「 コラム 」一覧

感染症と音楽について考える: 2021 年ニューイヤー・エントリー

2021 年が始まって、2021 年における音楽の在り方について考えています。

ポスト・パンデミック時代における音楽の在り方
感染症を終息させるには、人の密集を避けなければなりません。これは、多くのファンから少しずつおカネを集めてまとまった収益を得る (=...
新型コロナウイルスと「持続可能な音楽」について
(画像出典: 新型コロナウイルス感染症拡大が、エンタメ業界に大きな経済的ダメージを与えています。音楽産業も例外ではありません。 ...
続きを読む

Kダブはもともと陰謀論好きだった

Kダブが Black Lives Matter を批判している、という内容の投稿を、reddit で見たんですけど、

おそらくKダブは、BLM = Black Matter Lives 問題で暴力的行為が行われているのが残念だ、と言いたいんでしょう。それはそれで一理あると思うのですが、どうもキナ臭いのが、Kダブがどうも、2020 年のアメリカ大統領選における陰謀論を信じちゃってるかもしれない、てことなんですよね。

私はいま、積極的な Twitter の利用をしていないので、K ダブのツイートを細かに追ってないんですが、磯部涼の言っていることが正しいのであれば、本当に残念ですね。

K ダブの音楽性は本当に素晴らしいし、私自身、音楽制作において K ダブからの影響は大きかったです。特に私のボカロラップ作品は、K ダブなしには成立していませんでした。

K ダブの音楽がいかに素晴らしいかについては、

といった記事を参考にしてほしいし、私が自身の作品においていかにKダブからの影響を受けたかについては、

を聴いてもらえたら明確に分かるんですけど、確かに、K ダブの音楽性は本当に素晴らしいし、今の日本のヒップホップは K ダブ無しには絶対に成立しなかったと確信しているんですけど、一方で、K ダブの歌詞については、ちょっとどうかな〜〜〜、と思うところがあったんですよね。ちょっと陰謀論クサいというか。『凶気の桜』の一連の楽曲とか、宇多丸とコラボした「物騒な発想」とかもそうなんですけど、陰謀論っぽい内容が気になっていたというか。ガッチガチに韻を踏むところなんかは、本当に天才的なんですが。

ちょっとこの K ダブ、陰謀論好きおじさんなんじゃないかな〜〜〜? て思ってたんですけど。

K ダブがそもそも陰謀論好きおじさんなのでは? というのは、この楽曲で

ほのめかしたんですけど、今回の Q ダブさん化で、確信しましたね。

政治的立場とか、そういうのが確固としてあるのではなくて、単に陰謀論っぽいのが好きなだけ。「陰謀論っぽい「真実」」を知ると、右も左もなんもなくて、すぐ飛びついちゃう。だから『凶気の桜』のときには、白人が戦後日本を操ってたと言いつつ、今回は Q ダブさん化してしまう。

そもそも、ガッチガチのミュージシャンに、確固たる政治的な意見を求める方が間違っているんですけどね。ミュージシャンはミュージシャン。音楽のプロであって、政治のプロではない。ミュージシャンが政治的発言をするのは自由。それは、ミュージシャンだってふつうの職業だから、サラリーマンが酒の席で政治談義をするのと同じ。サラリーマンになくてミュージシャンにあるのは、ステージで、ミュージシャンだったら、ステージで政治的発言もできる。けど、私たちが気を付けなければならないのは、ミュージシャンは政治的発言をするのは自由だし、それを作品に反映するのも全然かまわないんだけど、その政治的発言を真に受けてはいけない、ていうことですね。やっぱり、社会、政治についてはね、ミュージシャンじゃなくて、その道のプロの本を読みましょうよ、という話です。

だから、「昔の K ダブならこんなことは言わなかった…」じゃなくて、そもそも K ダブはプロのラッパーで政治家でも社会学者でもないんだから、ずーっと一貫して K ダブの政治・社会的発言はデタラメだ、それは歌詞も含めてそうだ、ていうことですよ。逆に言うと、デタラメなことを言っても、音楽がカッコよければ、それで成立するんですよね。

これ、いつも思うんですけど、不倫ばっかりしているミュージシャンが甘いラブソングを歌ってもそこまで問題にならないのに、政治的にデタラメな発言をしているミュージシャンが「世界を救おう!」て歌ったら顰蹙買うの、なんなんですかね?

音楽がカッコ良かったら、発言内容とか、歌詞の思想的側面とか、問題にならないですよ。大袈裟なことを言ったら、ワーグナーがそうですよね?

