アフリカおよびラテンアメリカの, 60年代 〜 70年代におけるファンキーかつサイケデリックなトロピカル・サウンドを発掘するレーベル, Analog Afrika.
「 Xtra Peace 」一覧
【NEW ALBUM】やさしく, 素朴で, 緊張感にあふれた即興室内楽.『Spontaneus Chamber Music vol.1』
ポーランドで開催されている the Ad Libitum Festival で出会った, Marcin Olak / Patryk Zakrocki が中心となり, 後にパーカッショニストの Mikolaj Miki Wielecki が加わった 3 人によって制作されたアルバム, 『Spontaneus Chamber Music vol.1』が, ワルシャワのレーベル, Fundacja Słuchaj よりリリースされました.
デヴィッド・ボウイを知ったのは, 高校の頃好きな邦楽ロックバンドがリスペクトしていたからで, 好きなアルバムは『LOW』みたいな文章を書こうと思っていた
「まだロックが ( わたしのなかで ) 世界のヒーローだった頃. デヴィッド・ボウイをいちばん最初に知ったのは, たしか GLAY とかラルクとかそういうビジュアル系が全盛の時期で, 『WHAT’S IN』だか『PATI PATI』だか『CDでーた』だかそれ系の雑誌に, 「元祖ビジュアル系」みたいな感じで紹介されていたときだったと思う. 当時わたしは GLAY とかラルクとかの魅力があまりよく分かってなかったので, 「ビジュアル系の元祖か, ケッ!」みたいに, 聴いたこともないのに若干, いやけっこうデヴィッド・ボウイをバカにしていた. だってまだ Youtube もなんもないしお小遣いもらってた中学生だったし周りに洋楽好きな大人なんていなかったし, そんなデヴィッド・ボウイの音楽を聴けるような環境じゃなかったから. 高校にあがる頃, ビジュアル系とかとは別に, 日本でも R&B とかヒップホップとか流行り始めて, で, その一方で, 邦楽ロックとしては, くるりとかナンバーガールとかスーパーカーとかが注目されていた. いわゆるロキノン系の走りっていうやつで, わたしはそのなかでスーパーカーがいちばん好きだったんだけど, そのフロントマンのナカコーが, 好きなミュージシャンでデヴィッド・ボウイを挙げてて, 好きなアルバムは『LOW』みたいに言ってて, ロキノンかスヌザーかなんかで. 「えぇ!?」てなった. だってデヴィッド・ボウイって元祖ビジュアル系なんちゃうん? GLAY とかラルクなんちゃうん? ていうイメージがでかかったから. でまあ, けっきょく, 高校の頃もデヴィッド・ボウイなんて聴かずに, やっぱでかいのは繰り返すけど環境なんだけど. それで, 大学入って, まあ, 洋楽ロックの雑誌とかけっこう読むようになって, DJ なんかも始めちゃったりして, デヴィッド・ボウイが元祖ビジュアル系という狭い括りに収まらない偉大なミュージシャンだということを知り ( 笑 ), バイトもして高校の頃よりはカネもあるし, デヴィッド・ボウイのアルバムで初めて買ったのは, アナログ盤の『LOW』だった ( まだ時代的には, Youtube にばんばん海賊版がアップロードされる前ね. Youtube はすでにあったと記憶している ). ナカコーが好きだ, て言ってたし. 確か YMO の『BGM』と一緒に買ったと思う. ごめん, それは嘘. で, 『LOW』をターンテーブルで聴いて, びっくりした. ぜんぜん元祖ビジュアル系じゃねえじゃん. ぜんぜんスーパーカーぽくないじゃん. 正直言うと, 初めて聴いた当時は, A 面のよさがわからなかった. なんかぐちゃっとしていてノイジーで声が気持ち悪い, この気持ち悪い声がカッコいいのかな, くらいだった. でも B 面でぶっとんだ. なんだこれ. ぜんぶインストかよ! 実験的! かっけえ! てなった. こういうアルバムの構成は, わたしの音楽と向き合うスタンスへ, かなりデカい影響を与えている. ていうか単純に美しいよね, B 面. 本当に美しいと思うし, それから『LOW』は, わたしにとって大切なアルバムのうちの 1 枚になった ( で, そっからまあ, 何枚か有名なのを聴いた. でも人の音楽の趣味はどんどん変わっていくもので, いつしかわたしはロックによって救われたガキから, ジャズやヒップホップを眉間にしわをよせながら聴くおじさんになっていた ). 続きを読む
特集 = ブーレーズ: その音楽観を知るための 15 のキーワード ( 1 )
2016 年 1 月 5 日に, 90 年の生涯を閉じたブーレーズ.
