「 音楽の哲学・音楽美学 」一覧

音楽の記譜法とその哲学的意義とは?

音楽の記譜法とは、音楽を視覚的に表現するためのシステムであり、作曲家が音楽作品を記録し、演奏者がその音楽を理解し再現するための手段です。しかし、音楽の記譜法にはどのような哲学的な意味が含まれているのでしょうか?また、記号や形、刻印、意味といった要素はどのように相互作用しているのでしょうか?この記事では、Michael Dicksonの学術論文「Musical Notation」(2024) を基に、音楽の記譜法に関する哲学的な枠組みを詳しく探っていきます。

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近代の音楽思想 (3): シェリングとヘーゲル

本ブログでは「音楽の哲学史」というシリーズを通して、音楽に対する哲学者たちの見解を探求しています。前回の記事では、ショーペンハウアーの音楽思想について詳しく解説しました。今回は、その続きとして、シェリングとヘーゲルという二人の哲学者の音楽観について詳しく見ていきます。シェリングとヘーゲルはそれぞれどのように音楽を捉え、その哲学体系に組み込んだのでしょうか?彼らの見解を探ることで、音楽の本質についての理解が深まることでしょう。

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近代の音楽思想(2) 形而上学の響き: ショーペンハウアーが探究した音楽の本質

音楽は単なる音の配列以上のものです。それは感情、思想、さらには宇宙の根本原理を映し出す鏡とも言えるでしょう。では、音楽がこのように多層的な意味を持つようになった背景には何があるのでしょうか? 19世紀のドイツの哲学者、アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer は、音楽を中心に据えた独自の哲学体系を築き上げ、音楽が持つ深い形而上学的な意義に光を当てました。今回の記事では、ショーペンハウアーの音楽哲学に焦点を当て、彼の思想が今日の私たちの音楽観にどのような影響を与えているのかを探ります。

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近代の音楽思想(1)ロマン主義の音楽美学

本ブログの「音楽の哲学史」シリーズでは、これまでにデカルトやライプニッツ、ルソー、カントといった近世の思想家たちが音楽に対してどのような観点を持っていたかを見てきました。それらは、形式と感情の間で音楽美学を展開する試みとして重要です。しかし、歴史は流れ、近代とみなされる時代に入ると音楽思想において一つの大きな転換期を迎えます。この記事では、「近代の音楽思想」として、ロマン主義の音楽美学の台頭とその影響に焦点を当て、「ロマン主義の音楽美学とは何か?」「それが音楽にどのような影響をもたらしたのか?」について、具体的に解説していきます。参考は Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: since 1800」 の項目です。

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近世の音楽思想 (5)ルソー、和声、模倣

音楽の哲学史シリーズの「近世の音楽思想」。今回はジャン=ジャック・ルソー Jean-Jacques Rousseau の音楽に対する見解と、彼の思想が当時の音楽界に与えた影響について詳しく見ていきます。前回は、近世における音楽思想として、デカルトやライプニッツの思想、そして音楽における模倣と表現の対立に焦点を当てました。今回は、ルソーの音楽へのアプローチと、彼が生涯を通じて追求した音楽の表現力と哲学について深掘りします。参考は Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」の項目です。

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近世の音楽思想 (4) 模倣から表現へ

前回までで、フィレンツェ・カメラータからメルセンヌ、デカルト、ライプニッツに至る近世の音楽思想を探求してきました。今回の章では、18世紀を通じて模倣から表現へと移行する音楽思想の発展に焦点を当てます。

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近世の音楽思想(3)メルセンヌ、デカルト、ライプニッツ

前回の記事までで、ティンクトリスやザルリーノの音楽思想、そしてフィレンツェ・カメラータについて考察しました。今回は、近世音楽思想のさらなる探求として、音楽における感覚と合理性の探求に焦点を当て、メルセンヌ、デカルト、ライプニッツの貢献を詳しく見ていきましょう。参考は Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」の項目です。

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近世の音楽思想 (2) フィレンツェ・カメラータの影響

前回の記事で、近世初期の音楽思想として、ティンクトリス Tinctoris やザルリーノ Zarlino の理論を掘り下げました。今回は、その続きとして「メロディと表現」に焦点を当て、特にフィレンツェ・カメラータ The Florentine Carameta の重要性と彼らが音楽に対して持っていた哲学的なアプローチについて詳細に説明します。主な参考先はこれまでと同様、Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」の項 です。今回の記事ではでは、メロディがどのように音楽の表現力を高めるのか、そしてそれがなぜ近世の音楽思想において重要なのかを探ります。

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中世の音楽哲学(3)リベラル・アーツの分類

「音楽の哲学史」を掘り下げるこのシリーズの「中世」では、これまでにアウグスティヌスやボエティウスの貢献、そしてキリスト教における音楽思想の基礎を概観してきました。しかし、音楽がどのようにして中世の学問体系の中で位置づけられ、その意義がどのように変化していったのか、という点についてはまだ深掘りしていません。そこで、今回の記事では、「音楽とリベラル・アーツの分類」というテーマを探ります。音楽がリベラル・アーツの一部としてどのように扱われ、その中でどのような役割を果たしたのか、そしてそれがなぜ重要なのかについて、見ていきましょう。

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中世の音楽哲学(2)音楽、哲学、そしてキリスト教

音楽と哲学とは、表面的には異なる分野に思えるかもしれません。しかし、古代から現代に至るまで、これら二つの領域は密接に関連してきました。特にキリスト教の登場は、音楽理解においても転換点をもたらしました。では、「キリスト教思想が中世の音楽哲学にどのような影響を与えたのでしょうか?」この問いを探求することで、音楽の持つ深い意味と、それが人間の精神性とどのように結びついているのかを探ります。

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