ただ、本当に残念なのは、K ダブが全然、新曲を出さない、ていうところなんですよね。客演はしているみたいなんですけど。今回の件についてもね、一発バーッンとね、新曲を出してくれたら、多くのヒップホップファンは、それで黙ると思うんですよ。Uzi の客演の楽曲も聴きましたよ。めっちゃいいじゃなですか。めっちゃカッコいいですよ、K ダブ。Twitter でぐちぐち言ってないで、自分名義の楽曲を出してくださいよ。アルバムを出してくださいよ。

K ダブが嫌いな般若は、K ダブがアルバム出していない間に、何枚も出してますよ。

これに関しては Zeebra も同じで、リスナーとして言いたいこといっぱいあるんですけど、収まりそうにないから、いったん、置いておくとして。

Zeebra の不倫を始め、一昔前のラッパーの底浅さが明るみになったり、KOHH の引退もあったし、2020 年は、日本のヒップホップにおいて、1 つの節目になったかもしれないですね。

KOHH はね、K ダブの影響を受けてますよ。YouTube のインタビューなんかを観なくても、

楽曲を聴けば分かりますよ。それで今、KOHH の影響を受けたラッパーが雨後の竹の子状態ですよね。K ダブの影響はやっぱりデカいんですよ。

だから本当に残念でならない。K ダブ、今回の Q ダブ化を訂正する必要はないんだけど、ちゃんと新曲を出してほしいし、新曲が出たらみんな、納得するはず。歌詞の内容がデタラメでも。Zeebra も不倫謝罪フリースタイルをするべきなんだよね。それはいいとして。

そこをできるか。50 歳を過ぎて、世間からディスられたとき、ちゃんと楽曲でレスポンスできるか。ここをクリアできたら、日本にヒップホップがもっとちゃんと定着すると思うんですよ。

新世代にも期待しています。

同時に、日本人が 50 歳、60 歳になったとき、どういったラップをするのか。

聴かせてくださいよ、俺らに。


Zeebra は不倫謝罪ラップを公開しろ!

(出典: Yahoo ニュース)

Zeebra の不倫報道がね、あったわけですが。極論を言うと、仕方なくないですか? どういう人物であれ、やっぱり生物ですから、そういう状況になったら、止めたくても止められないわけですよ。殴られたら痛みを感じるのと同じなんですよ。大事なのは未然に防ぐこと、殴られないこと、つまりそういう雰囲気になりそうな場面を避けることですよね。ミュージシャンという職業上、一般的な例えば会社員に比べたら、そういう雰囲気になってしまう場面が多いと思いますが、「女遊びも芸の肥やし」的な考えが通用したのも今は昔です。やっぱりね、普段から大口叩くのが仕事みたいなところありますから、特に Zeebra さんの場合、しっかりそのあたりまで、未然に防いでほしかったところですね。だって、端的に格好悪いでしょう? 今の時代、不倫なんて。違法薬物濫用自慢や暴力自慢と同じで、不倫は今の時代、決してカッコいい行為ではないですよ。

続きを読む

ヨルシカ『盗作』特典小説における過激な音楽観

low angle view of lighting equipment on shelf

フィクションの登場人物の持つ考えなので、いちいちイチャモンをつけるのもどうかな、と思うところもありますけど、ヨルシカのアルバム『盗作』の特典の小説を読む機会があったんですね。それで、主人公 (?) の男性の持つ音楽観がちょっと気になりまして。過激、と言うと大袈裟ですが、言い過ぎかな、それ、という点があって。それで、ケチをつけるのは無粋だとは理解してるんですが、あの特典小説を読んだ例えば中学生とか高校生とかが、ちょっと歪んだ・残念な音楽観を形成してしまうと、それはそれですごくかわいそうだな、というのがありまして。そういった中学生・高校生が、あの特典小説を読む前でも読んだ後でもいいんですけど、そういったちょっと歪んだ音楽観を形成するのを防ぐ役割のあるような文章を、いちおう、書いておいた方がもしかしていいのではないか、と思いまして。上手く書けるかどうかは分かりませんが。

続きを読む

香水とカノン: 瑛人「香水」のヒットはなぜ異例ではないのか

行動経済学、あるいは消費者心理学、どちらでもいいんですけれども、慣れ親しんだものを人は好きになるという法則がありますよね。言い換えれば、何度も何度も繰り返し経験したものと似ているものを、人は好きになる。これは多角的な視点から論じられる人間の特徴で、単純接触効果という視点から、あるいは現状維持バイアイス、あるいは損失回避性といった視点から論じられる人間の特徴です。

続きを読む


イントロの長さから言うと、髭男やあいみょんはサブスク時代のヒットとしては異例

「サブスク時代にはイントロが短くなる傾向がある」という統計があるようです。

タケイマコトさん (@pcefancom) のツイートによると、 続きを読む



新型コロナウイルスと「持続可能な音楽」について

(画像出典: https://en.m.wikipedia.org/wiki/Severe_acute_respiratory_syndrome_coronavirus_2#/media/File%3A2019-nCoV-CDC-23312_without_background.png)

新型コロナウイルス感染症拡大が、エンタメ業界に大きな経済的ダメージを与えています。音楽産業も例外ではありません。

続きを読む

アニメ『キャロル & チューズデイ』から考える,「未来の音楽」の難しさ

2019 年春にスタートしたアニメ『キャロル & チューズデイ』.

『カウボーイビバップ』『スペース★ダンディ』を手がけた渡辺信一郎 (総監督) による新作アニメでテーマは音楽, しかも楽曲提供としてクレジットされているミュージシャンが, いわゆる職業作家ではないライブなどで表舞台で活躍する面々ということで, 一部アニメファンや音楽ファンの間で話題になっています. 続きを読む


【スポンサーリンク】
スポンサーリンク