ボーカロイドラップの作り方「2.7 喋り型」

ボーカロイドにラップをさせる、いわゆる、「ボカロラップ」あるいは「ボカラップ」を作るための手順・法則を、自分なりにまとめたものです。詳しくは、コチラを参考にしてください。

また、全体の目次は、コチラになります。

さらにまた、「ボーカロイドラップの作り方」に関連した音源を、bandcamp で公開中です。合わせて、御参考ください。

前回はコチラ

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2.7 喋り型

では「ボーカロイドの作り方(実践編)」の最後、「喋り型」です。クドいようですが、トークロイドの基本法則をしっかり理解していれば、あまり説明する必要はありません。

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ただ、いくつか「トークロイドの基本法則」から外れているように見受けられる箇所があるので、順番に説明していきましょう。しかし、外れているように見えても、実際は、大きくは外れていません。

先ず、「わたしも」は、「わ」が非アクセント、「たしも」が第2アクセントだと考え、「わ」= a♯2、「たしも」を「し」= d♯3 を中心とした強調されたアクセントの連続として表現しました。「かがみね」は、「か」は、「ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる」の法則をわざと外し、強調したいんだけどそこまで強調していない雰囲気を出すために、「わたしも」の「わ」= a♯2 と同じ音程にしました。「が」は、「か」= a♯2 の5度上ですので、「1 – 4 – 8 の法則」からは外れますが、「が」をより強調したいために、「わたしも」の「も」より半音上げて、f3 にしました。また「が」は、同じくより強調したいという理由から、ノートを「が」と「ー」に分割し、「ー」でイントネーションを表現しました。その際に、f3 の5度上だと、あまりに強調され過ぎてしまうので、「かがみね」の「か」= a♯2 に対して「1 – 4 – 8 の法則」を適用し、a♯3 にしました。「みね」トークロイドの基本法則から外れていません。「レン」は、強調したいところですので、アクセントを「1 – 4 – 8 の法則」に適用させました。つまり、「れ」と「ん」を d3 とし、「れ」のイントネーションを作るために、「れ」の次に d3 の5度上 = a3 に「ー」を配置し、「ん」の次に d3 の4度下 = a2 に「ー」を配置させました。「とは」はトークロイドの基本法則から外れていません。「どういけん」は、トークロイドの基本法則から大きく外れているように見えます、が、そうでもありません。そのことを説明する前に、トークロイド作成に新たな法則を付け加えましょう。

トークロイドの作成の基本法則に、「ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる」がありました。しかしこの法則を律儀に守ると、強調しない雰囲気のトークロイドを作ると、どんどん音程が下がっていき、初音ミクを使用しているのであれば、初音ミクがおっさんみたいな不自然な声 ※1 になってしまいます。そこで、どこかで「下がる」もしくは「上がる」というのを、リセットしなければいけません。言い換えれば、「1 – 4 – 8 の法則」の最も基本的な組み合わせである、(初音ミクであれば)「a♯2 – d♯3 – a♯3」に戻すということです。このリセットするタイミングは、文法上の「文節」か、あるいは「フロウ節」です。「ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる」という法則の「まとまり」もまた、「文節」か「フロウ節」ですので、この2つの法則は、残念ながら言わばぶつかってしまいます。このぶつかりを解消する手だては、申し訳ないのですが、わたしにはまだ分かりません。作成する際に、ある「文節」または「フロウ節」が、ある音のまとまりの次の音を、強調したいときは少し音程が上がり、強調しないときは少し音程が下がる」法則にあてはまるのか、もしくは、「リセット」のタイミングにあてはまるかは、わたしの場合は、「こうした方が自然に聴こえるのではないか」というような、主観的な判断を基準にしています。

>※1 初音ミクがおっさんみたいな不自然な声 初音ミクオとは(ハツネミクオとは)[単語記事] – ニコニコ大百科

では、「どういけん」を説明していきましょう。「どういけん」の「ど」は、「とわ」の「わ」と同じかつ強調しないアクセントと捉え、「わ」= g♯2 より半音下げました = g2 。「どういけん」の「ういけ」は、「とわ」よりも強調したいと思い、「う」を「と」よりも音程を高くしました。その際、どの程度高くすればいいのか、というと、「どういけん」は、「かがみねれんとは」の次の文節になりますので、「少し音程が上がる・下がる」をリセットさせ、d♯3 としました。「いけ」は、トークロイドの基本法則から外れていません。「ん」は、「ど」と同じアクセントですが、「ど」より強調したいような強調したくないような微妙な感じだったので、あえて、「ど」と同じ音程 = g2 にしました。

「あればはなしあう」は、トークロイドの基本法則から外れていません。「そういてん」は、「どういけん」と同じ音程だと判断しました。

みたいな感じです!

今回はここまで。次回はコチラ

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