「 音楽心理学 」一覧

暴力的な歌詞と社会的行動: 音楽が心理に与える影響とは?

音楽は私たちの生活に深く浸透しており、日常生活のあらゆる場面で聞かれています。しかし、その歌詞や音楽の調子が私たちの心理や行動にどのような影響を与えるのでしょうか?特に、暴力的な歌詞や攻撃的な音楽が人々の行動や感情にどのような影響を及ぼすかについては、多くの議論がなされています。この記事では、2024年に発表されたWayne A. Warburtonらによる学術論文「Violent and prosocial music: Evidence for the impact of lyrics and musical tone on aggressive thoughts, feelings, and behaviors(暴力的および社会的行動を促進する音楽:歌詞と音楽の調子が攻撃的な思考、感情、行動に与える影響の証拠)」(2024)を紹介し、その詳細を掘り下げていきます。

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畏敬、楽しみ、悲しみ: 音楽が喚起する3 つの感情の科学

音楽が我々の道徳感情にどのように影響を及ぼすのか、そして、特定の音楽が畏敬、楽しみ、悲しみといった感情をどのように喚起するか、このテーマについて掘り下げてみましょう。音楽と感情の関係は、多くの研究者によって長年にわたり探求されていますが、最近の研究「道徳感情を喚起する音楽刺激の感情評価」(2024) では、音楽が個人の心理状態に及ぼす影響を新たな視角から評価しています。

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音楽の「不快さ」は測定可能か?

音楽と人間の感情は、切っても切り離せない関係にあります。音楽は喜びや悲しみ、安らぎや興奮など、幅広い感情を呼び起こす力を持っています。しかし、すべての音楽体験がポジティブなものだけではありません。時には、特定の曲やジャンルが不快感や嫌悪感を引き起こすこともあります。では、この「音楽による不快感」は、どのようにして測定し、理解することができるのでしょうか?

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響き渡る旋律の教訓: プラトンから現代へ、音楽が感情と認知に与える影響

音楽は、単に耳に心地よいもの以上のものです。それは私たちの感情を揺さぶり、認知プロセスを刺激し、創造性を喚起する力を持っています。しかし、この音楽がもたらす内面的な影響は、どのように科学的に解明されているのでしょうか?そして、この音楽の力は古代から現代に至るまで、どのように認識されてきたのでしょうか?

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20 世紀の音楽思想 (5) 音楽と感情: プラット、マイヤー、クック

本ブログの「音楽の哲学史」シリーズ、前回の記事では、音楽とシンボルの哲学として、ネルソン・グッドマン(Nelson Goodman)やスザンヌ・ランガー(Susanne Langer)の思想を解説しました。今回は、キャロル・C・プラット(Carroll C. Pratt)、レオナード・B・マイヤー(Leonard B. Meyer)、デリック・クック(Deryck Cooke)の視点を中心に、音楽と感情の関係について詳しく探っていきます。

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