ブーレーズの生涯や作品の解説などは他の web メディアにゆずるとして,
- 追悼ピエール・ブーレーズ(1925-2016)~映像と音楽で振り返るその偉大な業績 – TOWER RECORDS ONLINE
- 追悼:ピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez) | ele-king
本サイトではあらためてブーレーズの音楽観を知るために, 現代音楽に関する 15 のキーワードを挙げ, それに関するブーレーズ自身の文章や, ブーレーズへの論評を集めました.
全 3 回を予定している 1 回目の今回. キーワードは, 「連続性/非連続性」,「偶然」, 「開かれた形式」,「電子音楽」「具体音楽」です. 続きを読む
【音楽書 近刊】Lawrence Kramer『Thought of Music』
フォーダム大学で音楽を専門に教鞭をとり, 多数の音楽書を執筆している Lawrence Kramer. Interpreting Music ( 2010 ), Expression and Truth: On the Music of Knowledge ( 2012 ) につづくKramer 音楽書の 3 部作が, 1 月 12 日発売予定の The Thought of Music でついに完結. 続きを読む
【RECOMMEND ALBUM】爽やかで暴力的なオルタナ・ロック, The Cortneys 『The Courtneys – S/T』
[bandcamp width=350 height=350 album=1801312837 size=large bgcol=ffffff linkcol=0687f5 minimal=true]
ヴァンクーヴァーを拠点に活動する, Jen Twynn Payne ( Dr., Vo. ) Sydney Koke ( Ba. ), Courtney Loove ( Gt. ) の 3 ピース・オルタナ・ロック・バンド, The Cortneys による『The Courtneys – S/T』をレコメンド. リリースは 2013 年. 続きを読む
【RECOMMEND EP】Lulu and the Paige-Turners『Bookends and Begin-Agains EP』
タスマニアを拠点とする, 女性シンガー Lulu を中心としたアコースティックバンド, Lulu and the Paige-Turners が 2013 年にリリースしたアルバムをレコメンド.
【RECOMMEND ALBUM】Juliet Piper『Lovefire』
LA を拠点に活動する, 女性インディー・フォーク・シンガー, Juliet Piper が 2012 年にリリースした 3 曲入りのシングル『Lovefire』をレコメンド. 続きを読む
マリ・ヒップホップ・シーンの注目ラッパー, Luka がデビュー・テープ『Mali Kady』をリリース
マリの首都, バマコを拠点に活動するラッパー, プロデューサーの Luka が, デビュー・カセットテープ『Mali Kady』をリリース. 2009 年よりアフリカはサヘル地域の音楽を中心にリリースしている, オレゴンのレーベル, sahelsounds から. 続きを読む
【音楽書 近刊】アントニー・バートン『ロマン派の音楽 ~ 歴史的背景と演奏習慣 ~』
ニュー・イングランドとマンチェスターで芸術行政に携わり, ラジオ番組の音楽プロデューサーも務めたアントニー・バートンによる『ロマン派の音楽 ~ 歴史的背景と演奏習慣 ~』の翻訳が登場. 既刊の『バロック音楽 歴史的背景と演奏習慣』『古典派の音楽: 歴史的背景と演奏習慣』に続く, 3巻シリーズの完結編. 続きを読む