「 Xtra Peace 」一覧

ジャズ前史(3): スコット・ジョプリンとラグタイムの革命

Scott Joplin(スコット・ジョプリン, 1868年頃 – 1917年)は、アメリカの作曲家であり、特にラグタイム(Ragtime)という音楽ジャンルを大衆に広めたことで知られています。ラグタイムは、ブルースと並んでジャズの前身とされており、19世紀末から20世紀初頭にかけてアフリカ系アメリカ人の音楽として発展しました。ラグタイムは、ピアノを中心にした軽快なリズムと複雑なシンコペーション(拍の強弱をずらしたリズム)が特徴的で、Joplin はその中で特に優れた作曲家として名を残しました。

Joplin の音楽的ルーツは、アメリカ南部で育った彼の家庭環境にあります。父親は奴隷解放前にバイオリニストとして活動しており、母親もバンジョーを演奏していました。Joplin は、幼い頃からこの影響を受け、ピアノに強い興味を示し、早い段階でプロのピアニストとして活動を始めました。彼はセントルイスやシカゴ、さらにはセダリアといった都市で経験を積み、後にラグタイムの最も著名な作曲家として名を馳せます。

続きを読む

ジャズ前史(2)カントリー・ブルースとクラシック・ブルース

ジャズの前史として、ブルースはどのように発展し、影響を与えていったのでしょうか?その答えを知るためには、カントリー・ブルースとクラシック・ブルースという2つの異なる音楽スタイルに焦点を当てる必要があります。これらのブルースの伝統がどのようにして現代のジャズや他の音楽ジャンルに繋がっていったのか、その歴史をひも解いていきましょう。

続きを読む

ジャズ前史(1)ジャズの起源: アフリカ音楽とアメリカ文化の融合

ジャズの起源を探ると、アメリカ音楽とアフリカ音楽の融合が不可欠な要素として浮かび上がります。しかし、具体的にどのようにアフリカの文化がアメリカ音楽に影響を与えたのでしょうか?この問いに答えるには、ジャズ以前の音楽史に目を向ける必要があります。本記事では、アフリカ文化がどのようにアメリカ音楽の根底に浸透していったかについて掘り下げ、ジャズの誕生に至るまでの音楽的な背景を考察していきます。(参考: Ted Gioia『The History of Jazz』Amazon】)

続きを読む

FUJI ROCK FESTIVAL ’13

7月26日(金)〜28日(日)に苗場スキー場で開催されました FUJIROCK FESTIVAL ’13、前夜祭から2日目まで楽しんできました! 去年は行かなかったので、2年振り、何回目? かはもうちょっと忘れましたが。6回目くらいかな? ので、ちょろちょろッと書いていきます! 続きを読む


吉村秀樹への追悼文

先ず、唯一まともに弾くことのできる楽器というのが、ギターなのですが、ワタシは。しかしそれでも、相当ヘタクソで、「え? お前、それでギターとか言っちゃってるのwww」みたいなレベルなのですけれども。本当に、マジで。

続きを読む


ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2013「パリ、至福の時」

毎年、5月のゴールデンウィーク中に開催されますクラシックの祭典、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン La Folle Journée au Japon(以下、LFJ)。

ワタシは2年振りに行ったのですが、3日目、5日5日に7公演鑑賞しました。2年前までは、1公演しか鑑賞しなかったんですけれども、今回は、まあ、せっかく行くんだったら朝から晩まで聴いてやろう、ということで。

続きを読む



東日本大震災について、2年目に思うこと

年月の流れと言うのは恐ろしいもので、東日本大震災から2年経った今、私はこの出来事を日常の中えふと想い出すことのどんどんすくなくなってきています。カレンダーの「11日」という日付を見ても、「ああ、○ヶ月目だな」などと、思い起こさなくなってきているのです。このこと自体は、悪いことではないと考えています。「私の日常が、いつのまに平穏を取り戻したのだ」。そう考えるようにしています(本当に? こういうのを「風化」というのではないのか?)。

続きを読む


「音楽について「書く」ということ」への非完結的・非学問的な後書

えー、1月2日付けの本サイトの記事、つまり、正月にモチ食って半分酔っぱらってぐだぐだ書いたエントリーがですね、なんと! ワタシのような音楽ライターとか批評家とかそういう人間でない在野の音楽愛好家のブログにしては珍しく! 普段は1日50〜100程度・・・、1ヶ月の PV が2000にいくかいかないか・・・、という超・過疎サイト(笑) なんですけれども! はてなブックマーク50以上! Twitter でも100近くの tweet! そして 1000 PV超え! ということでですね、非常に多くの方に読んでいただいておりまして、大変嬉しく思っております。tweet に関してはワタシが RT しまくっておりますので、半分はワタシ( @xngyz )なんですが(笑) ですので、はてブして下さった方。と、Twitter でつぶやいていただいた方。というのはだいたい同じくらいの数なのかなあ、っという感じです。 続きを読む


プロモーターさえ気付かなかった、DJ Shadow が未来的すぎた理由

昨年の大晦日、amass が公開した DJ Shadow に関する記事が、ネット上でちょっとした話題になったりしてます。また、250円棚なんかも関連した記事を公開しています。

続きを読む


【スポンサーリンク】
スポンサーリンク