【随時更新】2023 年 注目の音楽書

2023 年発売の注目の音楽書をまとめました。随時更新。

K.ケナン『バッハの作品と学ぶ 対位法』

  • 出版社: 音楽之友社
  • 発売(予定)日: 2023 年 3 月 25 日

内容紹介

アメリカの音楽大学・音楽院で長らく愛用されている対位法の教科書の翻訳。主に、18世紀(特にバロック時代)に作曲された鍵盤楽器のための作品をながめながら、対位法を学ぶことができる。
バロック時代からロマン派に至るまでの作曲家の実作品を豊富に提示しながら解説が進む。そのため、得た知識や技能が単なる机上の学習にとどまらず、作編曲や演奏等の実践へと活かしやすいのが特長である。さらに、フーガ、カノン、トリオ・ソナタなど、より実践的な形式について考察する章も含まれているため、学問としての対位法を学んだ後にそれらが「活きている」という納得感も多く得られる。
譜例には、とりわけJ.S.バッハの作品(中でも《平均律クラヴィーア曲集》《インヴェンションとシンフォニア》)が多く挙げられているほか、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、ブラームス、フランクなど幅広い時代の作曲家の作品も収録されており、実作品の演奏・研究・鑑賞にも役立つだろう。

出典: https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?id=105510
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3 月

近藤 譲 (監修)『和声を理解する: バス音からの分析 』

  • 出版社: アルテス・パブリッシング
  • 発売(予定)日: 2023 年 3 月 24 日

内容紹介

古今の名曲から学ぶ和声法。
従来の教本では困難な「独習」を可能にした 画期的なテキストが誕生!

「様式和声の考え方をうまく用いれば、
 和声を実際の音楽に即して経験し、それと同時に、
 そうした経験を通じて調性音楽の和声というものの
 基本的な原理を学ぶことができるはずです。
 本書は、まさにそうした意図のもとで書かれた和声教本です。
 音楽を深く学ぼうとする人々にとって、この教本が、
 和声への「耳」と「眼」を養う大きな助けとなるに違いない。
 そう信じて疑いません。」
 ──近藤譲「緒言」より

海外で一般的な和音記号を使用し、和声のさまざまな規則を教えるだけでなく、古今の名曲において諸規則がどう適用されているかを解説することで、従来の教本では困難な「独習」も可能にした。

出典: https://artespublishing.com/shop/books/86559-271-9/

小沼純一『小沼純一作曲論集成 ~音楽がわずらわしいと感じる時代に ~ 』

  • 出版社: アルテス・パブリッシング
  • 発売(予定)日: 2023 年 3 月 10 日

内容紹介

〈作曲〉は、音楽のはじまりだろうか──
“contemporary music”をかたちづくる180人を超える作曲家とその周辺。
40年におよぶ思考を辞典形式で再構成する。

「作曲という、部屋にこもってひとりでおこなう作業、そうした「イメージ」が抱かれやすい作業……
 ひとりでやっているようでいて、まわりからうけるさまざまな刺激や影響があり、
 それ、それらを変換して、他者を介しまたべつの他者、他者たちに波動をつたえる通過点としての、
 ブラックボックスとしての、作曲家。その部分が個人としてとくに強調された時期の固有名」
 ──「あとがき」より

現代の音楽文化を対象に旺盛な執筆活動をつづける音楽評論家・小沼純一が1980年代半ばからおよそ40年にわたって、さまざまな媒体に発表してきた「作曲」をめぐる文章を一挙集成。
180人以上の「作曲家」とその作品、楽器や演奏家など「作曲」の周辺をめぐる思考を、作曲家名のアルファベット順に並べ、「作曲家事典」として活用できるよう構成した。

ひとりの評論家による「作曲の世界」の定点観測として、他に類をみない規模・期間にわたる貴重な記録を1冊に。
幅広い視野に立ち、自由で軽やかな筆致で綴られた文章は、わたしたちを「作曲とはなにか」という深い思索へといざなう。

アルテスパブリッシング創業15周年記念出版。600部限定。

出典: https://artespublishing.com/shop/books/86559-268-9/

2 月

平間充子『古代日本の儀礼と音楽・芸能: 場の論理から奏楽の脈絡を読む』

  • 出版社: 勉征出版
  • 発売(予定)日: 2023 年 2 月 28 日

内容紹介

7~10世紀の日本における音楽・芸能は、誰がいつどこでどのように行い、観て聴いたのか。
人間の営みとしての音楽・芸能について、演奏と視聴という行為が繰り広げられた時間と空間=「場」が、どのような論理のもとで機能していたのかを検証。
正史・日記・儀式書などの記録類に見られる奏楽記事の精緻な読み解きや大陸音楽との比較を通して、奏楽が行われた儀礼の意義や展開をとらえるとともに、
それぞれの場で選択された音楽や芸能の法則性(脈略)や、君臣関係との結びつき、政治的・社会的意義を明らかにする。

出典: https://comingbook.honzuki.jp/?detail=9784585370062

瀬尾文子『近代市民社会の信仰と音楽: オラトリオは「聖」か「俗」か』

  • 出版社: 春風社
  • 発売(予定)日: 2023 年 2 月 24 日

『シェーンベルク書簡集 ~世紀末ウィーンの一断面 一八九一年~一九〇七年五月 ~』佐野 旭司(翻訳)

  • 出版社: 音楽之友社
  • 発売 (予定) 日: 2023 年 2 月 17 日

内容紹介

作曲家アルノルト・シェーンベルク(1874-1951)が1891年から1907年5月までに文通した、300もの手紙を英訳した書簡集の日本語版。新ウィーン楽派を形成し、表現主義、無調、十二音技法を牽引、今もなお現代音楽やポップカルチャーに影響を与えつづける音楽史上最大の風雲児の素顔とは――
本書には、アルマ・マーラーやグスタフ・マーラー、リヒャルト・シュトラウス、ツェムリンスキー、ブゾーニ、ベルク、ウェーベルン、作家カール・クラウスをはじめ世紀末ウィーンの大芸術家との手紙を多数収録。またシェーンベルクの初期作品《浄夜》や《グレの歌》、《ペレアスとメリザンド》、弦楽四重奏曲第1番、さらにツェムリンスキー《人魚姫》の作曲背景を知ることができる。楽譜商との応酬、赤裸々な恋愛模様、当時の衣食住についての記述も興味深い。
シェーンベルク研究者の執念、ここに結実。19世紀末から20世紀初頭にかけての、ウィーン楽壇の動向が鮮やかに浮かび上がる。

(出典: https://amzn.to/3RHbesK)

1 月

ゼレポス・イオアニス『ギリシャの音楽、レベティコ: ある下層文化の履歴』

  • 出版社: 風響社
  • 発売 (予定) 日: 2023 年 1 月 30 日

内容紹介

「いかがわしい下層社会」の音楽とされたレベティコ。その魅力の奥にある歴史・社会的な文脈と音楽的本質を語る。

出典: https://comingbook.honzuki.jp/?detail=9784894893436

沼野雄司『音楽学への招待』

  • 出版社: 春秋社
  • 発売(予定)日: 2023 年 1 月 7 日

内容

音楽についての学問といっても、その裾野は実に広い。本書では大作曲家の「駄作」からプロレスラーのテーマ音楽、さらには「モーツァルト効果」まで、さまざまな対象を歴史・社会学・心理学など多彩な切り口で考察する。かくも自由で融通無碍な学問のススメ。

出典: https://amzn.to/3jg2dtU
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