音楽の世界において、リズムほど私たちの感覚に直接訴えかける要素はほとんどありません。リズムは私たちの日常生活に深く根ざしており、心拍、呼吸、歩行といった生理的なリズムから、社会的なスケジュール、自然界のサイクルに至るまで、あらゆるところでその存在が感じられます。では、音楽におけるリズムとは具体的に何を指すのでしょうか?また、それはどのようにして音楽の中で機能しているのでしょうか?
続きを読む「 François Couperin 」一覧
ロココ音楽における楽譜と演奏
金澤正剛『新版 古楽のすすめ』(2010年、音楽之友社)を読みながら、古楽について学んでいるところです。なお引用文は、特に断りのない限り、同書からになります。古楽については、以下を参考にしてください。
本エントリーは、「第十二章 即興演奏について」についてのノートになります。第十二章については、以下も参考にしてください。
さて、第十二章では、古楽における即興演奏がテーマなのですが、これに関連して、楽譜と演奏の関係性のようなものが、ロココ音楽を例に説明されています。金澤正剛が、18世紀の代表的なクラウザン演奏家であるフランソワ・クープランの出版した教則本、『クラウザン奏法』を引用している部分を引用してみましょう。
【スポンサーリンク】