2017 年も昨年に引き続き相変わらず, ボーカロイドによるラップ・ミックステープ,『みくすて!』の制作を続けていました.
年始当初は, 今年で無理やり, 未完成でも完結させるぞ, という意気込みだったんですが, 年末近くになって, あと 2 曲で完結じゃなくて完成やん…, これはなんとしても完成させなあかん…, となって, その 2 曲をただいま制作中でして, けっきょく, 完結させられませんでした.
でもあと 2 曲なんでね, もうできます. もうできますってば!
と, いうことで, 今年, 公開した楽曲はたったの 2 曲なんですが,
公開した楽曲以外にも, けっこう制作はしてます. 何曲か.
ボカロ曲以外でも, 自分がラップする用の楽曲を制作したんですけど, 諸般の事情により, インストしかできませんでした.
こちらも来年の早いうちに完成させて, 配信でリリースしたいところです. 本当は今年中に完成させたかったんですけれども.
それで, ボーカロイドで楽曲を制作しているなかで気付いたことを少し.
ボカロでラップを制作し始めた当初は, これはもしかして, ラップにおいて未探究にされがちだった, ラップの音程について丸裸にできるツールが, ボーカロイドを始めとする歌声合成ツールなんじゃないか, なんて思っていました.
それについて自分なりにまとめた成果が, 3 年前に公開した『ボーカロイドラップの作り方』です.
が, 今年, ボーカロイドによるラップをこつこつ作っていくなかでなんとなく気付き始めたのは, ボーカロイドでラップを追求したところで, 明らかになるのはボーカロイドにおけるラップの再現方法であって, ヒトのラップの構造を丸裸にすることはまた別なんじゃないか, ていうことです.
こうした気付きは, 自分がまだまだボーカロイドを使いこめていない, あるいは, ラップという表現方法を理解しきれていないことによるもので, もっとボーカロイドを使い込んで, ラップへの理解を深めれば, また別の気付きがあるかもしれません.
ですが, ボーカロイドによるラップ, たとえば初音ミクに上手にラップをさせる方法を追求したとして, それはあくまで初音ミクのラップ以上のものにはならない, というのは, 当然のことながらほとんど真理で, などということを書くのもバカらしいですが, それはそうとして, 初音ミクにラップさせるということは, 初音ミクによるラップの可能性を明らかにし, かつ, ボーカロイドとヒトのラップの共通項・違いを求め, ヒトのラップの特異性を知るという, そういう音楽的な楽しさがあるかもしれません.
ボーカロイドにラップをさせようと思った当時は, 2017 年現在のようにラップがブームではありませんでしたし (ていうか何度目かのブームを経て「カッコ悪い」てされてました), ボカロ文化にカッコいいラップはありませんでした (いまでも, カッコいいボーカロイド・ラップはないと思っています). だから, ボーカロイドにラップをさせたら面白いのではないか, と, 当時, 思い立ちました. 特段, ラップだけがカッコいい音楽と思ってるわけではない自分が, ラップの奥深さに気付いたのはこれがきっかけです. そしていまでも, その奥深さから抜け切れずにいます.
ラップの奥深さから抜け切ることはできないとは思いますが, なんとしても 2018 年は, 現在制作しているミクステを完成させようと思っています. いやもう, あと 2 曲だから完成させられるでしょ.