「 音楽理論 」一覧

旋律が主導する音楽スケールの進化: 和声理論を超えて

音楽を愛する人々にとって、旋律と和声の関係はしばしば興味深い議題となります。音楽理論においては、長らく和声が旋律に対して優位であると考えられてきましたが、これは果たして普遍的な真実なのでしょうか?音楽がどのようにして進化してきたのかを理解するためには、この問いに答えることが重要です。最新の研究である「Melody predominates over harmony in the evolution of musical scales across 96 countries」(2024)という論文では、旋律が音楽スケールの進化において中心的な役割を果たしていることが明らかにされました。本記事では、この研究の詳細を紐解きながら、音楽スケールの進化に関する新たな視点を提供します。

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西洋音楽史における調性空間の変遷を解析する計算モデリング

音楽の歴史において、作曲技法やスタイルの変遷はどのようにして起こったのでしょうか?そして、その変遷を解析するために計算モデルはどのように活用できるのでしょうか?今回は、Fabian C. Moss、Robert Lieck、Martin Rohrmeierによる論文「Computational modeling of interval distributions in tonal space reveals paradigmatic stylistic changes in Western music history」(2024) を紹介し、コンピューターモデリングがどのようにして西洋音楽史の様式変化を明らかにするかを解説します。

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ゲーム音楽における音楽性と、ミュージッキングの概念

音楽ゲームにおける音楽性とは、どのようなものでしょうか? 恥ずかしながらいままでこの観点を持っていませんでした。音楽ブログの管理人をしておきながら、です。

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音楽理論と哲学の交差点(『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』「1.2 Music Theory and Philosophy」より)

音楽理論と哲学、これら二つの分野はどのように交わり、互いに影響し合ってきたのでしょうか?『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』の「Music Theory and Philosophy」によれば、この問いに対する答えは複雑で多岐にわたります。音楽理論と哲学の関係は、古代ギリシャのアリストクセノス Aristoxenus of Tarentum の時代から現代に至るまで、数多くの思想家たちによって探求されてきました。

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音楽「の」哲学 / 音楽「と」哲学 (『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』読書ノート (1)「序論」)

この記事は『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』「序論」の読書ノートです。

『The Oxford Handbook of Western Music and Philosophy』の序論では、音楽と哲学の関係性を探ることがこの書籍の主な目的であることが強調されています。

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音楽と数学、そして哲学の交差点: 古代ギリシアの音楽観

音楽と数学、そしてそれに哲学が絡み合うとどうなるのでしょうか?この質問に対する答えは、古代ギリシャ時代まで遡ります。音楽がただの芸術ではなく、数学や哲学と深い関連性を持っていることは、数千年も前から考えられてきました。この記事では、Stanford Encyclopedia of Philosophyの「History of Western Philosophy of Music: Antiquity to 1800」を参考に、音楽、数学、哲学の三つがどのように絡み合っているのかを探ります。

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楽曲のネットワーク分析: 音楽と離散数学

(出典: https://community.wolfram.com/groups/-/m/t/1383630)

YouTube でオススメされた動画で、グラフ理論の面白さを知りました。

この動画では、グラフ理論を生物学へ応用してているのですが、エッヂとノードの構成からある対象を解析するという手法は、音楽にも応用できるのではないか、と思いつきました。つまり、音楽のネットワーク分析ですね。

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香水とカノン: 瑛人「香水」のヒットはなぜ異例ではないのか

行動経済学、あるいは消費者心理学、どちらでもいいんですけれども、慣れ親しんだものを人は好きになるという法則がありますよね。言い換えれば、何度も何度も繰り返し経験したものと似ているものを、人は好きになる。これは多角的な視点から論じられる人間の特徴で、単純接触効果という視点から、あるいは現状維持バイアイス、あるいは損失回避性といった視点から論じられる人間の特徴です。

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