音楽は単なる音の配列以上のものです。それは感情、思想、さらには宇宙の根本原理を映し出す鏡とも言えるでしょう。では、音楽がこのように多層的な意味を持つようになった背景には何があるのでしょうか? 19世紀のドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer は、音楽を中心に据えた独自の哲学体系を築き上げ、音楽が持つ深い形而上学的な意義に光を当てました。今回の記事では、ショーペンハウアーの音楽哲学に焦点を当て、彼の思想が今日の私たちの音楽観にどのような影響を与えているのかを探ります。
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同時代の資料から解き明かすブラームスの演奏意図:『ブラームスを演奏する』
19 世紀ドイツの作曲家、ピアニストであるブラームスの演奏意図を、同時代の資料から解き明かす、ブラームス演奏者にとっての必携書の翻訳が登場。音楽之友社から 10 月 27 日に発売予定。全 104 ページで価格は 2,200 円。
続きを読む【音楽書 近刊】アントニー・バートン『ロマン派の音楽 ~ 歴史的背景と演奏習慣 ~』
ニュー・イングランドとマンチェスターで芸術行政に携わり, ラジオ番組の音楽プロデューサーも務めたアントニー・バートンによる『ロマン派の音楽 ~ 歴史的背景と演奏習慣 ~』の翻訳が登場. 既刊の『バロック音楽 歴史的背景と演奏習慣』『古典派の音楽: 歴史的背景と演奏習慣』に続く, 3巻シリーズの完結編. 続きを読む
西洋音楽史 まとめ
本サイトの西洋音楽史の記事をまとめました。目次として使用していただければと思います。
西洋音楽史 はじめに
今回から、以前から学習していた「西洋音楽史」にまとめてみることにしました。
全体の目次はコチラです。
西洋音楽史 まとめ
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前回のエントリーから、以前から学習していた西洋音楽史について、本サイト上でまとめることにしました。
さて、西洋音楽史を具体的に...
現在、本 web サイトでは、西洋音楽史についてまとめています。
前回のエントリーでは、「音楽の起源」について簡単にまとめました。
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ロマン主義の音楽(17)まとめ
当ブログの西洋音楽史、特にロマン主義についてのまとめです。目次として使用していただければと思います。 続きを読む
ロマン主義の音楽(15)ロマン主義の終焉: マーラー、ヴォルフ、R.シュトラウス
西洋音楽史、ロマン主義の15回目です。19世紀後期になると、ロマン主義音楽の終焉を示す兆候が現れ始めます。要因としては、
- 転調や和声の複雑化が進んだこと
- 調性の体系にない音階・和声が頻繁に使用されるようになったこと
が挙げられます。結果的に調性が著しく曖昧になり、ロマン主義の様式や形式の有する可能性の限界を表すような、作品が生まれるようになります。さらに、音楽美に対する新しい考えが芽生え始め、ロマン主義終焉に向けて拍車がかかるようになりました。 続きを読む
ロマン主義の音楽(13)フランス: グランド・オペラ、サン=サーンス、フランク、フォーレ
西洋音楽史、ロマン主義の13回目です。前回のエントリーまででは、ドイツを中心にしたロマン主義音楽、および、19世紀イタリアの音楽について取り上げました。今回はフランスです。 続きを読む
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