「 Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 」一覧

近代の音楽思想(1)ロマン主義の音楽美学

本ブログの「音楽の哲学史」シリーズでは、これまでにデカルトやライプニッツ、ルソー、カントといった近世の思想家たちが音楽に対してどのような観点を持っていたかを見てきました。それらは、形式と感情の間で音楽美学を展開する試みとして重要です。しかし、歴史は流れ、近代とみなされる時代に入ると音楽思想において一つの大きな転換期を迎えます。この記事では、「近代の音楽思想」として、ロマン主義の音楽美学の台頭とその影響に焦点を当て、「ロマン主義の音楽美学とは何か?」「それが音楽にどのような影響をもたらしたのか?」について、具体的に解説していきます。参考は Stanford Encyclopedia of Philosophy の「History of Western Philosophy of Music: since 1800」 の項目です。

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ロマン主義の音楽(7)シューマン

西洋音楽史、ロマン主義の7回目です。さて、初期ロマン派において最重要人物とされるのはシューベルト Franz Peter Schubert ですが、シューベルトに続いて初期ロマン派を代表する音楽家は、メンデルスゾーン Jakob Ludwig Felix Mendelssohn Bartholdy 、シューマン Robert Alexander Schumann 、ショパン Fryderyk Franciszek Chopin です。

前回のエントリーではこの3人のうちメンデルスゾーンを取り上げましたが、今回はシューマンを取り上げます。 続きを読む


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