Chance The Rapper が 2017 年のグラミー賞で, 最優秀新人賞と最優秀ラップアルバム賞を受賞しました.
こういうのを見ると, アメリカって本当に音楽が好きなんだな〜〜〜, と. 確かに, 日本よりも人口が多いし, その分, 音楽ファンの人口も多いのかもしれないけれども, そういうのを抜きにしても, 無料でしか音源を公開していないラッパーが, そしてどこのレコード会社にも属していないラッパーが, ていうか現状の音楽産業へアンチを決め込んでいるラッパーが, その国の音楽において最高に権威ある賞を獲得するって, ちょっと日本では考えられません.
これは本当に, 音楽の力だと思います.
Chance の偉業は, 確かにその流通形態にもあるけど, それだけじゃない. いや, それだけじゃないっていうか流通形態とか, メジャーに属していないとかフリーのミクステしか公開していないとかそういうマーケティング的な点は, はっきり言って二の次. オマケ. 確かにそういう流通的な側面は分かりやすいけどね. 魅力的な面で. でもね, 2 回言いますけど, やっぱり音楽の力だと思う.
メジャーに属さなくても, フリーでしか音源を公開していなくても, 権威に認められるくらいの音楽的な魅力があった. それだけ. それ以上でもそれ以下でもない. Chance が作った音楽, それだけが Chance の価値です.
そうですね, Chance の良さを伝えるとするならですね, ヒップホップを基軸として, ジャズ, ゴスペルを取り込みつつ, 古き良きトラディショナルなアメリカ音楽と, 現在進行形のクラブミュージックを同時に成立させる最高の音楽. それが Chance The Rapper の音楽.
もしこの記事を読んでいる方で, まだ Chance The Rapper を聴いていない人は, いますぐ聴いた方がいいですよ. 客演したのを除いて, ぜんぶ Chance の SoundCloud から聴けるから.
ということで, Chance の偉業をささやかながら称えるために, 本サイトで Chance を取り上げた記事をご紹介します.
最後に, 手前味噌ですが, こういった記事を書く前に制作した, Chance をパクった自作曲 3 曲.
Chance The Rapper, いろんなの抜きで本当に最高だし, これからも応援していきたいし, ていうか日本のイベンターはさっさと来日の方, 本当に頼んます!