あるフィクションの物語について、作者の実生活 (人生といってもいいかもしれませんが) と物語との関連が考察されることがありますね。例えば、物語の主人公が作者自身なのではないか、とか、登場人物は作者の身近な人なのではないか、とか。もちろん作者自身が私小説だ、と公言しているケースもありますが。そうでない、現実離れしているような設定の物語であっても、登場人物のモデルに作者の身近な人を見立てる、といった解釈がされることがありますね。
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サビで転調する J-POP (ほか、転調が印象的な J-POP)
2020 年代の J-POP はヒットチャート上位でもひんぱんに転調するなど、かなり技巧的な楽曲が多いですね。テン年代以前にそのような楽曲がなかったのかというと、さすがに Official 髭男 dism「Cry Baby」(2021) みたいに極端なものはなかったかもしれません。しかし転調を効果的に使う楽曲は、J-POP ではそれほど珍しいものではありません。
例えばよくあるパターンが、最後の最後の大サビで、半音や全音、メロディーの形そのままに移調する、という転調パターンです。例えば宇多田ヒカル「First Love」(1999) がそうですね。
続きを読むキメラ・ポップのルーツを求めて: YOASOBI「アイドル」のように展開が非常に多い楽曲はどこから来たのか
※この記事は、「Sagishi さんの YOASOBI「アイドル」評が興味深かったのでいろいろ調べました」 の補足記事です。
YOASOBI「アイドル」(2023) の特徴の 1 つに、非常に展開が多いことが挙げられます。そしてその展開ごとに、異なるジャンルの手法が使われていると思います。私が思うに「アイドル」は、
- K-POP 風のラップ (※1)
- 「夜を駆ける」にも通じるオーソドックなポップス
- Linked Horizon のようなアニソン版シンフォニックメタル
という 3 つのジャンルを展開ごとに切り替えています。
続きを読む英語の歌詞に韻 (rhyme) は必要か?
「韻を踏んでいる / 踏んでいない」「韻を踏む必要がある / ない」といった議論は、どういう理由かとても取り締まりに厳しい方々、通称ライム・ポリスがいらっしゃいます。ライム・ポリスのうち特に厳しい、もしかして過激派なのでは? と勘繰ってしまう一派は特に、韻暴論者と言われています。嘘です。韻暴論者、さきほど YouTube で調べたらさらに近づき難い同名のラップ・ユニットが存在しました。どこまで冗談なのか本当なのか、とにかく私は韻、というか rhyme の議論にあまり参加したくないのですが、調べていくうちに非常に興味深いことが分かりました。ですので、よくある「調べてみました!」系と似たような「英語の歌詞に韻は必要? 調べてみました!」的記事を残しておきます。
自分用のメモです。
主にインターネットの情報を集めたものです。
あまり信用度は高くないと思ってください。
続きを読むSagishi さんの YOASOBI「アイドル」評が興味深かったのでいろいろ調べました

※ 2023 年 6 月 12 日追記(1): 補足記事を書きました「キメラ・ポップのルーツを求めて: YOASOBI「アイドル」のように展開が非常に多い楽曲はどこから来たのか」
※ 2023 年 6 月 12 日追記(2): 補足記事を書きました (2) 英語の歌詞に韻 (rhyme) は必要か?
Sagishi (@sagishi)さんの YOASOBI「アイドル」(2023) 評が興味深かったので、
- YOASOBI『アイドル』の異様さの評価+常識外れの英語歌詞の問題について https://note.com/yasumisha/n/nb69de4c016db
私もいろいろ調べました。
続きを読む左翼、ヒップホップ、坂本龍一

4 月 2 日、寝る前にスマホで web ニュースを確認したら、坂本龍一の訃報。
「あ、亡くなったんだ」
くらいで、めちゃくちゃ驚いたりはしませんでした。
続きを読むウエストランド M-1 勝因は、「毒舌」だけではない
M-1 は毎年、リアルタイムで観ている訳ではないのですが、いちおう、チャンピオンはネットニュースなどで確認します。それから、これまたネットニュースなどを読んで評価の高そうな組の漫才を YouTube で観ます。なんでこんなことをするかというと、だから、リアルタイムで視聴しないかというと、単純に、いま住んでいる地域、M-1 がリアルタイムで放送されていないからなんですね。
続きを読む私たち音楽ファンはウクライナのために何ができるか
「やっちまったな、プーチン」。
「ひるおび」で速報が伝えられたとき、思わず Twitter にそう書き込みました。おびただしい数の速報が流れてくるなかですでに記憶は曖昧になってしまいましたが、確か「ひるおび」で伝えられたのは、キエフで爆発音が聞こえたという速報でした。そこから、速報、速報、速報。海外のニュースではこのように伝えられています、アメリカではイギリスでは、このように伝えられています。国連ではウクライナの大使がロシアの大使に対し、非難を表明、そしてプーチンの実質「開戦宣言」が発表されました。
いつか突然、自分が加害者になる恐怖
過去の失敗を許す社会と、過去の失敗を許さない社会、どちらが成熟した社会なのかと考えた場合、私は、過去の失敗を許す社会だと思います。過去の失敗を許す社会の方が、成熟した社会だと思います。
いつか突然、自分が加害者になる恐怖
社会の成熟が段階的に進むのであれば、過去の失敗を許さない社会から、過去の失敗を許す社会への移行の途中に、過去の失敗を許さない人たちを許さない社会が存在すると推測することも可能です。
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