難波とTOSHI-LOWが!

MC で客にリクエストを煽ると, 満場一致で「Stay Gold」! するとなんと難波が「マジで!? マジで!??」て戸惑いながら飛び入りでベースを担いでマジで「Stay Gold」! パンクか… これが…

ラストにはさらになんとチバが飛び入り! で昨年リリースのアルバム『Songs Of The Living Dead』からカバー曲「Brand New Cadilliac」!ハイスタとミッシェルって, かつてはあまり合わないイメージだったのですが…, 時代は変わったんですね…

9 月にはエレカシ・宮本浩次の新曲へギターで参加してますね. だから「今宵の月のように」をちょっと弾いたんですかね.

  • I Won’t Turn Off My Radio
  • Maybe Maybe
  • 今宵の月のように
  • Running On The Winding Road
  • Come On, Let’s Do The Pogo
  • Punk Rock Dream
  • Believer
  • Stay Gold
  • Brand New Cadillac

Ken Yokoyama ですべてを出し切ってしまって, メインステージ, ラストの MONOEYES を後ろの方で鑑賞し, WILD BUNCH 2 日目終了.

WILD BUNCH は過ごしやすく快適なフェス

今回, 初めて邦楽系フェスに来たんですが, 本当に楽しめましたね. パっと見, 年齢層がやはり若め, 10 代から 20 代前半くらいのお客さんが多いのかな, と思ったんですが, 演者によっては, 前の方はもうおっさんだらけだったりして, おっさんがいずらい雰囲気もありませんでした.

WILD BUNCH 自体, すごく良いフェスです. 適度に広くて, 適度にコンパクトで, 大人数で盛り上がるステージもあり, ミュージシャンを本当に身近に感じられるステージもあり. 会場の広さもちょうどいい感じで, 休憩するスペースも十分ありますし, フードやトイレに長時間並ぶなんてこともありませんでした. あと, 海の近くの公園というのもいいですね. フェス飯も, 中国地方の特産を中心に, 充実していました. 過ごしやすくて快適なフェス.

ただ, 終演が早いのが少し寂しいですね. キャンプサイトで騒いでいる人もいますが, 音楽は止んでいるし, 夜は本当に静かです. オールナイトのイベントがほしかったですね.

WILD BUNCH, キャンプは?

キャンプですが, キャンプサイトは平地. すごく快適でした. キャンプチケットはすぐ売り切れることはないと思います. それより WILD BUNCH 自体のチケットが売り切れる方が早いかもしれないですね. ただ, シャワーチケットは直ぐ売り切れます! お風呂ツアーに申し込むか, 車であれば近所の銭湯を利用できます. わたしは宇部市のカッタの湯を利用しました.

ということで, 夏の良い思い出になった, WILD BUNCH. 来年も, ラインナップが良ければ行きたいですね.

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