2012年のプレイリスト、楽曲編: アニソンとキャラソンとときどき北欧


アルバム編に続きまして、楽曲編です。アルバムに比べると、楽曲単位ではそこそこ聴いた、はず。と言ってもほとんどアニソンですが(笑) いや、アニソンと言うかキャラソンですね。キャラソンというのは、アニメの登場人物が歌ってる歌なんですけれども。あとは、まあ、何故かですね、今年は個人的に北欧フォークみたいなのがですね、当たりましたね。と言っても2曲だけですが(笑) まあ、あのー、2012年におけるポップス全体に関してのワタクシの所感というのは、アルバム編に書きましたので、さっくり紹介しますか。10曲くらいですかね〜。

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01. Of Monsters And Men〈Little Talks〉

アイスランド出身、5人組フォークロックバンド、Of Monsters & Men のデビュー盤《My Head Is An Animal》収録のシングル曲です。アルバム編で1位に挙げましたが、やっぱこのシングル曲のカッコよさ、素朴さ、ストレートさ、奇妙さ、皆で歌えちゃう性・・・、などなどが大きいですね。

急かすような2拍子のドラムに、クリーン系のエレギ、アコギ、アコーディオンらしいシンセ、ラッパなんかでですね、そのー、北欧から東欧あたりの、あの独特の素朴な民謡っぽいトラックが形成されてるんですよ。そして、男女ツィンボーカルなんですけど、しっかり歌ってて。だいたいこういう編成のツィンボーカルとかさ、日本人バンドだったらやたら女の子の声が幼かったり、男がぼそぼそだったり、っていうかあんまり歌が上手じゃない場合あるでしょ? 彼らはそうじゃない。ちゃんとしっかり歌ってる。し、ちゃんとしっかりポップスにおいての「歌が上手い」を全うしています。そういうところも良いです。

ちなみに、メロディーが面白いとか、コード進行がかっけえとか、そういうのは一切ありません。ただただ、彼らの奏でる「音色」に惹かれてしまったのです。

02. 古谷向日葵〈それは恋ではないですの?〉

この曲はスゴいですよ。割とコード進行とか、コード装飾音とかがですね、ジャジィで、バックトラックに対する歌メロの付け方なんかがですね、けっこう奇妙に聴こえるわけですよ。主にピアノと歌メロの関係なんですけども、奇妙に聴こえるのは。あとは、ピアノと(ステレオで聴くと右側から聴こえる)シンセのメロの関係ですね。割とキモチ悪い(笑) で。でですよ。さらにですよ。コレはあの、言うのが遅くなったんですけど、いわゆる「キャラソン」というジャンルです。キャラソンについては前述したのですっ飛ばしますが、古谷向日葵っていうのはその、『ゆるゆり♪♪』っていうアニメの登場人物の名前で、実際に歌っているのは、つまり、声優さんは、三森すずこ、カワイイです。いや、何が言いたいのかって、別に三森すずこがカワイイっていうのを言いたいわけではなくてですね、いや、別に言っても良いんですが、実際可愛いですし(笑)

いや、だから、そういうコトではなくてですね、キャラソンなんですよ。キャラソンがキャラソンたる所以というのは、曲中にところどころ挿入される、アニメキャラっぽいセリフですね。あとは、その、セリフなんだけど、ちょっと歌メロっぽくなっている。歌っているのか、セリフを言っているのか、微妙な歌い方。っていうのが、キャラソンを聴いていて面白いと思うところなんですけど。この楽曲はですね、その、歌っているのかセリフを言っているのか微妙な歌い方の箇所が、かなり多いんですよ。例えば、サビの「いっぱい いっしょに いたい 絶対」ってところなんですけど、メインの歌メロの後に、コーラスっぽい、いや、コール・アンド・レスポンスっぽい感じのかけ声が入っているんですけど、これにはメロディーがついているようなついていような、非常に微妙な。そういうかけ声なんですよ。で、まあ、それくらいだったら別にまあまあまあ、みたいな。そんなポップスとして珍しくないかな、ってのがあるんですけど。ただその、「微妙な歌い方」のバックトラックが、「奇妙にジャジー」なんですよ(笑) フツー、こういう、かけ声のあるようなポップスって、バックトラックは割とオーソドックスなコード進行、ってのが多いと思うんですけど、この楽曲は違う(笑) 微妙に、歌メロからズレた「掛け声」がサビでバーンッって提示されて、で、さらにバックトラックが歌メロからズレてて、で、この構造は循環、なんというか、グルーっと廻ってて、歌メロからバックトラックがズレてるとも言えるし、「掛け声」からバックトラックがズレてるとも言えるし、何かこう、三角貿易みたいな(笑) そーいう図みたいになってるんですね。

こういうことから、めっちゃカッコいいんですよ。奇妙にカッコいい。コレは、あのー、実際正直言いますと、バックトラックは割と誰でも作れます。頑張れば。ちょっと音楽理論を知って、PC ソフト使えれば、コレ、作れます。でも、それだけではこの楽曲はできないんですよ。ちゃんと、ちゃんとですよ、三森すずこがこの歌い方をしないと、この楽曲はできないわけです。だから、三森すずこなんです。いや、古谷向日葵なんです。ひまわりなんです。要するにひまわりなんですよ、この楽曲は。

