公開初日に観てきました『シン・エヴァンゲリン劇場版』、すごく良くてですね、レビュー記事を 2 本も書いてしまたったのですが、
この『シン・エヴァ劇場版』に合わせて、NHK が庵野総監督のドキュメンタリー番組を放送すると言うことでで、NHKのドキュメンタリー番組『プロフェッショナル仕事の流儀』、庵野秀明スペシャルを観賞しました。めちゃくちゃ面白かったですね。何かを作りたくなる番組でした。
とにかく、普通だと面白くない、面白い作品を作るためなら命を懸けてもよく、作品至上主義。平気でそれまでの進捗をブチ壊すんだけど、それは庵野総監督自身のクリエイティビティが絶大にスタッフから信頼されているから。
なぜ作品に命を懸けるのか、というと、「それでしか世間の役に立てないから」。
などなど。
第三村のシーンでモーションキャプチャによる撮影が導入されていたり、声優への演技指導がかなり細かかったり、技術的な裏側も楽しめましたし、庵野総監督の作品論・作家論も楽しめましたね。
以下、『プロフェッショナル仕事の流儀』庵野秀明スペシャルを観ながらとったメモを以って記事内容といたします。
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第三村シーンについて(1)
- モーションキャプチャーで作ったの!?!??
- モーションキャプチャーで俳優に演技させて、アングルの良さを偶然的に探るのか。もうこれ実写とかアニメとか関係ないな。絵コンテなし
- 「自分の外であるもので表現したい」「肥大化したエゴに対するアンチテーゼ
- 一旦人に任すが、最後は自分で発作的にぜんぶやる。たぶん「発作」が起きるまで、ぜんぶ必要な無駄なんだろうな。iPhoneで でぱしゃぱしゃ撮るのが印象的
NHKドキュメンタリー『プロフェッショナル〜』について
- プロフェッショナル〜の番組作りに口を挟む庵野笑
第三村シーンについて(2)
- モーションキャプチャ元ネタ映像からプリビズ作るのめっちゃ頭使いそう。この極限まで頭使う作業がいい作品になるんだろうな
- なんかブログとかで上目線で評論家気どってるのが恥ずかしくなるよな… 本当のクリエイターはそんなの眼中にない。ように見える
NHK ドキュメンタリー番組スタッフとの食事
- 酒飲むんだ… 庵野総監督…
- NHKドキュメンタリーは商売のため。「謎のまま」を楽しむ人が少なくなった
自ら作業を進める庵野総監督
- けっきょく編集室で自ら缶詰になる庵野監督
- ある程度すすんだところで、最初からやり直す。庵野「僕の脚本が悪いことがわかった」。これがホンモノのクリエイターか。これを中途半端にしちゃうと中途半端にしかならない
作品至上主義 (1)
- 作品至上主義。自分の命より作品
- ちなみに俺が部下だったら辞めますね(笑)
安野モヨコ (1)
- 安野モヨコは庵野総監督にズッキーニを食べさせるのに苦労したらしいが… ズッキーニはそんなにそもそも食べないだろ
家庭環境
- 父の足は事故で欠損していた。子どもの頃に描いていたロボットはどこか欠損していた。父は世間を憎いんでいた。庵野は父を肯定したかった
漫画の神様
- 手塚治虫とも接点はあった
スランプ期とその脱出
- アニメファンのためにエヴァTVシリーズを一生懸命作ったが、結果、ネットでバッシングを受け、それを見てアニメを作るのがどうでもよくなった。
- ジブリの鈴木氏のアドバイスで実写作品を撮り始めた。が、エヴァンゲリオンの二番煎じにしかならなかった。なので、映画としてエヴァに決着をつけようとした
- が、映画3本を作って、4 本目着手の際、ふたたび「壊れた」。というのも、全身全霊をかけていたから
- そばで支えたのが安野モヨコ。
- 安野モヨコエヴァを終わらせたのか… 安野モヨコ、お前はオノヨーコだ
- 作れないけど、作りたくない、にはならなかった。だから終わらせる義務と向き合えた
制作最後の追い込み
- Dパート (作品ラスト 1/4) の脚本書き直し、公開まであと 1 年半
- 庵野秀明以外全員、顔死んでるじゃん笑
- 納得の線引きは「締切」。それまでギリギリまで探る
- 鶴巻監督… 番組開始の 19:30 のときより老けてないか… ちょっと太って白髪増えたな
- 「作り上げるのが最優先」
アフレコ
- めっちゃ演技指導する
- 好きにやって。
- 僕を泣かせて。
- 君が泣ければそれでいい。
- という声優へのディレクション
- 最後、アフレコ、コロナ禍なんだな
作品至上主義 (2)
- 完成したのは 2020 年 12 月 17 日
- 「他にやれることがないから」「役に立てるのが」「作品に命をかけること」
- ここでかかるスガシカオも荷が重いだろ
- 試写会では見ない。完成したら次の仕事
全体を通して
- 何かを作りたくなる番組だった。すごくよかった。ありがとう
- やっぱり面白くないとね。面白く、わがままで。庵野監督の福顔はあると思うけど。口角上がり顔。あれは許される人相。ちょっと卑怯。でもそれ以上の途方もない努力と才能