さて、『〜 古楽のすすめ』によると、「古楽」はバッハ以前の(ヨーロッパ)音楽を指す、ということです。その理由としては、いくつか挙げられているのですが、興味深いものをまとめると、
- 12平均律の定着
- ハーモニーを中心とした音楽の作り方
- 切符を購入して音楽会に参加するという習慣
- 作曲家・演奏家・聴衆の分業
あの、「興味深いもの」を挙げているだけなので、全部ではないです(笑) 注意してください。何度も言いますが(初めてか?)、私は専門家ではないので、真に受けないでください(笑) 必ず引用元である『新版 古楽のすすめ』を確認しましょう(笑)。
『〜 古楽のすすめ』では、次のようにまとめられています。
あれ?(笑) 録音技術の発達は「音楽の習慣や常識が急激な変化」に含まれないの?(笑) というポピュラー音楽愛好家のツッコミを一応いれつつ、ただ、そーいうツッコミはこの手のものには無粋なので(笑)、深入りはしませんが。
「十八世紀中頃」、というのは、1750年頃、つまり、バッハが亡くなった年です。そしてバッハが亡くなる年くらいを境目に、音楽の習慣や常識がどんどん変わっていったので、バッハ以前は古楽、ということにしましょう。ということみたいです。
最後に、次の文を紹介して終わりにします。
「今では明確に区別される声楽と器楽の違いも、十六世紀末までははっきりとはしていなかった」(同書 p. 36)
歌が入っているから良いとか、歌が入っていない音楽聴いているのがカッコいいとか、そういう考えなんて昔はなかったんだよ、という。ちょっとざっくり言い過ぎていますが(笑) けっきょく、音楽の価値に差なんていうものはなくて。好き嫌いというのはあるけど、高級/低級とか正しい/悪いというのはないのだよ、というメッセージをね、勝手に読み取りました。