03. First Aid Kit〈Emmylou〉

前述の Of Monsters And Men と同じく、北欧フォークです。こちらは「ロック」はつかず、「フォーク」色が濃いーです。スウェーデン出身の姉妹デュオが今年リリースした、2枚目のアルバムからのシングル曲です。あのー、アルバム編でも書きましたけれども、言うことないです(笑) 良過ぎて。

04. 悠木碧〈回転木馬としっぽのうた〉

『魔法少女 まどかマギカ』の鹿目まどか役で注目された人気声優のデビューアルバム。はいー。本サイトの以前のエントリーをお読みくださいー。

05. Cut Chemist〈Outro〉

ロサンゼルスの DJ、Cut Chemist による EP。ディストーションギター、8ビートのドラムのサンプリングされ、なかなかロッキンなトラックにBlackbirdのラップが乗った、ロック・ヒップホップとでも言えるかもしれません。ところどころ挿入される、エレキギターの早回しや、間奏スクラッチはさすが DJ! って言う感じ。短いながらも、Cut Chemist らしさが詰まった1曲。こう、やっぱですね、クラブミュージックはビート、そしてループなんですよね。ロックもそうなんですけど、で、ロックとダンスミュージックの融合、って、まあ、ここ30年くらいでいろいろ試されてますけど、こういうのはやっぱあんまない。ロックがダンスミュージックを取り込むと、シンセがファーみたいな(笑) 取りあえずキックを4つ打ちにしてー、みたいな。ダンスミュージック側がサンプリングするのは、ファンクとかソウルとかが多いですし。Run DMC とかはロックをサンプリングしてましたが、それともやっぱちょっと違う。Cut Chemist のサンプリングの仕方っていうのは。もっとシンプルな、ミニマルな、そういう感じです。音響処理も違いますね、この楽曲はリバーブとかエコーとか、迫力を出すための無駄な音響処理があまりない。あと、繰り返しになりますけど、スクラッチおよび早回しなんかの小技がやっぱ、DJ らしい。クールです!


はいー、5曲紹介しましたので、あとはさらにさくっといきますー。


06. 七森中ごらく部〈レッツラブ~でいきましょう♪〉

これもアニメ『ゆるゆり♪♪』関係ですね。オープニング曲〈いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪〉のカップリング曲です。

先ず、形式的に言えば、テンポ速めのユーロビートですね。ベースになってるのは。いやいや、ユーロビートってテンポ速いんですけど(笑) もともと(笑) その、もともと速いユーロビートをさらに速くしてますね、あれですね、計ってないんで何とも言えないんでアレですが、ドラムンベースとか、そういうのと同じくらいの速さですね。もうちょっと速いかも。それに加えて、エレギが編曲を盛り上げてますね。メロディーはですね、自然短音階、ナチュラル・マイナー、を中心とした素朴なメロディーです。まあ、要するに、ちょい悲しげな感じのでもそこまで悲しくない感じの音階を使ってる、ってことです。

よくあるですね、小室系(笑) 90年代後半の小室系、あるいは SUPER MONKEY’S みたいな(笑) が2012年にアニソンとしてアップグレードされた、もしくはアレですかね、00年代中盤? に流行したサイバートランス。コレが2012年にアニソンとしてアップグレー、って、しつこいか(笑) そういう感じのトラックです。要するに。

で、この楽曲の魅力は、そういうですね、ちょい哀愁系メロをハデに装飾したユーロビートに、さらに元気な(笑) うっさいユーロビートに負けないくらいお元気な(笑) 七森中ごらく部のお四方の歌声ですね。要するに、ちょっと歌メロ悲しい感じなんだけど、バックトラック派手だし、さらに歌声もハデ(笑) このアンバランス感(笑) しかもけっこう良い歌詞! っていう(笑) そういう、(笑)が連続してしまうくらい奇妙な楽曲ですね、カッコいいです。

07. 赤座あかり〈しあわせギフト〉

と、いうことで、アニメ『ゆるゆり♪♪』関連3曲目ですが、本サイトの以前のエントリーをお読みくださいー、その2。

08. Alicia Keys〈New Day〉

パーカッション、ビート。グルーヴ。ループ。まあ、そういう感じのですね、バシバシ打ってくるビート(あ、2回言ってしまいましたね・・・)が強烈なトラック。に、Alicia がコレでもか! ってくらいパーティーピーポーのための讃歌を高らかに歌い上げる! っていうですね、スゴいことになってますね、この曲も。

09. Florence + The Machine〈Shake It Up〉

イギリスの女性シンガー、Florence Welch を中心としたバンドのアルバムからのシングルですね。アルバムの方はコチラを参考にして下さい。なんですが、このアルバムは〈Shake It Up〉で充分だと思うんで(笑) ということで、アルバムについて書いた文章と同じなので。もういいでしょう。

10. すーぱーそに子〈Dear〉

本サイトの以前のエントリーをお読みくださいー、その3。


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