「 Friedrich Nietzsche 」一覧

音楽における形式と内面について

音楽を聴くとき、私たちはその「形式」、つまり表面的なメロディーやリズムに注目しがちです。しかし、その背後には何が潜んでいるのでしょうか?音楽作品には、目に見えない「内面」があり、そこに込められた精神的な意味や本質が存在します。この内面とは何なのか、そして形式とどのように結びついているのでしょうか?

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カント、ヘーゲル、ニーチェからアドルノ、バディウまで: 大陸哲学が論じた音楽

音楽は人間の感情や思想に深く影響を与える芸術形態ですが、その背後にはさらに深い哲学的な問いが隠されています。音楽は単なる音の組み合わせとして捉えられるべきか、それとも文化、歴史、そして社会における人間の経験を反映するものとして捉えられるべきでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』(2021)の「Continental Philosophy of Music」Amazon】では、このような問いに対して大陸哲学の視点からアプローチがなされています。本記事では、この章の内容を基に、音楽と大陸哲学の関係を深く掘り下げていきます。

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近代の音楽思想 (5) ニーチェ

本ブログでは現在、西洋哲学における音楽思想の歴史を解説しています。前回の記事までで、近代における音楽思想として、アルトゥル・ショーペンハウアー Arthur Schopenhauer、フリードリヒ・シェリング Friedrich Schelling 、ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル Georg Wilhelm Friedrich Hegel 、そしてワーグナー Richald Wagner の思想を詳しく解説してきました。今回はその続きとして、フリードリヒ・ニーチェ Friedrich Nietzsche の音楽美学に焦点を当てます。ニーチェの音楽美学とは何でしょうか? 彼の思想における「アポロン的」と「ディオニュソス的」とはどういうことでしょうか? ニーチェの視点から音楽の本質を探っていきましょう (参考: History of Western Philosophy of Music: since 1800)。

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近代の音楽思想 (4) ワーグナー: 総合芸術作品の理念

近代の音楽思想において、音楽とドラマはどのような関係にあるのでしょうか?今回の記事では、リヒャルト・ワーグナー Richard Wagner の音楽哲学を通じて、このテーマを探求します。前回の記事までで、ショーペンハウアーやヘーゲル、シェリングといった哲学者の音楽思想について解説しましたが、今回はその続きとして、ワーグナーの音楽とドラマの結びつきを詳しく見ていきます。参考は History of Western Philosophy of Music: since 1800

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